自社のHalf-Life系はもちろん、EidosのTomb Raider Anniversaryが対応するなど既にPCの配信プラットフォームとしても確固たる地位を築いているValveのSteam。先日にはアカウント数が[url=http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=2388]1300万以上にも成長[/url]したという、そんなSteamで先月末に行われた最新のユーザー環境調査が[url=http://www.steampowered.com/status/survey.html]発表に[/url]。PCゲーマーにはどうしても気になる、なかなか興味深い数字が出てきたようです。
まずダウンロードプラットフォームとして日本では意外と忘れがちな通信環境は、2Mbpsクラスが33%で最大勢力。10Mbps以上を含めると半数近い45%にのぼり、世界のブロードバンド率もだいぶ向上してきたようです。(この項目のみ自動で計測できないせいか、不明が15%もいます。)
搭載メモリは、512MBから999MB(OS読みのため、恐らくは1GBクラス)が47%で一番多く、次いで1.5GBから1.99GBまで(2GB)が22%と、既に大きなピークを作っています。
そしてCPUは、おなじみIntelとAMDがかなりの激戦を展開。51%対49%とほぼ互角になっており、海外ゲーマーのAMD支持率は依然高いようです。物理デュアルコア(2ソケット含む)の普及率は22%と順調なものの、その上のクアッドコアは現在0.2%。
一番気になるビデオカードは旧ATIが36%、NVIDIAが59%。近頃はNVIDIAの方がだいぶ優勢ですが、SteamではATI勢もかなり健在。またソースのカウントだとグラフィック統合型チップセットは全体で5%程度しかいなかったようで、この辺は結構リアルなゲーマー調査といえるかも。
カード種別でいうとGeForce 6600が最高で7.9%、ついで同7600が7.2%。やっぱりミドルレンジが強いものの、モデルとしては結構ハイエンドからローエンドにも強くバラついていて、全体ではDirectX 9.0cで知られるShader Model 3.0対応(Valve的にGeForce 5系はDX8扱いで6以降、Radeon X1シリーズ以降)カードの普及率が高く、実に53%が所持。
SM2.0時代(旧Radeonのみ)を含めると75%がDirect X9環境になり完全にメインストリームを形成しています。ただ、どうもこの時代のATIが妙に多いのは、Steamを普及させた頃のHalf-Life 2効果も結構ありそう。一方で既にDirectX 10対応GPUを持っているユーザーは、まだ1.2%でした。
そして、OSはWindows XPが実に93%と他を圧倒。ゲーマーの間でもVistaは5%少々に留まっていたみたい。とはいえ、今後DirectX 10ビデオカードの普及とともに大きな伸びは期待できそうです。
ちなみに今回の調査サンプル中(40万人)ではありますが、使用言語は英語が58%で意外に低く、ドイツ語13%、フランス語11%、ロシア語4%と続きます。配信ゲームの日本語化のためにもちょっと気になる日本語の地位は、実に0.5%前後の最下位集団で、不明を除く全18ヶ国中16番目…。えーい、がんばれニッポン[/size] [size=x-small](イメージ: [url=http://www.flickr.com/photos/raverken/527617780/]Flickr[/url])[/size]
【関連記事】
Valve社のSteamクライアントのアカウントが1300万以上までに成長!
ラグドールロボがはっけよい…物理演算相撲『Sumotori Dreams』テックデモ
『Half-Life 2: Episode 3』の立案が!EP2のBlack Boxは発売中止
Vista専用タイトルがXPでも動いちゃう…!?対応ライブラリのリリースが予告中