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海外レビューハイスコア『グランツーリスモ(PSP)』

10月1日に日米欧で同時発売のPSP版グランツーリスモ(Gran Turismo)。発売までまだ少しありますが、海外サイトでは早くもレビューが始まっています。グラフィックに関しては高い評価ながら、ある点をめぐってスコアが割れる結果となりました。

携帯ゲーム PSP



Videogamer: 9/10
グラフィックやゲームプレイは素晴らしく、コンテンツもおそろしく充実。しかし、無くなった要素に少しの失望も感じないといえば嘘になる。体系化されたキャリアモードがあればすばらしかったし、オンラインリーダーボード、ゴースト機能は必要不可欠だった。さらにオンラインプレイの欠如にはひどく失望している。ただ、実際のところ、むきだしの骨組みのような機能でも、究極の携帯ドライビングゲームを手に入れたことに間違いはない。これを買って、時間を費やして、お金を稼いで、車を買って……涙をこらえながら、明らかにオミットされた部分を見過ごすよう努めよう。

Pocketgamer: 8/10
GTシリーズをとりまく議論はいつもこう決着します。“もしあなたがレース体験を望むなら、他のゲームをあたった方が良い”。GTの良いところは、トラックの上に車を置いて限界に挑戦するという、最高の機会のひとつを提供する点です。PSPでその体験は、最も純粋なピックアップ&プレイの形に昇華しました。これは“あなたのマシンVS.サーキット”のゲームです。この点でグランツーリスモPSPが遅れをとることはありません。多くのカーマニアを夢中にしながら、たやすく携帯機のポールポジションをとる力があります。

Eurogamer: 7/10
あなたは、望むすべてのコンテンツに、どんな規制もなくアクセスできるのだ、と主張するかもしれない。確かに、そういった遊び方もできなくはない。私だって、すべてのアシスト機能をオフにして、チューニングをいじくって、スリッピーなスポーツカーをドリフトトライアルの難しいサーキットに放り込むことに週末を費やしたりした。ただ、体系化されたキャリアモードは、無いくらいで大騒ぎするな、といったレベルのものではない。キャリアモードは、難易度、興奮度、選択肢を管理する存在であり、プレイヤーが段階的に基礎を習得するに十分だ。プレイヤーに楽しみ方を丸投げするのは怠惰、もしくは無鉄砲ではないか。古風なAIとPSNサポートの欠如のカップリングは、テクニカルでメカニカルな成果があるにも関わらず、どこか焦点が合っておらず、退行とすら感じさせる。

IGN: 6.8/10
私はグランツーリスモシリーズの大ファンであり、そのため、これがグレイトな(もしくはただグッドな)ゲームでないという事実を受け止めるのに苦労している。言いたくはないが、それは真実なのだ。ドライビング機構は素晴らしいが、いくぶん時代遅れで、問題山積のプレゼンテーション(キャリアモードの欠如のような)は、もっとこうしたらよかった、こうするべきだった、これまではこうだった、と言いたくなる。もしあなたがすべてを集める意欲があるなら、永遠に夢中にさせてくれるだろう。アドホックマルチプレイヤーモードは、そのアクセントにもなる。しかしながら、プレゼンテーションの問題のせいで、収集欲はぴたりと止んでしまうのだ。

CVG: 6.7/10
コースにたった4台のアドホックモード。PSPのリッジレーサーはもっときれいでスムーズなのに、コースに12台、Motorstorm: Arctic Edgeも精彩なヴィジュアル、素晴らしいフィジクスでコースに10台。この方がいいでしょう? シリーズの大ファンとして、我々は厳しく言わなければいけない。これは“Kazunoriの息子たち”に期待していたものではありません。彼らなら、もっと良いものが作れるはずです。彼らは、据え置き機でこれより良いものを作ってきたのです(グランツーリスモ2は衝撃的でした)。GT PSPで唯一の慰めは、素晴らしい車両コントロールです。すばらしいドライブ感を感じられますが、そのドライブ感は実際のレースゲームとしてパッケージングされるべきでした。そのゲームはここにはありません。イージー&エンプティーなコースをエンドレスに滑り続けるだけ、これでは“フルスケールのグランツーリスモ体験”からはほど遠いのです。


* * * * *


10月1日に日米欧で同時発売のPSP版グランツーリスモ(Gran Turismo)。海外サイトでは早くもレビューが始まっています。GTらしいグラフィックやドライブ体験を一様に評価しながらも、このように点数が割れた一番の理由は、ゲームモードにあるようです。キャリアモードの不在はどのサイトもマイナス点として挙げていますが、これに目をつぶって運転そのものを楽しめるか、モチベーションを保てず止めてしまうか。グラフィックに8.5をつけながら、プレゼンテーションに4.0と厳しい評価をしたIGNが象徴的です。

いくつか、今回のレビューで紹介されていたフィーチャーをご紹介。

■車両のアップグレードは無いが、チューニングは可能。車への追加投資や外装のカスタマイズはできない。操作オプションでは、マニュアル/オートマの変更だけでなく、タイヤ、トラクション、スタビリティコントロール、ステアリング、シミュレーションなどの調整が可能。シミュレーションはスタンダードとプロフェッショナルがあり、後者ではよりリアルなドライビング体験ができる

■チャレンジモードのチャレンジは100以上、9つの難易度設定

■様々なオプションがあるアドホックモードは4人まで楽しめる。オンラインプレイは無く、オンラインリーダーボードや他のプレイヤーのベストラップに挑戦できるゴースト機能も無い

■45のトラックのうち、8つがダート/氷路面

■一度機能がアンロックされれば、自分の持っているMP3データを使うこともできる






「グランツーリスモはレースゲームではなく、ドライビングシミュレーターだ」の言葉が響きそうなPSP版。多様な車をいつでもどこでもリアルに試乗できる点が、本作の一番の魅力といえそうです。(ソース: VG247)


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《Kako》
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