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TGS 13: 『Tearaway』はゲームにおけるプレイヤーと“メタ”の革命だった!?

『LittleBigPlanet』を手がけたMedia Molecule(MM)の最新作が、PlayStation Vitaで発売される『Tearaway ~はがれた世界の大冒険~』です。紙の世界を冒険する3Dアクション・アドベンチャー。

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『LittleBigPlanet』を手がけたMedia Molecule(MM)の最新作が、PlayStation Vitaで発売される『Tearaway ~はがれた世界の大冒険~』です。紙の世界を冒険する3Dアクション・アドベンチャーの本作は、タッチ、カメラ、モーションセンサーといったVitaの機能をフル活用したユニークなゲームシステムが特徴。東京ゲームショウでは、Media Moleculeのコミュニティマネージャーを務めるJames Spafford氏によるセッションが行われました。

プレイしながら思わず微笑んでしまうこと必至の「触ってみなきゃ分からない」作品なので、プレイ内容については後にかんたんに紹介することにして、ここでは自分が気になったことを書いてみたいと思います。

「現実世界とゲーム世界の融合」を図る本作。冒険の主人公は「イオタ」「アトイ」。そして主人公キャラクターの「ともだち」であり「かみさま」のような存在の「プレイヤー」! 作中でのプレイヤーは文字通りプレイヤーです。プレイヤー=キャラクターという設定はもとより、プレイアブルキャラクターにプレイヤーが自身を投影するというスタイルはよくありますが、動かせるキャラクターとは別に、プレイヤーがゲーム中に、“現実の”プレイヤーとして登場するというのは珍しく、ゲームにおけるプレイヤーとメタレベル(ここでは「上の階層」という意味)というテーマにおいて、とても示唆的な設定だと思うのです(※ゲームがフィクションとして成立している物語性のある作品に限る)。

ちなみに私はこれで『MOTHER 2』を想起しました。『MOTHER 2』においても、プレイアブルキャラクターの他に自分そのものが存在しますが、それはある意味で空間を超えた存在でした。一方で『Tearaway』ではキャラクターとプレイヤーが同じ空間に存在し、さらに指や顔といった“現実の自分の姿形”が視覚化されているという点で、かなり異なるともいえます(これでプレイヤーがラスボスだったりしたら「犯人はヤス」ばりのエポックメイキングになるかもしれませんが、作風を考えるにさすがにそれはないはず……)。

本来ゲームにおいてメタレベルにいるはずのプレイヤーが、本作ではキャラクターと同じ階層にいる「ともだち」でありつつ、また「かみさま」であるということ。ただしこの「かみさま」というのは世界の創造主という上位の存在ではなく、単純に謎の大きな存在という意味であるとのこと。ここで「現実世界とゲーム世界の融合」というテーマがようやく理解できてきました。

ゲーム中は自分の顔が常に「太陽の中」にありますが、本作でのプレイヤーは神というより、まさに世界をつつむ太陽のような存在といえるでしょうか。ちなみに、指を地面から突き破るというゲームデザイン(セッションでは“破壊的な”という言葉が使われていました)が先にあり、それを実践するためにこうした「主人公キャラと主人公プレイヤーの共存」というコンセプトが生まれたとのこと。開発のある段階では突き破る指そのものがキャラクターとして表現されていたということで、そうすると「現実世界とゲーム世界の融合」からは少し遠くなってしまっていたかもしれません(現実世界には指人間が存在しないので)。なお「紙様」と「神様」をかけているかどうか聞きそびれましたが、(少なくとも海外開発スタジオであるMMは)意図してないと思います……。

閑話休題。ゲームフィーチャーについて。

    * フロントタッチ・リアタッチ・カメラ・モーションセンサーを活用したVitaならではのアクション
    * イオタ(iota)の名前の由来はラテン語で「小さいもの」、PSのシンボル(□○△)にも似ていた
    * iotaを反転するとatoi(atoi はフランス語で「あなたに」)
    * キャラクターの顔だけでなく体も自由にカスタマイズ、パーツはコンフェッティというポイントを集めてアンロック
    * ゲーム内で撮った写真はアップロード可能、カメラのレンズやフィルターなどもアンロック、カスタマイズできる
    * ゲームを進めるごとに使えるスキルが増えていく、「ジャンプ」「紙の玉になって転がる」「アコーディオンのように風をおこす」など
    * 物語を主体にした作品なのでゲームオーバーはなし
    * メインミッションは幅広いユーザーにプレイしてもらえる難易度、サイドミッションは歯ごたえのある難易度



『Tearaway ~はがれた世界の大冒険~』はPS Vitaで2013年12月5日に発売予定。公式サイトでは最新のトレイラーも公開されました。能書きは抜きにしても、触ってみればその不思議な感じは分かってもらえるはずなので、体験版を期待したいところ。思わず浮かべた自分の笑顔が(画面の映り込みでなく)実際にゲーム内に登場する、という点こそが本作の“破壊的な”特徴だと思うのです。
《Kako》

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