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“悪のXCOM”EXALTの存在とは ― 『XCOM: Enemy Within』リードデザイナーインタビュー

国内向けにも11月16日にSteamなどでリリースされる『XCOM: Enemy Within』。『Civilization』シリーズも同時に手がける開発元Firaxisのリードデザイナーアナンダ・グプタ氏にインタビューを行い、今作の詳細を聞きました。

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エイリアンの地球侵略をテーマにしたターンベース型ストラテジータイトル『XCOM: Enemy Unknown』の拡張パックとして、国内向けにも11月16日にSteamなどでリリースされる『XCOM: Enemy Within』。『Civilization』シリーズも同時に手がける開発元Firaxisのリードデザイナーアナンダ・グプタ氏にインタビューを行い、今作の詳細を聞きました。

――XCOM: Enemy Withinのメインコンセプト、特に注目すべき点を教えてください。

『XCOM: Enemy Within』は『XCOM: Enemy Unknown』の拡張パックです。「エイリアンの侵略から地球を守る」という基本構造は本編と変わらないが、多種多様な新たな武器やカスタマイズ要素が追加されています。遺伝子操作やMEC兵士を使って、最強のXCOM部隊を新たに組むことが出来ます。新たな物質「メルド」を活用することによって、さらにミッションが面白くなり、興奮が倍増します。危険と好機の両方が自らの内にあり、外にあることを物語として追求しました。人類を守るため、XCOMはエイリアンのテクノロジーを利用しています。逆にEXALTは評議会を混乱させ、政権を取るためにエイリアンのテクノロジーを利用しています。前代未聞の脅威から守るため、XCOMの兵士は多大な犠牲を払っています。


――『XCOM: Enemy Within』は100種に近いマップや新ユニット、アビリティ、システムなどほぼ新作と言っても過言では無いボリュームに仕上がっていますが、スタンドアロンタイトルでは無く『XCOM: Enemy Unknown』のアドオンとしてリリースするに至った経緯を教えてください。

Firaxisではリプレーが出来るゲームを数々手掛けています。『Enemy Unknown』はそのいい例です。『Enemy Unknown』に追加したいプレイ要素やアイデアはたくさんありました。それを実現させるためには十分な内容を盛り込んだPC拡張版を手掛けることでした。ファンからのフィードバックを反映させたり、機能を改善するいい機会でした。発売元である2Kは我々の考えを支持し、お互い協力しあってコンソール向けにコマンダーエディションを用意することが出来ました。

――『XCOM: Enemy Unknown』では、良い意見、悪い意見を含め、ユーザーからどのようなフィードバックを得られました?

拡張版のウィッシュリストを制作する際に『XCOM Enemy Unknown』のファンの声を拾いました。ファンから最もリクエストされたのが大量の追加マップでした。つきましてはオリジナル版に収録されているマップ数の半分近くを新たに用意しました。またストラテジー制のゲームプレイにより自由度を加え、テンポ感とミッションを実行するタイミングをよりコントロール出来るように、今回は秘密作戦モードを用意しました。さらにプレイヤーの言語をゲーム内に収録されている言語にカスタマイズ出来る機能を追加することにより、XCOMが国際組織であることを印象付けることが出来たと思います。

――『XCOM: Enemy Unknown』のiOSバージョンは高い移植度を誇り、ゲーマーや各メディアからも称賛を得ていました。『XCOM: Enemy Within』は今のところ、PC、MACのみのリリース予定との事ですが、将来的にiOSやコンソール版でも発売する見込みはあるのでしょうか?

iOSプラットフォームで展開することは非常に嬉しいことです。発売元である2Kはすばらしいパートナーであり、我々が手掛けている作品をより多くのプラットフォームで展開出来るように協力しています。iOSプラットフォームでの展開も重要性が増しています。最終的に拡張版がファンと批評家の間でどのくらい評価されるのかによると思います。今のところ『XCOM Enemy Within』をiOSプラットフォームで展開する予定はありませんが、ファンから多くのリクエストがあれば、実現するかも知れません。



――追加されるキャンペーンのボリューム、ゲームプレイ時間はどれくらいになるでしょう?

『Enemy Unknown』は何度も繰り返し楽しめるゲームになっているので、追加されるゲームプレイ時間を計算するのは難しいです。一度クリアしても、新たなセカンドウェーブのオプションをたくさんご用意していますし、新たなマップでプレイすることも出来ます。社内ではTraining Roulette(トレーニング ルーレット)が人気です。兵士がレベルアップする時の能力をランダムでピックアップします。最低でも2回ほどゲームをクリアするとMECと遺伝子操作を存分に体験することが出来ますが、Training Rouletteを使用すると繰り返し楽しめる内容として、ゲーム体験は無限になります。新たに収録された多様なコンテンツを楽しむことが出来、またメルドのような新たな資源を探索することが出来るので、ゲームプレイは大幅にボリュームアップしました。

――『XCOM: Enemy Within』を導入する事によって、本編の『XCOM: Enemy Unknown』に影響を与える事はあるのでしょうか。(『Enemy Within』からの登場ユニットやDNA操作システムを本編で使用する等)また、拡張パックを所持しないユーザーとのマルチプレイも可能になるのでしょうか。

PCでは、本編の『XCOM: Enemy Unknown』のみをプレイするか、『XCOM: Enemy Within』の拡張パックがインストールされたキャンペーンをプレイすることが出来ます。Commander Edition(コマンダー エディション / 国内未発売)では本編と拡張パックがインストールされたキャンペーンのみをプレイすることが出来ます。システム上、拡張パックを所持しないユーザーとのマルチプレイを行うことが出来ません。

――Firaxis Gamesといえば、真っ先にCivilizationシリーズを思い浮かべるゲーマーも多いはず。XCOMのリブートに当たって、同じストラ テジージャンルのCivから影響を受けた箇所はありますか?

ストラテジーゲームのシステムを構築するにあたって、Civシリーズは大変参考になります。Civはマップ上を探検することを重要視していますので、XCOMシリーズとは異なるゲーム内容となっていますが、プレイヤーを発展させる構造など、多くのことをCivから学ぶことが出来ます。実は新たにセカンドウェーブのオプションとして収録されるAiming Angels(死角からの狙撃)はSid Meierが自らアイデアを出したのです。発動すると、敵が側面から攻め込む際に遮蔽物にいるときの回避率が低下します。

――PCバージョンのユーザーはModコミュニティの活性化にも注目しています。『Enemy Within』でもModサポートは継続されるでしょうか? また、現在『Enemy Unknown』のModはNEXUSが中心ですが、今後SteamWorkshopにも対応する予定はありますか?

XCOMに対するModコミュニティーのの活性化には大変感激しております。データの微調整によって全く新しい体験を得ることが出来ます。今現在SteamWorkshopでの展開は予定していませんが、是非Modコミュニティーの活性化は続けて欲しいですね。



――EXALTを世界全てに対する新たな脅威として制作するに至った経緯を教えてください。

敵グループとして“悪のXCOM”を設定するのは面白いと思いました。XCOMは危険から世界を守るのに対してEXALTは同じ手段を使って混乱を引き起こそうとしています。EXALTの存在によって、新たなミッション「秘密作戦」を行うことが出来ます。XCOMの物語を広げる方法を色々と模索していました。これでエイリアンを脅威としてではなく、チャンスとして捕らえるグループが現れました。

――日本のXCOMファンやストラテジーファンにメッセージをお願いします。

『ファイナルファンタジータクティクス』や『ファイアーエムブレム』、『ヴァルキリープロファイル』などのターン制タクティカルゲームをこよなく愛し、支えてくれた日本のファンは大好きです。日本でこのジャンルで成功出来ると我々に示してくれました。我々の作品は世界中のファンに楽しんで頂いています。世界中のファンと接触できるのは我々にとって非常に喜ばしいことです。

――ありがとうございました。
《Rio Tani》
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