GDC Next 2013: EA創業者トリップ・ホーキンズが取り組むのは「ゲームの教育化」 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

GDC Next 2013: EA創業者トリップ・ホーキンズが取り組むのは「ゲームの教育化」

エレクトロニック・アーツの創業者で、ゲーム規格「3DO」の提唱者としても知られるゲーム業界の伝説、トリップ・ホーキンズ氏がGDC Nextと併催のADCに登壇。新たに立ち上げたばかりの、If You Can Companyで取り組む教育のゲーム化について語りました。

ニュース 最新ニュース
トリップ・ホーキンズ氏
  • トリップ・ホーキンズ氏
  • EAの創業者である
  • If You Can Company
  • ゲーム世界のイメージ
  • フロー
エレクトロニック・アーツの創業者で、ゲーム規格「3DO」の提唱者としても知られるゲーム業界の伝説、トリップ・ホーキンズ氏がGDC Nextと併催のADCに登壇。新たに立ち上げたばかりの、If You Can Companyで取り組む教育のゲーム化について語りました。

背景として挙げられたのは米国の教育現場の荒廃です。実に1/3がハイスクールまででドロップアウトし、学校内でのいじめも頻発、子供の自殺も日本と同じように問題とされています。スマートフォンやタブレットのようなデバイスの普及は、学習を妨げる要因になっているとホーキンズ氏は指摘。その一方で、「こうしたデバイスで育ってきたいわゆるデジタルネイティブな子どもたちにゲーム的な教育を提供するのにはまたとない機会ではないか」とも述べます。集中力を高め、モチベーションを与える、ゲームの核を教育に用いる。過去に流行したタイピングゲームは楽しみながら学習効果を得られる良い例だったとしました。『Minecraft』もとても良いとしました。

「ゲームの教育化ではなく、教育のゲーム化だ」とホーキンズ氏は説明します。学習を楽しくするのではなく、楽しいものを学習にする、という考え方です(ゲーミフィケーションではないと言う)。If You Can Companyが来月から基本プレイ無料で提供するゲーム(といって良いものか?)はゲームエンジンのUnityで開発。「教育ゲームと言えば2Dで地味なものというイメージを変える、3Dパワーと素晴らしいビジュアルで直感的な体験を提供していく」とのこと。

If You Can Companyはホーキンズ氏が作り上げた「EA Sports」と同じモデルで作られたそうです。すなわち、餅は餅屋ということです。ジョン・マッデンのようなプロに協力を仰ぎ、ルールブックに基づき、選手の統計データを獲得し、最新のゲームテクノロジーとUIで楽しめるものにする。そして同じフレームワークで横展開をしていく。If You Can CompanyにはEAのベテラン開発者、教育的な仮想空間として知られる『Moshi Monster』のリーダー、教育の専門家たちが集っているといいます。

Unityで作られた世界は『Nintendogs』のようなカジュアルな3D世界で、ユーザーは世界のあちこちに移動しながら、レシピと呼ばれるカリキュラムに挑戦していきます。ホーキンズ氏は「良いゲームは、良い物語とゲームプレイでできている」と述べ、レシピも物語が鍵になると言いました。「物語は感情的な力を与えます、それは何かを前に進める力になります。それに、物語と共に提示された情報は強く頭の中に残るものです」

レシピは毎月追加されていくようなイメージです。物語を追いながら徐々に進めていくようになりそうです。子供が単独で遊ぶのではなく、学習ですから親や教師も進捗を確認して対話をしながら進めていくべきです。ということで状況をひと目で理解するためのダッシュボードという仕組みも提供されるとのこと。

まずはiPad向けに来月から提供されるというこのゲーム。レシピの核心には触れられませんでしたが、登場したものを見てみたいところですね。将来的には他のプラットフォームへの展開も想定されているようでした。「Now is the time=いまでしょ!」という力強い言葉もありました。どんなものになるのでしょうか。楽しみですね。

【GDC Next 2013】EA創業者トリップ・ホーキンズが取り組むのは「ゲームの教育化」

《インサイド》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. 【2,300円→0円】続編も発表された倫理観ぶっ飛び墓場管理シム『Graveyard Keeper』が期間限定で配布中!Steamでは“非常に好評”

    【2,300円→0円】続編も発表された倫理観ぶっ飛び墓場管理シム『Graveyard Keeper』が期間限定で配布中!Steamでは“非常に好評”

  2. 【新作がいきなり無料配布】物に扮して戦う物理演算オンライン乱闘ACT『Prop Sumo』Epic Gamesストアにて4月16日まで

    【新作がいきなり無料配布】物に扮して戦う物理演算オンライン乱闘ACT『Prop Sumo』Epic Gamesストアにて4月16日まで

  3. 【2,947円→0円】小売店の王となれ!自分流で金持ちになりチェーン展開する経営シム『King of Retail』Amazonプライム会員向けに無料配布

    【2,947円→0円】小売店の王となれ!自分流で金持ちになりチェーン展開する経営シム『King of Retail』Amazonプライム会員向けに無料配布

  4. 【2,800円→0円】訳アリ物件をリフォームして大儲け!無限に作業できる廃墟リノベーション掃除シムがSteamで配布中。1,000万人が遊んだゲームが無料

  5. 【1,800円→0円】ゾンビ溢れる恐ろしい部屋から逃げ回る脱出サバイバルホラーがSteamで無料配布中。ライター照らしてアイテムを見つける…でもゾンビに注意

  6. 『ドキドキ文芸部!(DDLC)』がGoogle Playから削除。「敏感なテーマ」の描写が規約違反と判断―過去にはヨルダン政府からの異例の警告も

  7. 【開発者インタビュー】500種のスキル構築が熱いローグライトアクション『Koshmar: The Last Reverie』が発表、 現実と悪夢が交錯する世界で正気度が結末を分ける重厚な物語に挑め。

  8. 一時Steamで『沙耶の唄』を「3歳以上」と表記のインドネシア年齢評価、Valveは技術的バグと誤伝が原因と釈明

  9. 【週末無料プレイ】マダミス要素あり!スクエニ×TBSが贈る、最大24名が入り乱れて敵を探っては撃ち合う対戦アクションシューター『KILLER INN』

  10. ネクソンARPG『The First Berserker: Khazan』開発メンバーを大規模再配置、解散ではないとしながらも先行きは不透明に

アクセスランキングをもっと見る

page top