『Dear Esther』は美しい孤島の中を1人の男が独白と共に歩いて行くという一人称視点の体験ゲーム。戦闘も謎解きも存在しないただ歩くというプレイヤーに感じ入ることを求めるゲーム体験は非常に独創的で、海外メディアからの評価は賛否が別れましたが、2012年のIndependent Games Festivalではそのビジュアルが評価され「Excellence in Visual Arts」を受賞しました。
今回の報告は開発者の1人であるRobert Biscoe氏が公式ブログ上にて行ったもので、Biscoe氏は元InterWave Studiosの開発者を雇って移植を進めたもののMac版やLinux版でバグの報告が相次いだ点や、異なるプラットフォーム毎にSource Engineを含むミドルウェアへと契約外のライセンス料を支払わなければならなかったとコメント。「経済的に大打撃だった」ともしています。
また昨年9月に当時進めていたPS3への移植が頓挫していたことを打ち明けたBsicone氏は、Soruce Engine向けPS3ソースコードを含む更なるミドルウェアのライセンシングに直面し、同時期にValveとの繋がりを失いコンタクトが取りづらくなっていた開発状況を吐露。Bisocoe氏らThe Chinese Roomは今回の問題がこちら側の見通しが甘かったことを起因とするものだと伝えていますが、今後複数のプラットフォームへタイトルを移植することや公式サポートの現状を考慮した上で、ゲームエンジンをUnityへ変更するに至ったと明らかにしています。
Unity版『Dear Esther』はMac/Linux向けにまず開発が進められ、後にPC版が搭乗する予定。テスト用のベータ版も公開されるとのことで、公式ブログではすでにUnity版『Dear Esther』のgifイメージが公開されています。2月14日に発売からまる2年を迎えた『Dear Esther』ですが、Unityへの移行と共に再びあの孤島へ戻ってみるのも良いかもしれません。
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