【E3 2014】究極の体験を提供するルームランナーVR「Omni」を試してみた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【E3 2014】究極の体験を提供するルームランナーVR「Omni」を試してみた

米Virtuixが開発し、年内にも販売を開始するVR用移動デバイス「オムニ(Omni)」も、その一つです。オムニは直径1.5メートル前後のすり鉢状の台座と、腰の周りに設置されるサークルという2つのパーツから構成されています。

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E3はパッケージゲームの商談と宣伝を目的とした見本市ですが、業界の注目度が非常に高いため、多くのゲーム関連企業が宣伝や提携先などを求めて出展します。特に近年ではクラウドファウンディングの普及により、あっと驚く製品が増えてきました。米Virtuixが開発し、年内にも販売を開始するVR用移動デバイス「オムニ(Omni)」も、その一つです。


オムニは直径1.5メートル前後のすり鉢状の台座と、腰の周りに設置されるサークルという2つのパーツから構成されています。体験者は向きの検知と、安全性の確保のために専用のハーネスをつけ、靴底に特殊なピンが配置された専用の靴に履き替えます。台座には中央から四方に向けて細い溝が彫られており、この上を歩くと移動速度と向きがリアルタイムに読み取られます。これらの情報はUSB経由でPCに送られ、専用ソフトでゲーム向けの移動情報に変換される仕組み。早い話が巨大な歩行型コントローラーだと思えば良いでしょう。


ちなみに、この状態でもPCモニタやプロジェクターなどを見ながらゲームが可能です。しかし、VRゴーグルのオキュラスリフトを装着すると、文字通りゲーム世界に没入したような感覚を体験できます。

筆者もさっそく体験してみました。まずは歩行の練習からです。専用の靴は靴底がツルツルしており、すり鉢状の台座と相まって、最初はうまく歩けませんでした。しかし、指示に従って少し練習すると、問題なく歩けるように。足を滑らせるのではなく、しっかりと足を上げて歩くのがコツです。腰につけたハーネスが体を支えてくれるのも新鮮な体験でした。ちなみにハーネスはプロトタイプで、製品版では改良が行われるそうです。


続いてオキュラスリフトを装着し、二つのデモを体験しました。はじめはアムステルダムの旧市街地の散策で、ゲームパッドの操作で写真を撮ることもできます。オキュラスリフトがFacebookに買収された時に、バーチャル観光などの応用もあげられていましたが、まさにそれを地で行く内容です。オキュラスリフトのバージョンはSDK1で、画像の荒さは否めませんでしたが、それでも運河に腰をかけて手を振る女性キャラクターを前に「未来キター!」という感じに。ただし勾配のある道では、少し歩きにくく感じられました。

続いてオリジナルのFPSデモです。新たにヘッドフォンを装着し、PC向けのガンコントローラーを構えて準備完了。未来の軍事基地を上官と共に調査します。ガンコントローラーの操作はトリガーのみで、照準は顔の動きで行いましたが、それでも銃器デバイスを持つと没入感が高まります。途中で上官が超常現象により死亡すると、四方八方からクリーチャーが登場して、レッツ、ショータイム! 研究施設に囚われた少女を発見し、救出しようと近づくと、彼女もまたクリーチャーに変形。撃退するとデモが終了しました。


夢中でプレイしていたので気がつきませんでしたが、走ったりジャンプしたりという動きに対して、どこまで追随するかは不明でした。また周囲が騒がしく、サウンドがよく聞こえなかったため、背後から攻撃を受けてもなかなか気づけませんでした。なお、これはアプリ側の対応によるところも大きいのですが、軽い3D酔いに悩まされたことも付記しておきます。


オムニの開発資金はキックスターターで募集され、初期目標の15万ドルをあっさりクリア。最終的に110万9351ドルの資金調達に成功しました。もっとも台座とPCの接続にUSBケーブルが使われるなど、コスト削減も行われています。しかもゴーグルはオキュラスリフト、アプリケーションはオキュラスリフト対応ゲームを活用するなど、歩行デバイスに徹底している点も特徴でしょう。オキュラスリフトのSDK2にも対応可能で、歩行デバイスとしては、あらゆるゲームで使用できるとしています。

オムニのキモは特許取得中という専用靴と、専用のソフトウェア。公式サイトでは449ドルで予約を受付中で、年末に出荷予定です。ちょっと前までは遊園地やゲームセンターでしか楽しめなかった体感ゲームが、個人で楽しめる時代になったことに、驚きを禁じ得ません。企業や研究室などで一台どうでしょうか。
《小野憲史》
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