今回の和解プランが認証された場合、少なくともSega of Americaへの訴訟はほぼ間違いなく取り下げられることになります。原告側の弁護士John Locke氏によれば、申請は9月17日にも通る見込みで、125万ドルのうち31万2,500ドルは弁護士に、20万ドルは運営コストに、2,500ドルが原告に、そして残りがゲームを購入したユーザーに支払わる予定です。
対象となるユーザーは2013年2月13日、発売日よりも前に『Aliens: Colonial Marines』を購入し、かつそれを証明できるユーザーに限られています。申請数によってユーザーへの返金額は変化するものの、製品版以上の額は支払われません。また、ユーザーへの返金を終えたあとに残った資金は、Sega of Americaへは返還されないとのこと。
Sega of America側が折れる形となった今回の集団訴訟ですが、同社は今回のデモ偽装問題を事実であるとは認めているわけではなく、裁判所への申請の中では、裁判費用や訴訟そのものに存在する未確定要素を回避するため和解の道を選んだことを説明しています。
『Aliens: Colonial Marines』の集団訴訟は、E3やPAXといったゲームイベントにて展示されたデモと、製品版のグラフィックが全く異なる問題を訴えたもので、Sega of AmericaとGearbox Softwareが事実とは異なるプロモーションを行ったかどうかが争点となっていました。開発が進む中でゲームの仕様やグラフィックは当然変化しますが、『Aliens: Colonial Marines』は大きく変貌したグラフィックやゲームレベルの改変、有り体に言えば大幅にダウングレードしたことが問題視され、発売直後はユーザーだけでなく一部の海外メディアからも批判を浴びていました。
なお開発のGearbox Softwareは今回の和解には同意しておらず、今月始めに略式判決や訴訟の取り下げを要求するなど、徹底して抗戦する構えを見せています。
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