【TGS2014】『EA Sports UFC』の ガチムチ開発者にインタビュー | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【TGS2014】『EA Sports UFC』の ガチムチ開発者にインタビュー

東京ゲームショウ 2014で、Electronic ArtsのUFCをテーマにした格闘ゲーム『EA Sports UFC』のクリエイティブディレクターBrian Hayes氏にインタビューを行い、『UFC』の魅力を語ってもらいました。

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東京ゲームショウ 2014で、Electronic ArtsのUFCをテーマにした格闘ゲーム『EA Sports UFC』のクリエイティブディレクターBrian Hayes氏にインタビューを行い、『UFC』の魅力を語ってもらいました。

初めに『EA Sports UFC』のデモンストレーションとして1試合を披露。それには、ファイターの解説やメニューなどが日本語になっており、音声は英語でした。そして、同時に行われたデモの解説では、試合カメラワークやロゴなどにこだわっており、ファイターの顔は実際に3Dスキャンを使用してゲーム内に取り込んでいるとのことです。この1試合が終了したところで、インタビューに移行しました。


Brian Hayes氏


田中氏

――初めに、Brian氏と田中氏の経歴を教えてください。

Brian氏:
私は、EAのクリエイティブディレクターです。最初に関わったタイトルは、『Fight Night 2004』というボクシングゲームなので、格闘ゲームには長年関わっています。

田中氏:
シニアアニメーターを担当しています。また、『UFC』ではシネマティック関連やキャラクターの特殊な動きに関わっています。EAには今年で8年勤めており、今までは『FIFA』や『NHL』、そして『SSX』などに関わっていました。

――UFCの魅力とはなんですか?

Brian氏:
自分がUFCを好きな理由は、他の人がUFCを好きな理由と同じものであると思いますが、それは試合においてとても自然な形式だからです。リング上の2人のファイターが勝利者となるには、技やアスレチックさ、集中度などが必要となっていきます。2人の選手が試合に勝つためには、沢山の準備が必要となっていきますし、メンタル面でもフィジカル面でも大変なことだと思います。個人的にやるわけではありませんが、見るだけだったら非常に素晴らしいです。

――スタジアムや審判などを再現するに当たって取材はどのように行いましたか?

Brian氏:
UFCの様々な関係者と話をしました。幸運なことに開発者の中には何枚かプレスパスを頂いたので試合の取材に赴いた他、写真や映像を参考資料として貸して貰ったので、それらを基にゲーム内に登場するファイターをリアルに再現しました。

――『UFC』シリーズは、過去に日本のユークススタジオが開発してTHQからリリースされていましたが、今回EAから発売されるのに当たって過去作の特徴や技術などを引き継いでいますか?

Brian氏:
以前の『UFC』シリーズは、ユークスが開発してTHQが販売を担当していました。しかし、今回EA Sportsから発売されるのに当たって、コードなど過去のものは一切使えなかったので、新たに全て開発しました。

――まさに、完全新作と言えますね

Brian氏:
もちろん、過去作の『UFC』シリーズも本作も、本元であるUFCを基にしてあるので多少似ているところがあるかも知れませんが、技術的には完全に新しいものです。

――『EA Sports UFC』の予約特典DLCとしてブルース・リーが登場しますが、彼を収録するに当たって困難はありましたか?

Brian氏:
幸運だったのは、ブルース・リーの娘であるシャロン・リーさんと一緒に仕事をすることが出来きたことです。アーティストなどのスタッフはブルース・リー関係の仕事が出来るということで、ネガティブな意見はいっさい出てきませんでした。


5月に公開されたブルース・リー参戦を伝えるトレイラー

――Igniteエンジンにおける次世代機での開発のしやすさや、グラフィックの特徴などを教えてください。

Brian氏:
次世代機におけるゲーム開発において易しいことはありませんでしたが、Igniteエンジンを使用することで多少は制作しやすくなりました。また、『FIFA』や『NHL』とエンジンを共有することができたので、少しでもリアルなスポーツゲームが作り上げられたと思います。

――歴史的なファイターは、今後登場することはありますか?

Brian氏:
今のところ予定はありません。しかし、ブルース・リーは登場させたいリストのトップ中のトップでした。

――『EA Sports UFC』のアニメーションはかなりのリアリティがありますが、格闘家などの指導などは入っていますか?

Brian氏:
プロのマーシャルアーツや俳優、振付師にも協力してもらいました。開発チームやアニメーターチームも、実際にマーシャルアーツを学んだりしています。

――各ファイターのバランス調整はどのように行っていますか?

Brian氏:
かなり膨大なリストがあり、29のアドリブがあります。例えば右利きや左利き、テイクダウンなど挙げればキリがありません。


今年6月に公開されたトレイラー

――UFCを全然知らない初心者でも本作を楽しむことができますか?

Brian氏:
大丈夫です。格闘技というのは、世界的なものでもありますしUFCのファンであってもなくても誰もが楽しめるものだと信じています。ただ、楽しむだけでも大丈夫です。

――最後に日本のユーザー向けにコメントをお願いします。

Brian氏:
一番重要なことは本作が国内で11月20日にリリースされることです。日本で発売される『UFC』は、新たなファイターが追加されていたり、バグなどが何百も修正されているので、北米で発売されたときよりかなり良くなっています。

――本日はありがとうございました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

また、この後EAブースで『UFC』のスペシャルステージが実施されました。そのステージでは、本作の概要を説明した他、本物のUFCファイターであるユライア・フェイバー選手が壇上に上がり、収録されている自身のキャラクターを使用してゲーム内でブルース・リーと対戦します。しかし、惜しくも負けてしまいましたが、満足そうな表情を見せつつ最後に記念撮影を行って終了しました。

『EA Sports UFC』は国内でPS4/Xbox One向けに、11月20日に発売予定です。

《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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