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カプコン、平成27年3月期第3四半期決算を発表 ― 『MH4G』が『MH4』に届かず、黒字ながらも前年比減

カプコンは、平成27年3月期第3四半期決算を発表しました。同社によるとゲーム業界全体は、家庭用ゲーム市場において消費増税の影響があったものの、年末商戦で一定の盛り上がりを示したとの見解。

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カプコン、平成27年3月期第3四半期決算を発表 ― 『MH4G』が『MH4』に届かず、黒字ながらも前年比減
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カプコンは、平成27年3月期第3四半期決算を発表しました。

同社によるとゲーム業界全体は、家庭用ゲーム市場において消費増税の影響があったものの、年末商戦で一定の盛り上がりを示したとの見解を示し、国内市場の成熟化傾向が続く中、昨年9月に開催された「東京ゲームショウ2014」の来場者数が歴代2位となる25万人を突破するなど、復調の兆しが見え始めてきたとしています。

一方で、スマートフォンとの親和性が高いソーシャルゲームは勢力拡大を持続。アミューズメント施設市場は、既存店が軟調に推移するという状況下で、「ゲームの日」(毎年11月23日)にイベントを実施するなど、業界を挙げて活性化に取り組んできました。

このような環境のもと、同社の主力部門となる家庭用ゲームソフトにおいて、期待のニンテンドー3DSソフト『モンスターハンター4G』が、安定した人気に支えられて順調に売上を伸ばしています。これに加え、ゲームソフトの開発期間短縮やコスト削減などを図るため、大型の“3Dスキャンシステム”を導入するなど、開発体制の効率化、拡充を推し進めてきました。さらに、モバイルコンテンツ部門などの事業構造改革に加えて、売上原価の圧縮や販売費および一般管理費の抑制に努めるなど、収益改善策に取り組みました。

この結果、平成27年第3四半期連結累計期間の業績は、パチスロ新型機の発売延期などに加え、前年同期に大ヒットしたニンテンドー3DSソフト『モンスターハンター4』の反動減も重なり、売上高は478億30百万円(前年同期比36.4%減)と減収になりました。

利益面では、ダウンロード販売の増加による収益力アップや経費圧縮等の収益改善策が奏功し、営業利益、経常利益、四半期純利益、すべて前年同期と比べて増益となっています。

◆平成27年3月期第3四半期の連結業績
【期間】平成26年4月1日~平成26年12月31日
※()内%表示は、対前年同四半期増減率

■売上高:478億3000万円(△36.4%)
■営業利益:97億2700万円(14.1%)
■経常利益:101億1400万円(9.3%)
■四半期純利益:65億4000万円(9.8%)

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
セグメント別に見ると、同社の主軸となるデジタルコンテンツ事業では、『モンスターハンター4G』が概ね計画通り推移したほか、海外をターゲットにしたPS3/Xbox 360/PCソフト『ウルトラストリートファイターIV』が根強い人気で底堅い売行きを示しています。

また、前期にミリオンセラーを達成したXbox One/PCソフト『デッドライジング3』が健闘したこと、オンラインゲーム『モンスターハンター メゼポルタ開拓記』が堅調な出足を示したことに加えて、高採算のダウンロード販売が着実に販売本数を伸ばしたため、利益を押し上げています。

一方で、ニンテンドー3DSソフト『ガイストクラッシャーゴッド』が、低調に終始。また、モバイルコンテンツでは『モンスターハンターポータブル2nd G for iOS』など、一部を除いてヒット作に恵まれませんでしたが、収益構造の見直しにより採算性は向上しています。

◆平成27年3月期第3四半期のセグメント別売上高
【期間】平成26年4月1日~平成26年12月31日
※()内はセグメント損益

■デジタルコンテンツ:324億800万円(84億6900万円)
■アミューズメント施設:69億5200万円(7億6300万円)
■アミューズメント機器(含むパチスロ機):70億200万円(27億8900万円)
■その他(キャラクターコンテンツ事業など):14億6600万円(4億5800万円)
■調整額:(△27億5300万円)
■四半期連結損益計算書計上額:478億3000万円(97億2700万円)

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
尚、アミューズメント施設事業においては、既存店の伸び悩みに加えて、消費税の増税の影響や天候不順も重なり、弱含みに推移。不採算店1店舗の閉鎖により、当該期間の施設数は32店舗となっています。
《インサイド》
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