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勘違いニッポンレース『Nippon Marathon』は「日本へのラブレター」【注目インディーミニ問答】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、イギリスのOnion Soup Interactive開発、PC/Mac向けに2月16日に早期リリースが開始された日本(?)を舞台とするレースゲーム『Nippon Marathon』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、イギリスのOnion Soup Interactive開発、PC/Mac向けに2月16日に早期リリースが開始された日本(?)を舞台とするレースゲーム『Nippon Marathon』開発者へのミニインタビューをお届けします。

『Nippon Marathon』は、外国人から見た間違った日本を描くマラソンレースゲーム。個性的なキャラクターたちがどこかおかしな日本を舞台に、様々な障害を乗り越えながらゴールを目指して駆け抜けます。

『Nippon Marathon』は1,010円で配信中

(今回はゲームの特性上、普段よりも多少長くなっております。ご了承ください)





――まずは自己紹介をお願いいたします。

Andy Madin氏(以下Madin氏):こんにちは!Onion Soup Interactiveで『Nippon Marathon』のクリエイターとデベロッパーをしているAndy Madinです。Onion Soup Interactiveは私と私のパートナー、Amy Preciousの二人だけで、彼女はソーシャルメディアとウェブサイトを担当しています。また、Amyは私が働きすぎてしまった時におかしくならないように見ていてもくれます。あ、あと、柴犬ではないのですが、Busterという犬もいます。いたずら好きでわんぱくですよ!

Andy Madin氏

――開発はどのようにして始まったのでしょうか?

Madin氏:『Nippon Marathon』の開発は、2017年4月にUnityにおいてラグドール物理の試験的なプロジェクトとして開始されました。面白かったので4人で遊べるようにし、各キャラクターに派手な色をつけてみました。なぜかこの時点で、「脳カベ(注:「とんねるずのみなさんのおかげでした」に登場したゲームの一つ。迫ってくる壁に開けられた穴を頭を使って通り抜けるというもの)」や、イギリス人も大好きな「たけし城」のような日本のバラエティ番組のように見えました。そのため、すぐにグーグル翻訳を使用し、ナンセンスな漢字とひらがなを追加してみました。あえてバカバカしいフレーズを選んで、あまり意味がわからないものにしました。友達に遊んでもらったところ、本当に日本製のゲームだと思ってもらえましたよ!

――なぜニッポンなのでしょうか?

Madin氏:12歳の頃、初めて「AKIRA」を観ました。それ以来日本のアニメやゲームに夢中になり、アニメーション、ゲームデザイン、映画撮影、音楽の勉強を始めました。私たちは日本の文化とクリエイティブなコンテンツに本物の愛情を抱いています。あとは…何と言っても食べ物です!寿司、刺身、餃子、鉄板焼き…いくらでも食べられますよ!

バンドに長く在籍していると、音楽の重要性も無視できません。「少年ナイフ(注:1981年に結成された日本のガールズバンド)」をご存知ですか?私は彼女たちの魔法のメガネや毒キノコに関する歌が大好きです。よく観察すると、『Nippon Marathon』にはさりげない日本のポップカルチャーがたくさん詰め込まれています。

――本作の開発にあたって、日本の視察は行われたのでしょうか?

Madin氏:Amyは日本に行ったことがあり、日本と日本の方達が大好きです。私たちは4月に日本を訪れる予定で、私にとって初めての日本となります。ですので、『Nippon Marathon』はわざと「外国人が勘違いしている日本」にしています。しかし可能な限りの尊敬の念と愛情を注いでいます!日本人の方で、本作のファンという方に会えたら面白いでしょうね。

最終ステージは東京をテーマとしたNeo Jinkoになります。このステージは、実際に東京を見てから制作に取り掛かろうと思っています!


――登場キャラクターがどれも個性的ですが、どのようにして制作されたのでしょうか?

Madin氏:まず、どのキャラもバカっぽいものを着ているようにしようと思いました。J Darwinにはまず愚乱・浪花(注:1990年代から2000年代まで活躍した覆面レスラー。2010年没)が思いつきました。彼の面白くて目を奪い、しかもちょっと安っぽく見える衣装はとても面白いと思ったのです。それから、Amyが私たちの犬であるBusterをモデルにした人間の体を持つキャラクターを提案してきました。人の体を持つ犬なら多分クラシック好きだろうなと思いましたので、彼はピアニストという設定にしました!

今後追加されるストーリーモードで、なぜZenbeiがセーラー服を着たおじさんなのか明らかになる予定です。Nishiboriのストーリーでは、ずっと海洋生物学者になりたかったものの、父親に強制され量子力学の科学者になるというものです。彼女の父親は常に彼女を監視しているため、彼女は状態を変えることができません!(Nishiboriが着ているのはユニコーンだとよく勘違いされますが、イッカクのコスチュームです)

――本作はまだ早期アクセスが始まったばかりですが、今後の予定はどうなっているのでしょうか?

Madin氏:たくさんあります!まず初めに、4つのコースを追加する予定です。Steamy Steamy Monkeysを見たとき、皆さんがどんな反応をするのか待ち遠しいです!楽しいパーティーゲームをいくつか用意しています。これらはターンベースのものになり、スポーツというよりもバラエティ番組のような感じになります。最後に、早期アクセスが終了する際には、一人用のストーリーモードを搭載します。このモードは「Nippon Marathon」と他の参加者に関するものとなります。ボスバトルなどもあるので、期待していてください!

――勘違いニッポンは日本人も面白がっていますが、本当の日本はこうじゃないということはもちろんわかった上で開発を…?

Madin氏:え、通勤途中に柴犬や怒ったシェフに追いかけられたりしないということでしょうか?もちろん、現実世界でこういった要素が取り除かれていることは理解しています。パブリッシャーのPQubeは『ギルティギア』『ブレイブルー』『シュタインズゲート』など、多くの日本産ゲームを欧州で展開していますので、日本人スタッフも本作のタイトルを見て笑い転げていました。私は日本に尊敬の念を持っていますので、『Nippon Marathon』は日本を賞賛するような作品にしたいと思っています。そんな中で、ジョークとして外国人の勘違いと文化の不理解を盛り込んでいます。

もし私がイギリスを舞台に同じようなゲームを作るとしたら、たくさんのビーフィーターや、赤い巨大なロンドンバス、ブルドッグ、そして食料品店で積み重なるアールグレイが突撃してくるようなものになるでしょう。もちろんここでの生活にそんなものはありません!Game*Sparkや日本からのストリーミングを見るのは本当に楽しく、日本のゲーマーの方達が『Nippon Marathon』を楽しんでくれて嬉しいです。



――トレーラーで日本語訛りの英語をしゃべっているのはどなたですか?

Madin氏:彼はソラという名前で、英語を教えている日本人です。素晴らしい人ですよ!彼と一緒に日本語版を制作したいと思っています。

――最後に、日本のゲーマーにメッセージをお願いします。

Madin氏:『Nippon Marathon』を遊んでいただき、本当に心の底からありがとうございます。一人でゲームを開発するというのはとても大変なので、本当に嬉しいです。どうか引き続き開発にお付き合いいただき、ご友人にも本作のことを伝えていただけると幸いです。本作は数人が一緒に楽しめるゲームを目指して開発していますが、同時に日本へのラブレターでもあります。そのため、日本のゲーマーの方達に楽しんでいただけるということは本当に光栄なことです。

Amy Precious氏:私がポケモンや餃子、ねこあつめを楽しんでいるのと同じぐらい、『Nippon Marathon』を楽しんでいただけると嬉しいです。:)

Buster氏(犬):ファンアートも見てみたいワン。お願いだワン!

――ありがとうございました。



今後追加予定の新キャラクターたち
《シュナイデル関》
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