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世界的な人気を誇るボードゲームの魅力を知る!「ゲームマーケット2018秋」で見つけたオススメ3選

11月24日・25日の2日間、東京ビッグサイト西3・4ホールで開催された日本最大級のアナログゲームの祭典「ゲームマーケット2018秋」。2018春の開催では約2万人の来場者があった同イベントは、一般・企業合わせて2日間で779ブースが出展しています。

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11月24日・25日の2日間、東京ビッグサイト西3・4ホールで開催された日本最大級のアナログゲームの祭典「ゲームマーケット2018秋」。2018春の開催では約2万人の来場者があった同イベントは、一般・企業合わせて2日間で779ブースが出展しています。


■ボードゲームって何?


ボードゲームといえば、日本では「人生ゲーム」や「オセロ」などを思い浮かべる人が多いと思います。広義では、カードゲームやダイスゲーム、といったテーブルゲーム全般を指しており、「トレーディングカードゲーム」や「将棋」、「囲碁」なども含まれます。


しかし、ボードゲームのバリエーションの多さに関しては欧米が盛んです。とくに1995年にドイツで発売された『カタンの開拓者たち』の大ヒットをきっかけに、世界的なボードゲームブームが起こり、ファンタジーやホラーに限らず、日常生活を題材にしたオリジナルアナログゲームが年間多く制作され、日本でも海外ボードゲームの愛好家に親しまれてきました。

そういった背景があり、ボードゲームの狭義は、1990年代中盤から現在までに発売されている、子供から大人までを対象とした独特のルールを持ったテーブルゲームを指します。

■日本におけるボードゲーム人口の増加


そして近年では日本でもオリジナルボードゲームが多く制作されるようになり、「ゲームマーケット」の参加者が約18年で400人から2万人に増加し、全国でボードゲームを遊べる場所が300軒を超えるなど、ボードゲーム人口も年々増えてきました。


同イベントにおいてもスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』(以下、FGO)の企画・開発・運営を行うディライトワークスがオリジナルアナログゲーム2作品を引っ提げて出展するなど、大手メーカーも参入するようになっています。

■トレーディングカードゲームを遊ぶ層にとって、ボードゲームは親和性が高い


日本は世界的に見てもトレーディングカードゲーム愛好家が多い歴史があります。1993年に発売された世界初と言われるトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」(アメリカ発)も当初から日本で大会が設けられるなど盛り上がりました。



さらには日本発の「遊☆戯☆王」カードが2011年に累計販売枚数251億7000万枚を突破し、「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」としてギネス・ワールド・レコーズ社から認定されています。

ゲームマーケット初期から出展しているテーブルゲームの小売り・製造・販売を手がける「株式会社ホビーベースイエローサブマリン」(1985年設立)は、トレーディングカード販売の大手メーカーであり、同時にボードゲームも多く扱っている企業です。


日本でのボードゲームの広がりについてどう見てきたかを訊くと、「トレーディングカードゲームが大好きだった層にとって、同じくカードを使ってプレイする『ドミニオン』などのように親和性が高いボードゲームは、入っていきやすいのだと感じています」とのことでした。

日本でも上り調子にあるボードゲームですが、アイディアの斬新さが面白さに直結している部分が大きいのは間違いありません。最後に同イベントでとくに印象が強かった3つのゲームを紹介します。

■『アキハバラーメン』/スーパーナンバーワンゲームス




その名の通り秋葉原にオープンしたラーメン店の主人になって、斬新なトッピングのラーメンを考え、常連客を獲得し、その評価の高さを競い合うゲームです。 美味しそうなメニューを開発しても、ブームを無視したり、基本となるスープや麺の完成度をおろそかにしたり、疲労が溜まっていては、人気のラーメン店にはなれません。 また、成功のためには、独自の経営方針を打ち立てるのも重要です。

画像提供:由利真珠郎

製作者である由利真珠郎氏は、各種トレーディングカードゲームのイラストや、『ロード・オブ・ヴァーミリオンIV』『WIXOSS』のアートデイレクション、『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム アームズマイクロン劇場』『にゃ~めん』などのショートアニメの脚本を担当しており、『クイーンズブレイド・ザ・コロシアム』『酒魅人』などのボードゲームルール制作も行っているクリエイターです。

「ゲームマーケット2018春」において開始30分で完売した日本酒を題材にしたボードゲーム「酒魅人」に続く、2作目となる新作ボードゲームの題材はラーメンでした。制作のために約100軒のラーメン店を食べて回り、約150点のイラストを描いた製作者の由利真珠郎氏は、「本格的にラーメンを食べ歩いたのは、ラーメンが題材のアニメ脚本を書いていた当時からおよそ10年ぶりですが、ラーメンが本当に進化していて驚きました」と、どのラーメンも美味しかったそうです。

また、「本作では意外な具材もたくさん用意しているのですが、実はほとんどの具材がもう試されていたんです」と、ラーメン職人の研究ぶりに頭が下がる思いだったとのこと。制作期間およそ1年の同作は、1時間程度で予約分以外を完売する人気ぶりで、その後も予約キャンセルを待つ人たちの列ができる状況でした。

画像提供:由利真珠郎

当日の販売も含めて全て1人で行っているため、制作数には一定の限界があるようです。今後は通販も含めたショップ販売も行っていく予定です。

ちなみに、1作目の「酒魅人」もすでに在庫はない状況で、今後もし再販するとしても小型化したり、バージョンアップしたりするなど、以前とは同じ形にはならないとのことです。最後にボードゲームの環境の変化をどう感じるか訊いたところ、「昔よりも複雑なゲーム、時間がかかるゲームでも遊ぼうという人が増えたように感じます」とのことでした。

製作者Twitter

■『ニゲルシティ』/GODICE GAMES




あみだくじの要領で街を進んでくる殺し屋を、障害物を置いた道に誘導し、ダメージを抑えながら生き残るゲーム。



殺し屋はそれぞれ得意とする「武器」と狙う「部位」が決まっていて、プレイヤーは「防御」と「回避」で武器と部位を1種類ずつ指定して守ることができます。自分が指定した武器や部位と同じ殺し屋が来るように「進路妨害トークン」を置いていけばダメージを抑えることができるのです。同作は「殺し屋」が愛らしい少女のキャラクターであるのがミソで、そのギャップだけでも面白さを感じました。

2015年頃から活動しているサークルで、色んなジャンルのゲームを制作しましたが、共通するのは可愛い女の子が登場すること。同作は当初は恋愛がテーマで、ヤンデレに追いかけられる流れでしたが最終的に殺し屋になりました。24日は会場から2時間経たずに用意した当日分150セットが完売するなど、想定以上の反響だったそうです。今後はショップなどでの委託販売も行う予定です。

公式Twitter

■『GANGSTER PARADISE(ギャングスターパラダイス)』/開真(カイシン)




ギャングに成りきった交渉と恐喝のカードゲーム。組織のBOSSが亡くなったため、それまで結束していたファミリー内で後継者争いが起こります。たった1つしかないBOSSの座を巡って、先に3つある勝利条件の中からどれか1つを満たせばゲーム終了です。



勝利条件は、人徳勝利(BOSS1枚とGANGSTER5枚を揃える)、金銭勝利(MONEYを7枚揃える)、偉人勝利(『KILLER』・『BEAUTY』・『HERO』などスペシャリストを3枚揃える)の3つです。プレイヤーは「LIFE」や「身代わり」、「弾丸」など特殊効果を持ったカードの山札を順番に引きながら、1ターンのうちに2回カードを消費して行動することができます。しかし、行動消費とは別に相手にカードを見せたり、会話したりできるため、時には脅し、時には交渉しながら自分の勝利条件に近づけていくのが醍醐味です。


広島出身者によるサークルで、今回から企業ブースに出展。こちらは第1作にも関わらず、何年もの間、ユーチューバーが動画配信するなど多くのファンが盛り上げてきて、バージョンアップを繰り返しながら今日に到ったそうです。平成30年広島豪雨災害義援金のための「広島プロモーションパック」を販売するなど、とにかく色々と熱量の高さが印象的でした。


公式サイト



ボードゲームはコミュニケーションツールに留まらず、アイディアのヒントになると、定期的に遊ぶクリエイターも多くいます。とくに日本では複雑なルールのボードゲームも受け入れられるようになり、制作環境は上向きと言えるかも知れません。これからより盛り上がって行く過度期に注目してみるのはいかがでしょうか?
《乃木章》
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