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SIEが「Wwise」のAudiokinetic買収ー「プレイステーション」のさらなる価値向上のため

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、カナダのソフトウェア開発会社Audiokineticを買収したことを、本日2019年1月9日に発表しました。

ニュース ゲーム業界
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下"SIE")は、カナダのソフトウェア開発会社Audiokineticを買収したことを、本日2019年1月9日に発表しました。

SIEは、この買収を通じて、Audiokineticのオーディオエンジニアリングにおける幅広い技術を活用し、「プレイステーション」のエコシステムのさらなる価値向上を目指す狙いがあります。

Audiokineticは、ゲーム開発用のインタラクティブサウンドエンジン「Wwise」を開発、販売しており、オーディオエンジニアリング分野を牽引する企業として有名。主力製品である「Wwise」は、インディーからAAAスタジオまで、あらゆるデベロッパーに採用されているマルチプラットフォーム対応のソフトウェアで、毎年500を超えるタイトルに使用されています。

「ゲーム体験に於いて、プレイヤーが得る臨場感や感情をさらに深めるための高品質かつ包まれるようなオーディオ体験は、日々その重要性を増しています。ゲーム業界屈指のオーディオミドルウェアツールのプロバイダであるAudiokineticを迎え入れることで、同社の独立性やミドルウェアの中立性を維持しながらオーディオ技術をさらに進化させ、プレイステーションのみならず、ゲーム業界に貢献できるものと確信しています。」
(SIE社長兼CEO 小寺剛)

「SIEファミリーに加わることは、我々Audiokineticだけではなく、私達のオーディオツールやミドルウェアを活用するパートナーの皆さまにとっても素晴らしいことだと考えています。私たちは自主性を保ちながら、自社のオーディオソリューションをソフトウェアメーカーやプラットフォームホルダーに向けて提供し続けます。そして、より大きなリソースを活用することによって今後も継続して新しいことに挑みながら、市場を拡大し、技術を強化してまいります。何よりプラットフォームのレベルでSIEに貢献する機会をいただけることを嬉しく思います。」
(Audiokinetic社長兼CEO マーティン・H・クライン)

なお、買収は2019年1月31日までに完了予定。その後AudiokineticはSIEの完全子会社となるようです。また、同社は引き続き独立して事業を展開、デベロッパーに向けてのマルチプラットフォーム音声ツールやミドルウェアのライセンスを継続していくとのことです。
《TAKAJO》

いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。ちなみに好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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