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【吉田輝和の絵日記】80年代台湾ホラー『還願 Devotion』ある一家に起きた不幸をビビリが解き明かす

吉田おじさんは人形が動く系のホラー演出が苦手のようです。

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今回プレイするのはRed Candle Gamesが贈るPC(Steam)向け『還願 Devotion』。本作は、とある不幸が起きた一家の謎に迫っていくホラーゲーム。1980年代の台湾を舞台にしており、独特な雰囲気を放っています。

この連載を読んでくださっている方なら知っていると思いますが、僕はホラーゲームが大の苦手なのです……。寝ている時に怖い夢を見そうなので、ホラー漫画は本棚に並べずに押入れに仕舞いこむほどのビビリなのです。


楳図かずお漫画を読みながら寝た日には……そりゃもうとんでもない悪夢を見るでしょう。

また、同メーカーが過去に手掛けた『Detention』は、同じく台湾を舞台にしためちゃ怖ゲームとして評判なので、本作もめちゃ怖ゲームである事は疑う余地はないでしょう……。

苦手であるものの、ホラーゲームも楳図かずお漫画も大好きという困った性分……!

ホラーゲーは強気で挑め!



ゲームは、台湾のとある一室から始まる。どうやら主人公は一家の父親で、妻と娘が居るようだ。僕が見た限り、どこにでもあるような幸せそうな家庭という印象を受けた。

同じアジアという事で家具やテレビなんかもどことなく見覚えがある感じだ。「ばあちゃんちにこんな感じの古いテレビとかあったなあ」と昔懐かしくなっていると……

画面が暗転。そして……


先程までの一家団欒は主人公の妄想か思い出なのか……薄暗くなった部屋に場面が移る。

ここから自由に動けるので、早速探索を開始する。


最初に威勢が良いのはビビリまくるフラグ……!

これまで数多のホラーゲームをプレイしてきて学んだ事がある。「弱気になっていると余計に怖くなる」という事だ。ホラーゲームにおいて恐怖感が増すのは良い事なんだろうけど、これ以上怖くなると僕のビビリゲージがリミットブレイクしてしまう。この歳でおしっこ漏らす羽目になるかもしれない。なので、ここは強気で行かせてもらう!

一通り部屋の探索を終えたので部屋の外へ出てみると……


なんか傘が浮いとる!赤い傘はなんとなく怖いからやめて!ファンシーな傘にしてくれ!お願いします……。(先程までの強気な気持ちはどこへやら)

「これ以上先に進むの無理無理!私は部屋に帰らせてもらう!」と死亡フラグみたいな事を呟きながら後ろを振り向く……


!?


あまりにも衝撃的で恐ろしかったので、コタツに潜り込んでガクブルするおじさん。威勢の良さは即死んでしまった。

謎解きでストーリーは進む



場面は再び移り変わる。家具が少なくなってガランとしているが、先程まで居たのと同じ部屋なのだろう。様々な時代の同じ部屋を探索していくゲームシステムのようだ。


探索しているとテキストメモが入手出来る。テキストメモには、主人公が書いた脚本や手紙の内容が記されている。それらの断片的な情報を読み進めていくと、家族の素性やその当時に起こった事などが把握できる。

どうやら主人公は脚本家、妻は歌手で、一人娘のメイシンは病を患っているようだ。

ちなみに、先程振り返った事がトラウマになった為、部屋の探索は平行移動で行っている。


意地でも振り向かない覚悟のおじさん。


メモ以外にも使用可能なアイテムが登場する。特定の場所で使用すると、そのアイテムに応じたイベントが発生し、ストーリーが進む。

謎解きというほど難しくもなく、多少のひらめきでどうにかなるので、頭を悩ませる事無くゲームに没頭出来る。だが……ことホラーゲームに至ってはあまりスイスイ進めたくない。怖いのだ。


そんな折、意味深なケーキを発見。おそらく先程入手した飴細工のバレリーナ人形を使うのだろう。でも、使ったら何かが起きそうで怖い……。


気付かないフリ……!何も見てない!気付いてない!

随所に散りばめられた激怖演出!



当初は幸せだった家族も、少しずつほころびが見えてくる。娘の病、宗教にのめり込む家族、家庭内不和……様々な時代の部屋を探索する事により、少しずつ一家を襲った不幸の陰が見えてくる。

一家に何が起こったのか?と、ストーリーが気になり始める良いゲームシステムだ。だが怖いものはやっぱり怖い……

中でも僕が感じたビビリポイントは、頻繁に起こる年代ジャンプによる部屋の変化だ。一家が幸せな時代は部屋の中は綺麗に整頓されているが、家庭内不和が起こりだすと部屋の様子も少しずつ荒れていく。そういう細かい変化が非常に恐ろしいのだ。


一度探索した部屋でも年代が違えば家具などの配置がガラリと変わり、新たなビビリギミックが用意されている為、安心は出来ない。


先程まではガランとしたリビングだったのに、年代が変わると部屋中にマネキンが配置されている。


別の部屋の探索を終えて戻って来ると、マネキンがこちらを向いているなど、同じ年代でも微妙に変化がある。

ホラーにおいて動くマネキンというのはかなりベタなネタだが……止めてくれ。そのビビリギミックはオレに効く。


心臓がキューッと締め付けられる類の痛み……!


ヒィ!


ヒィィ!


もうええっちゅうねん!


めちゃくちゃ怖かったです!おそらく普通にプレイしていれば3時間程でクリア出来ると思うのですが、僕は無駄にビビリまくっていた為、5時間くらいかかってました。

海外製のホラーゲームと言ってもアジアが舞台なので、家具や家電なども馴染みがある形状で、その分リアルに感じられて恐怖を刺激されまくります。


おかげで自宅のやかんや冷蔵庫が怖くなり、台所がホラースポットになってしまいました。

いかにして一家に不幸が降り掛かったのか……情報は断片的にしか語られないので、怖くても先に進めたくなる面白さがありました。ただビックリ系のギミックもあるので、心臓の弱い方や極度にホラーゲームが苦手な方はご注意ください。

『還願 Devotion』の配信は一時停止しています。(2019/2/26現在)

吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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