気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Grey Alien Games開発、PC向けに4月9日リリースされたRPGカードバトル『Ancient Enemy』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ストラテジーRPGカードゲーム。悪が蔓延る世界を舞台に、様々なカードを使ってモンスターたちと戦いながら城を目指します。3つの難易度を用意。記事執筆時点では日本語未対応です。
『Ancient Enemy』は、1,520円(4月17日までは1,292円)で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Grey Alien Games2004年以来、Grey Alien GamesではPCとMac向けにダウンロード専用ゲームを開発しています。ラインナップとしては、カジュアルゲームで大ヒットした『Regency Solitaire』『Spooky Bonus』『Fairway Solitaire』『Unwell Mel』があり、そのほかにもRPGカードゲーム『Shadowhand: RPG Card Game』もリリースしてきました。私たちはJake BirkettとHelen Carmichaelという夫婦で活動している小さな開発チームで、イギリスの美しいドーセット州に住んでいます。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Grey Alien Games本作の開発は2019年8月にスタートしました。この時、ライターでありゲーム開発者のJim Rossignolが本作のストーリーの元となる設定を作り上げ、本作のリード開発者でデザイナーのJake Birkettと一緒に作業を開始したのです。その後、リードアーティストとしてJen Pattisonが参加し、Dan Emmersonの独特なアートスタイルも本作の雰囲気作りに大きく貢献しました。開発の第二段階になると、Helen Carmichaelがよりデザインに影響を与え始め、彼女はテストプレイとプロモーションも担当しました。本作はインディー開発者たちによるコラボレーション作品で、『Thomas Was Alone』『Subsurface Circular』の開発で知られるBithell Gamesからサポートを受けられたのもラッキーでした。
――本作の特徴を教えてください。
Grey Alien Games本作は、私たちの過去の作品である『Shadowhand: RPG Card Game』からより進化した、ユニークなターン性カードバトルシステムを搭載しています。しかし、いくつか大きな違いもあります。プレイヤーは豊富なスペルやアビリティを駆使し、モンスターをやっつけていくのです。ランドスケープから力を集めて、回復したり魔法を強化することもできます。プレイヤーは暗い物語の中で自ら道を選んで進んでいくのです。難易度はRelaxedからNightmareまで、3段階から選択することができますよ。本作は『ハースストーン』や『Slay the Spire』のファンからも、高評価をいただいています!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Grey Alien Games本作の世界観はJim Rossignolによる、魔法使いが自然の奪われたポストアポカリプスの世界で目覚め、復讐を誓うというショートストーリーをベースにしています。彼はロバート・マクファーレンが書いた自然と景色や、イギリスの大自然の中での自らの体験を基にしています。また、私たちは『Darkest Dungeon』と『Slay the Spire』のようなゲームからも影響を受けていますし、私たちがこれらの作品を大好きだということも知っていただきたいです。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Grey Alien Games多言語対応はぜひやりたいのですが、私たちのスタジオはとても小さく、予算も限られているので、本作の成功次第だと言えるでしょう。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?インディーゲーム開発者への支援はどのようにして行えばいいでしょうか?
Grey Alien Gamesイギリスで新型コロナウイルス感染が広がり始めた頃、本作の開発は最終段階で、リリース日も迫っていました。私たちは自宅で作業をしているので影響はありませんでしたが、多くの人にとって友人や家族、隣人への心配が絶えない日々が今も続いています。もし私たちをサポートしていただけるようでしたら、Patreonからご支援いただけると幸いです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Grey Alien Games皆さんに本作を楽しんでいただけると、とても嬉しいです!楽しかったら、ぜひお友達にも教えて上げたり、Steamでレビューを書いていただけると幸いです。皆さんが健康で過ごせるよう、イギリスから祈っています。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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