今回は、スパイク・チュンソフトから配信されたPlayStation 4向けソフト『ゾンビサバイバル コロニービルダー They Are Billions』です。
本作は、数十億ものゾンビが蔓延る惑星を舞台にしたスチームパンク風ストラテジー。様々な設備を建設し、ゾンビの襲来を防ぎながら人間の領土を増やしていくのが目的です。
ゾンビものの映画やゲームでは、パンデミックが起こるところから描写されることが多いのですが、本作は最初から数十億ものゾンビが蔓延っています。
流石にそんな状況なら生き延びるより自分もゾンビになった方が楽なのでは……と思ってしまいます。僕なら潔くゾンビに噛まれてしまいたいです。
潔さとは。
ゾンビから人間の領土を取り戻せ!
文明は滅び、世界はゾンビで埋め尽くされた。プレイヤーは、クインタス・クレーン率いる新帝国の将軍となり、ゾンビに奪われた領土を奪還するのだ。
ある期間まで生き延びるサバイバルと、ストーリーを楽しむキャンペーンの2つのモードが用意されているが、今回はキャンペーンモードをプレイする。
人間の領土はクレーターの中に築かれた新帝国のみ。ここから少しずつ領土を広げていく。
最初に手を付けるのは「秘密の谷」と呼ばれる場所。ステージごとに勝利条件や敗北条件が設定されており、今回の勝利条件は3つある。
・感染者の殲滅
・コロニー人口の300人到達
・全ての感染者の群れを殲滅
難易度はノーマルを選択した。調子こいてても身の丈にあった難易度を選ぶチキンっぷり。
ちなみに、イージーからアポカリプスまで7段階の難易度が用意されているぞ。
ゲーム開始直後は、数人のユニットと司令部がポツンとあるだけ。ここから住居や生産設備を整えて入居者を増やし、兵力を蓄えてゾンビ共を殲滅していくのだ。
入居者は一定時間ごとに列車に乗ってやってくるので、彼らを住まわせるためにまずはテントを建ててあげよう。
続いて食糧生産施設や製材所を建てる。食料や木材は、建築に必要な資源なので早めに建てておいた方がいいだろう。
うむ!これまでに崖の上や極寒地が舞台の建築ゲームをやってきた経験が活きているな!
まだゾンビとは遭遇していないけど、ゾンビ対策に木の柵も作った。
いつでも来るがいい、ゾンビ共!
ユニットを指揮してまだ見ぬ地を目指せ!
設備もある程度整ってきたので、周辺を探索してみよう。
ゲーム開始直後は司令部の周囲以外は真っ暗で見えない。ユニットを移動させて明らかにする必要があるのだ。
未踏の地には漁場に最適な水源や、新たな資源が眠っているだろうが……今はまだ見ぬゾンビも確実に居るだろう。
このままゾンビがいないノーリスクな建築シミュレーションを楽しんでいたかったが、そういうわけにもいかない。頑張って探索してきてくれ!
ユニットは、決まったコースを巡回するほか、ゾンビに対して攻撃もできるので、まあなんとかしてくれるだろう。多分。
司令部から少し南下すると、鉱物の採掘スポットを発見!幸先いいね~。
そこからさらに南下すると……
とうとうゾンビのお出ましだ!
ユニットは範囲内の敵を自動攻撃してくれる。しかし、移動するのは指示が必要なので、ゾンビが目の前まで迫ってきた時は一旦引かせないとダメージを食らってしまう。
パニックになる指揮官おじさんだったが、ゾンビの群れを無事撃破。
その後さらに未踏の地を探索し、行動範囲を広げていく。ゾンビとの戦いもあったが、ヒットアンドアウェイ作戦で順調に殲滅していった。
そして日は流れ22日目……。「北から数十の感染者がコロニーに接近中」との知らせが入る。
北への道は柵で封鎖しているし大丈夫だろうと思っていたのだが、ゾンビが続々と押し寄せてきた。
むむ、ちょっと不味いかな……残ったユニットを集結させるか。
そんな時、柵が決壊……!
ゾンビがなだれ込んできた!
ゾンビの群れは施設を破壊して勢力を増やし、司令部やテントのある本拠地に押し寄せてきた。
ここからどう反撃するのか指揮官の腕の見せどころだ。僕が下した結論は……
うん、もっかい最初からやり直そ……。
もしかしてこのゲーム、めちゃ難しいのか?
技術を習得してさらなる戦いに備えろ!
前回の敗因は、施設を建てまくるところまでは良かったのだが、いかんせん兵力が少なすぎたことだろう。
ユニットを増産するには兵舎を建てねばならない。その兵舎を建てるには採石場で石材を集める必要があり、採石場を建てるには木材が要る。
つまり一連の流れを迅速に行わねばならない。ある程度の日数になるとゾンビが大量に押し寄せてくるので、それまでにいかに準備出来るかが攻略の鍵だろう。
北に兵力を集結させ、柵を何重にも配置した結果、驚くほどあっさりゾンビの大群を撃破出来た。前回のあの絶望感はなんだったんだろう……
テントを建てまくり、指定人数の入植者を向かえて無事クリア!
クリア時にはポイントが加算され、それで新たな技術が習得可能になる。
新しい技術を習得すると、資源や食料の生産量向上やユニットの強化が行える。最終的には遺伝子工学や拡張現実といった高度な技術も習得可能だ。
とりあえず文明再建の第一歩として自動小銃の技術を習得した。これで銃を持ったユニットが生産出来るようになったぞ!
これまでは弓矢でチマチマと戦ってきたが、銃という圧倒的兵力を手に入れた今、ゾンビなど恐るるに足らないだろう。
さあ準備を終えたら次のステージだ。待ってろよ、ゾンビども!
これから先に進むほどゾンビの数は増え、ステージの地形も防衛しづらくなってくる。
この後、僕は、すぐに阿鼻叫喚の悲鳴をあげることになった……。
何度も全滅を繰り返しましたが、施設を建てる優先順位がわかってくると結構粘れるようになりました。全体的に難易度は高めでやりごたえがあります。
キャンペーンモードの序盤は、建てられる設備が限られていたため出来ることが少ないのですが、ゲームが進むにつれて様々な技術が使えるようになり、ゾンビの倒し方の幅も広がります。
元々マウスで操作することを想定された作りなのか、コントローラーでの操作は若干の煩わしさがありました。PlayStation 4版でもマウスとキーボード操作に対応しているので、お持ちの方はそちらを試してみるのもいいかもしれません。
『ゾンビサバイバル コロニービルダー They Are Billions』は、PS4を対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
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