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大人気シリーズ待望の続編、数え切れないほど大量の敵に立ち向かえ!『Serious Sam 4』プレイレポート

クロアチア産人気FPSシリーズの最新作である『Serious Sam 4』が9月24日に発売されました。そのプレイレポートをお届けしていこうと思います!

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大人気シリーズ待望の続編、数え切れないほど大量の敵に立ち向かえ!『Serious Sam 4』プレイレポート
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クロアチア産人気FPSシリーズの最新作である『Serious Sam 4』が過日、9月24日に発売されました。約9年ぶりのナンバリング新作ということもあってキリンのように首を長くして待っていたプレイヤーも多いはず。筆者としてはSteamを導入した当時がたまたま前作『Serious Sam 3: BFE』の発売タイミングだったこともあって、そこそこに思い入れがあるシリーズでもあります。と、いうことで今回はそんな『Serious Sam 4』を遊んできましたので、そのプレイレポートをお届けしていこうと思います!


今作は時系列でいうと『Serious Sam: The First Encounter』の前日譚だった『Serious Sam 3: BFE』の更に前日譚。なにやらややこしいですが、要は一番最初の話ということでシリーズ初心者にとっても入りやすいようになっています。と、いうか物語は基本的にあってないようなものなので、「全作遊んでからやったほうがいいかな……」とか難しいことは考え無くて大丈夫です。筆者はプレイしたのがかなり昔ということもあって『Serious Sam 3: BFE』のストーリーをあまり覚えておらず、クリア後にストアページの説明文を読んで「あ、これ前日譚だったんだ」と気づきました。

物語は「メンタル」という宇宙人の侵略によって地球は大ピンチ状態、というところから開始。プレイヤーは主人公のサムとして地球防衛軍(EDF)の隊員として仲間たちとともにメンタルとの戦いにその身を投じていくことになります。といっても物語はあまり深刻な雰囲気ではなく、何故だか超強い主人公が90年代のアクション映画ヒーローさながらに気の利いた捨て台詞を吐きながら敵をなぎ倒していくというような軽快なトーンです。過度に暴力的、かつ、ときには冒涜的だったりもするブラックジョークの応酬は本作の大きな魅力の一つだと言えるでしょう。(逆にそういうのが苦手な人はご注意下さい)


本作の最大の特徴はなによりもその「物量の多さ」。冒頭部と最終局面で訪れる戦場のシーンではおびただしい量の敵(と味方)が描画され、実際に戦うことができます。ストアページの説明文には「thousands of enemies」と書いてありますから、おそらく数千体の敵がいる、ということでしょう。敵が数千体いるからといってその分楽しいかというと正直ちょっと謎ですが、ひとまず迫力はあります。『戦神 -いくさがみ-』以来のワラワラ感でした(わからない人はググってみてください)。


無論通常ステージでも(戦場のシークエンスよりは劣りますが)かなりの量の敵が襲いかかってきます。プレイヤーはロケットランチャーやショットガン、アサルトライフルといった多様な種類がある武器からその場その場で適切だと判断したものを装備しアドリブで戦っていくことに。大量の敵とその攻撃を躱しながら残弾数を気にかけ戦う、というのは「シリアスサム」シリーズとしてはかなり伝統的なプレイ感なので、過去作をプレイしたことがある人ならすんなり入っていけるでしょう。と、いうかあまりの変わってなさに筆者も少々びっくりしました。もちろん、難易度設定もありますし、最低難易度は(一部パートを除いて)かなり簡単ですのでこういった「撃ちまくり系」FPS初心者の方でも安心して遊べます。


本作からの新要素としては、まずスキルツリーが上げられるでしょう。道中に落ちているアイテムを拾い、スキルポイントを得ることでサムを自分好みに強化していくことができます。……と書くと、現代的でなにやら面白そうなのですが、かなり申し訳程度のものなのであまり過度に期待はしないほうがいいでしょう。とはいえ、両手にそれぞれ別の武器を装備できるようになるのはなかなか面白かったですし、最低限の楽しさはあるかと思います。


また、乗り物に乗って戦うシーンがある、というのも本作の特徴です。なにより、巨大メカである「メック」に搭乗することができるシークエンスでは絨毯爆撃的な攻撃を繰り出せるなどテンションが上がります。他にも(映画「イージー・ライダー」の主題歌として知られる)ステッペンウルフの「Born To Be Wild」に似た曲が流れるバイクのパートや、敵をメタメタに轢き殺していく耕運機のパートなどがストーリーに華を添えており、それぞれそこそこ笑えるため一見の価値ありです。


大迫力の巨大ボス戦などもいくつか用意されていますし、舞台もバチカンやカルカソンヌといった風光明媚な場所なのでスペクタクル感は満載……のはずなのですが、漂うB級感のため、常にどこか安っぽくも感じられます。もちろんある程度は狙ってそういう「チープ」なトーンを取り入れているでしょうから、こういうテイストが好きな人にはおすすめできます。筆者としては、プレイ感が古臭いこともあって良くも悪くも「9年ぶりとは思えない」シリアスサムの新作になっている、と感じました。


爆弾を両手に持って「アーーーーーーー!」と叫びながらプレイヤーめがけて疾走してくるおなじみの敵キャラ「カミカゼ」ももちろん健在。カミカゼの自爆攻撃を食らうのはかなり痛いですから、プレイしている最中はずっと叫び声に注意することになり、やがてはカミカゼがいないところでも叫び声の幻聴が聞こえるようになってきます。なにもない道中でカミカゼの声を聞いた気がして慌てて振り返ったとき、筆者は「あ、シリアスサムをプレイしているな」と強く感じました。正直かなり問題のある作品かとは思いますが、その感覚を久々に味わえただけでも本作を遊んだ価値があったように思います。幻聴を聴きたい新規プレイヤー幻聴を久々に聴きたいシリーズファンは、遊んでみてはいかがでしょうか!

《文章書く彦》
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