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ハードコアFPS『Escape From Tarkov』で初心者が生き抜くための方法

リアル系ハードコアFPS『Escape From Tarkov(EFT)』でのサバイバル術を解説。本稿では初心者が慣れてくるまでの段階をサポート。

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ハードコアFPS『Escape From Tarkov』で初心者が生き抜くための方法
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BattleState Gamesが開発・運営するリアル系ハードコアFPS『Escape From Tarkov(EFT)』。キャラクターが倒されてしまえば、その時持っていた装備を全て失ってしまう一方、倒して生還すれば拾ったものも含め、全て自分のものになるという快感も持ち合わせているのが魅力で、公式日本語対応も行われ配信でも大人気の兆しが見え始めるタイトルです。本稿では、今だからこそ、そんな本作をプレイし始める・し始めた初心者向けに解説をしていきます。

EFTのパッケージ別の内容

『Escape From Tarkov』(以下EFT)では、スタンダードからEdge of Darkness(通称:闇堕ち)まで4種類のバリエーションが用意されています。それぞれの価格と詳細はこちらで確認ができますが、グレードが上がるにつれ初期アイテムが豪華になるだけでなく、アイテム整理や準備などに使うスタッシュがどんどん広くなっていきます。下のグレードでもゲーム内の「HIDEOUT(拡張することで恒久的なボーナスが得られます)」でスタッシュを拡張することにより、最上位グレードと同等にはなりますが、それには莫大なインゲームマネーとアイテムが必要になってしまいます。さらには後述するワイプのたびに、いちからやり直しに……。なお、上位グレードに差額でアップグレードすることも可能なため、先にスタンダードでプレイしておいて、セールでアップグレードをするといった方法も良いでしょう。

本作は大規模パッチが来る度にデータが全リセットされる「ワイプ」が行われます。その際にはタスクの追加・調整や武器の調整、新アイテムの追加など多数の変更が行われますが、今まで集めてきた装備や上げてきたレベル、HIDEOUTの状態などは全て初期状態に戻ってしまいます。

日本語化してみよう

一番上のInterface Languageを変更しよう

本作は日本語対応したものの、キャラクター作成までは英語で行わなければなりません。日本語に言語を切り替えるためには、メインメニューの右下にある歯車をクリックし、上部のGAMEをクリックし、「Interface Language」を日本語にすることで、以降は日本語で遊ぶことができます。

EFTのお作法

倒されてしまえば持ち込んだアイテムを全てロストしてしまうという仕様上、無くすことがない近接武器のみや、少し戦えるハンドガンのみで出撃し、アイテムを持って帰ることのできる「ポーチ」に収納して少しずつお金を稼ぐ、ナイファーやハンドガンナーと呼ばれるプレイヤーが一部存在していました。

しかし、現在の状況ではそういったプレイに対し、敵NPCのScavがそのようなプレイヤーを倒すべく近くで沸いて走ってくるという仕様に変更され、アイテムの収集をするのもより難しい状態になってしまったため、満足にゲームをプレイするのであれば最低でもアサルトライフルなどのメイン武器を持ち込み、きっちりと生還する必要があります。

また、全データがリセットされるワイプが前回行われてから、執筆時で約1ヶ月が経過しており、プレイヤーもどんどんとレベルが高くなっています。そのため、初期状態のプレイヤーでは太刀打ちができないような敵プレイヤーが多数いるだけでなく、当然始めたばかりのプレイヤーは操作にも慣れていないため、あえなく倒されてしまうことが多々あります。そこで、まずは初期段階では買えない上位のアイテムを購入することができるLv10まで上げ、フリーマーケットを開放し、お金で上位装備を整えていくことが重要になります。

生還してもこれぐらいズタボロになっているのはよくあること

ここで重要になるのが、「装備をケチるならとことんケチる」「固めるならきっちりと固める」ということ。中途半端に揃えてしまうことで、結果的に敵を倒せない状態になりがちです。順番としては、強い弾薬→(扱いやすい武器)→強いアーマー→強いヘルメット、と敵を倒せる装備を最優先に作っていくことをおすすめします。

公式Wikiのこちらに弾薬データが掲載されていますが、概ねアーマークラス4をほぼ確実に貫通できる弾薬、5.45x39mm BT弾や7.62x39mm BP弾(中盤以降で購入できる強力な弾薬)であれば、Lvが低いうちでもそれなりに戦うことができます。ただし、BT弾といったトレーサー弾を使用する際には、自身の居場所がバレてしまうため、もちろん装備が整っていたとしても、不利な戦闘を仕掛ける必要も、付き合う必要もありません。

生還できないならお金が減る一方だと思う方は多いかと思いますが、本作には経験値やステータスは一切反映されない「Scavモード」があります。これはゲーム中に登場する敵勢力「Scav」として、自分のキャラクターとは別のキャラを操作してゲームを楽しめるモードで、装備はランダム。無事生還できれば所持品をすべてそのまま入手できるだけでなく、仮に倒されてしまっても絶対に損はしない仕組みになっています。お金が厳しい時やちょっとでも貯めたい時以外にも、こちらから敵対しない限りはNPCのScavも攻撃してこないためマップ探索を兼ねてなど、積極的にこのモードを利用していきましょう。

トレーダーには特色がある

プレイヤーと取引をしつつ無理難題をふっかけてくるトレーダーたち

本作では、アイテムや装備を売買してくれるNPC、いわゆるお店をトレーダーと呼びます。トレーダーからタスクを受けて達成し、新商品の開放なども行えますが、EFTプレイヤーにとって重要なのは信頼度(LL、トレーダーレベルとも言う)です。LLを上げることにより、取り扱ってくれる商品が増え、フリーマーケットでぼったくり価格で売っているプレイヤーから購入する必要もなくなり、多少気持ち的に安心することもできます。LLを上げるには、プレイヤーのレベルとタスクをこなすことによって上がる友好度、さらにそのトレーダーとの取引額です。右上には現在のステータスだけでなく、足りない項目が赤文字で表示されているため、開放が近ければ意識的に取引をするのも重要です。

例えばこの場合だと自分のレベルが37で、次のLLにするにはレベル40が必要

商品を売る際にはどのトレーダーも全てを購入してくれるわけではなく、決まった種類のものを購入してくれ、さらにトレーダーによっても価格差が多少あります。おすすめの売却先を記載します。

武器・弾薬・アタッチメント類:Mechanic、Prapor、Skier、Peacekeeper(ドルが欲しい場合)
医薬品・電子機器・食品類:Therapist、Jaeger
アーマー・リグ・衣服類:Ragman

ダメージシステムを覚えよう

ハードコアな本作のダメージシステムは少し特殊で、部位ごとにHPが決まっているのが特徴です。それぞれの部位のHPが0になると黒く表示され壊死した状態になり、そのままではレイド中、治療するまで部位ごとの重いペナルティを受け続けることになります。ダメージが壊死まで至っていなければ手軽な回復アイテムで回復することができますが、壊死したものはCMSキットまたは、通称“サバイバルキット”(Surv12 野外手術キット。アイテム画像に大きく“サバイバルキット”と書かれている)で手術をし、その後改めてHPを回復する必要があります。

また、出血も放置しておくと徐々に部位のHPが減少・壊死してしまうだけでなく、最終的にはそのまま死んでしまうため、軽出血用の無菌包帯や軍用包帯、重出血用のEsmarch、CALOK-Bなどを使用することで、適切に止血する必要があります。

さらに骨折も同様に多大な影響を与えますが、骨折固定用スプリントや骨折固定用アルミ製スプリントで治療することが可能です。

壊死した際の部位ごとの影響は以下の通り。

頭:即死
胸:即死
腕:武器の取り出しやADSなどが遅くなる
腹:水分とエネルギーが急速に失われ、脱水症状などになる
足:足が遅くなり、走れなくなり、ジャンプの高さが減る。ジャンプをするとダメージを受ける

回復アイテムのIFAKやSalewa、Grizzlyでも止血は可能ですが、IFAK、Salewaでは莫大な回復量を必要とするため、できれば止血剤を別途用意しておくのがベストです。なお、最初期でお世話になるAI-2では止血できないため、ステータスに注意する必要があります。また止血したところは、×アイコンが出ている間に走ったりジャンプしたりすると生傷が開き、再度治療が必要になってしまうので、回復アイテムの残量に応じて、走るか歩くかを選ぶ必要があります。

さらに厄介なのが「頭・胸が壊死すると即死」というシステムに加え、「壊死した部分にダメージが入ると、各部位に分散してダメージが入る」という仕様。回復する際は頭と胸を最優先に回復しておきたいところです。他にも、足が壊死すると走れなくなりますが、鎮痛剤を飲むことによって、ダメージは受けるものの走ることができるようになります。

Lv10までの初心者おすすめ装備はこれ!

前述しましたが、最初期で購入できる武器はどれもそこまで強くなく、生還率はそこまで高くない前提でプレイするしかないでしょう。そんな厳しい時期をどう生き残り、経験値を稼いでいくかというのを考え、実際に生き残ってきたおすすめ装備をご紹介します。



武器:SKS(7.62x39 mm PS)
ヘルメット:SSh-68
ボディアーマー:PACA
ヘッドセット:GSSh-01

もはや筆者の中では最初期の定番装備となっているSKS構成ですが、ヘルメットがアーマーレベル3、ボディアーマーがアーマーレベル2と、ほぼあってもなくても変わらない状態となっています。筆者は慣れているのでヘルメットとアーマーを装備せずに出撃します。装備しているSKSは固定式マガジンのため1発ずつ弾をこめなければなりませんが、購入できる7.62x39 mm PS弾はアーマーレベル3をほぼ確定で貫通できるため、実質的に自分が今している装備を敵がしていたとしても、ヘッドショットで即死を狙うことができます。もしエイムに自信があるのであれば、ボルトアクションスナイパーライフルのMosinを持っていってもいいでしょう。どちらにしても、リロードして込める弾薬を持っていくのを忘れずに。

また注意点として、このヘルメットが保護してくれるのは「頭(額から上)と襟首」のみのため、耳や顎、顔面はむき出しの状態です。そこに弾が当たってしまえば即死は免れず、高額な装備でも完全に防護してくれるものはほぼないため、装備していれば必ず守ってくれるというわけではありません。

悩む前に公式Wikiを見よう

本稿の文字数の関係もあり、かなり駆け足で説明してきましたが、数シーズンプレイしてきた筆者でも未だにきっちりと覚えていないことや悩むこともあります。そんな時に役立つのが公式Wikiです。英語ですが情報量は多くしっかりとしており、アイテムであればどのタスクで何個必要だとか、別のアイテムと組み合わせて何と交換できるといった情報まで網羅されています。装備に関してもアーマークラスや素材による実質的な耐久値、さらに装着可能なアタッチメントなどが網羅されており非常に便利です。EFTを日本語でプレイしている方は、公式Wikiは日本語検索には対応していないため、オプションから一時的に英語に戻して検索しましょう。

もちろん、タスクの攻略についても記載されているだけでなく、ゲーム中で購入できるマップは上側が北になっていない簡易的な地図ですが、出口や場所の名称なども記載された有志制作のマップが掲載されています。サブモニターやタブレットなどで開きながらプレイするのもいいですし、ブラウザで開いておいて、ボーダーレスウィンドウでEFTをプレイしながら、ちらちらと確認するのもおすすめです。

周りに気をつけてレイドへ行こう

本稿をここまで読んだのあれば、『Escape From Tarkov』の基礎中の基礎の「き」ぐらいは理解できているはずです。スキルシステムや武器のカスタマイズをはじめ、書ききれないほどの膨大な要素がまだまだあります。こういった要素は覚えるだけでは理解するのが難しく、実際にプレイしてレベルが上がっていって初めて実感できるものも多数あります。なかなか勇気は出ませんが、フル装備で出撃して敵を倒し、ホクホクで生還した時の気分は他には代えられませんし、その装備を落とした時のメンタルへのダメージはなかなかキツいこともあります。

高額な装備をロストすることに恐怖を覚えてしまうことを、海外では「Gear Fear(ギアフィアー)」と呼んでおり、EFTプレイヤーを襲う問題の1つとして有名です。しかしこれに打ち勝つことで、敵プレイヤーを倒すことができ、より楽しいEFTライフを送ることができるのは間違いありません。例え失ってしまってもScavモードがあるから安心!と割り切って思い切って出てみましょう。でもまずは、ちゃんと音を聞いて、周りを見ることを忘れずに。もしかしたら足元にビビって、近くに伏せて隠れているプレイヤーがいるかもしれません。

中盤に向けた内容やマップを掘り下げた後半の解説記事は近日中に公開予定なのでお楽しみに!

『Escape From Tarkov』は現在クローズドベータテスト中です。

《kuma》

kuma

作詞家/作編曲家/元Esports競技勢。FPS、アクションRPG、シミュレーター系が主食。ハードウェア・ソフトウェアレビュー、インタビューなどをやっています。

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