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プロゲーマーへの道は学業に真面目に取り組んでこそ―チョコブランカさん登壇のセミナーをレポート

チョコブランカさん登壇のe-Sportsの体験セミナー「はじめてのeスポーツ!やさしく始めるゲーム体験」について、レポートをお届けします!

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JTBコミュニケーションデザインは、2月7日、e-Sportsの体験セミナー「はじめてのeスポーツ!やさしく始めるゲーム体験」を開催しました。会場には、日本初の女性プロe-Sportsプレイヤーのチョコブランカさん、JTBコミュニケーションデザインの真野宗大氏、イードの森 元行氏が登壇。

●0207eスポーツセミナーハイライト@東久留米市生涯学習センター

e-Sportsの可能性や魅力について、プロe-Sportsプレイヤーとゲームコミュニティ活動支援、メディアの3つの立場による、パネルディスカッションが行われました。本稿では、セミナー終了後に行われた質疑応答の模様もあわせて、レポートをお届けします。

登壇者情報
●チョコブランカさん(忍ism)
日本女性初プロゲーマー。夫もプロゲーマーのプロ夫婦。ゲームに関する事業を行う忍ism を経営中。プロeスポーツチーム「忍ismGaming」の運営や、大会・オンライン番組の企画運営を行い、選手育成やゲームコミュニティの育成に取り組んでいる。

●森 元行氏(株式会社イード)
株式会社イード メディア事業本部 副本部長。
ゲームニュースメディアをはじめとした、様々な専門メディアを運営する株式会社イードで、ゲーム、アニメ情報メディアのプロデューサー、営業本部の統括を歴任。ライティングも行っており、「e-Sportsの裏側」連載も担当。2020年4月からは総合学園ヒューマンアカデミーで「メディア概論」の講師も兼任。

●真野 宗大氏(株式会社JTBコミュニケーションデザイン)
株式会社JTBコミュニケーションデザインにてeスポーツプロジェクトを担当。同社が企画運営するゲーム大会のポータルサイト「esports port」を運営。「esports port」を通じて、eスポーツイベントの企画、運営、ゲームコミュニティの活動支援をしている。

プロゲーマーを目指すには学校の勉強が欠かせない!?


2011年の夏より、日本初の女性プロゲーマーとして活動をスタートし、現在はプロeスポーツチーム「忍ismGaming」の運営も行っているチョコブランカさん。2011年当時は女性プロゲーマーの数が海外でも少なかったことを話し、最近になって大きく注目がされ始めた分野だと振り返ります。

プロゲーマーという職業について、チョコブランカさんは「ゲームで生計を立てていくイメージがあると思いますが、ゲーミングチームに所属して給料をもらう選手など、プロゲーマーといっても本当に色々な形があります」と、現在は枠組みが作られている段階の状態だと言います。

例えば人気格闘ゲームの『ストリートファイター』であれば、eスポーツ協会が発行しているライセンスを獲得すればプロと呼ばれたり、ゲーミングチームに所属することでプロと名乗る選手もいるなど、カテゴリが比較的自由な状態にあると続けます。


プロチームへと選手をスカウトする基準について、チョコブランカ氏は「忍ismGaming」所属の育成選手・ほのかさんを例に紹介。ほのかさんがYouTubeの動画配信を発信していたことや、プロゲーマーの中でも話題になっていたことが、スカウトを行うキッカケになったと話します。ゲームが上手いだけでなく、定期的な情報発信を行っているか否かが、プロ選手になるために必要なことなのかもしれません。

●ほのかさん出演の動画「初見さんにオススメの回 中1女子のスプラトゥーン実況」


e-Sports選手になるためには小さい頃からゲームの猛練習が必要だというイメージがありますが、チョコブランカさんによると、決してその通りではないとのこと。実際にチョコブランカさんは小学校・中学校の頃はピアノや水泳、英語など週5で習い事を行っており、成績は常に上位をキープしていたそうです。

「ゲームは頭を使わないと勝てないので、学校の勉強をおろそかにしないほうが良いです。例えば海外の大会でコミュニケーションを円滑に行うためには、英語の知識が必要になります。若いうちに色んなことをやっていた経験が、現在に繋がっています」と話すチョコブランカさん。森氏も「プロのプレイヤーは、勉強を頑張っていた人が多い」と続けました。

また、eスポーツについて、チョコブランカさんが「格闘ゲームの年齢層は30~40歳と高いですが、世界大会ではおじさん達と二十代のプレイヤーが戦ったりすることもあります。子供の年齢で(大人たちと)戦えるというのは胸が熱くなる展開」だと、プレイヤーの年齢差が関係ない大会の魅力について紹介。さらに、「オンラインでも大会が開催できるため、コロナ禍の状況でもやれることが多い」と、今後のeスポーツ展開への期待についても言及しました。

セミナーの第2部では、パズルゲーム『どうぶつタワーバトル』を使用したeスポーツ体験が実施。優勝者にはチョコブランカさんから賞品が手渡しされるなど、セミナーは終始大きな賑わいを見せていました。


質疑応答の模様をお届け!


セミナーの最後のパートでは、チョコブランカさんと森氏が参加者からの質疑応答に対応する時間が設けられていました。以下では、質疑応答の模様の一部をご紹介します。

――現在の日本の法律ではeスポーツ大会に高額な賞金を出すことができないなど、海外と比べて規模を縮小せざるを得ないという話をよく耳にします。国内でeスポーツを盛り上げるためには、どのような施策が必要だとお考えでしょうか?

チョコブランカさんeスポーツ協会の中で、法改正に向けた取り組みが活発化しています。現在も国内で賞金が500万円の『ストリートファイター』の大会が行われるなど、高額賞金が出る大会も増えてきています。

森氏確かに難しい部分ではあるんですけれども、現在は協会をあげて整備が行われています。例えば「JeSU」(Japan esports Union)という団体が、プロのライセンスを発行を行っています。ライセンスを持っている選手は、「仕事に対して給料が支払われる」という形で、賞金を受け取れるようになっています。

チョコブランカさん賞金が高ければ盛り上がると言えば、そうでもないので。競技の環境、ファンが応援してくれるような基盤づくりだったりに取り組んでいるところです。現在、色んな企業さんが試行錯誤している状態ですね。

森氏また、eスポーツ選手は大会で勝つこと以外にも、YouTubeの動画配信やライブ、グッズの販売など、これから様々なビジネスが増えていくと思います。

チョコブランカさん私も「Twitch」という配信サイトで配信しながら活動をしているのがベースになっていますね。

森氏繰り返しになると思うんですが、e-Sports市場は「減退する」というより「拡大」するフェーズに入っています。だからこそ、日本でここまで注目されているという気はしますね。


なお、e-Sports体験セミナー「はじめてのeスポーツ!やさしく始めるゲーム体験」のイベントのダイジェストは、YouTubeにて配信中です。Twitterではゲストのチョコブランカさん直筆サインが当たるキャンペーンが実施中です。こちらもあわせてご確認ください。

《島中一郎》
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