犬空港ADV『An Airport for Aliens Currently Run by Dogs』―あなたのお気に入りのキャラクター(犬)も、どこかの誰かの生涯の友だったかも?【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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犬空港ADV『An Airport for Aliens Currently Run by Dogs』―あなたのお気に入りのキャラクター(犬)も、どこかの誰かの生涯の友だったかも?【開発者インタビュー】

今は亡き友は、ゲームの中で生き続けます…

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犬空港ADV『An Airport for Aliens Currently Run by Dogs』―あなたのお気に入りのキャラクター(犬)も、どこかの誰かの生涯の友だったかも?【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Strange Scaffold開発、PC/XSX向けに5月26日にリリースされた犬空港アドベンチャー『An Airport for Aliens Currently Run by Dogs』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、空港を運営している犬たちと交流する、一人称視点のオープンワールドアドベンチャー。プレイヤーは遠く離れた婚約者に会うため、犬たちが運営する空港に赴きます。犬たちは様々な問題を抱えているため、犬の気持ちに寄り添った交流によって問題を解決していきます。犬にワイロを掴ませることもあれば、乗り合わせた犬の乗客達と気まずい会話を繰り広げることも。ちなみに、すべての犬を撫でることが可能です。記事執筆時点では日本語未対応。

『An Airport for Aliens Currently Run by Dogs』は、2,050円(6月2日までは10%オフの1,845円)で配信中



――まずは自己紹介をお願いします。

Xalavier Nelson Jr.(以下Xalavier)アメリカ人ナラティブディレクター兼開発スタジオ代表のXalavier Nelson Jr.です。『Space Warlord Organ Trading Simulator』『Hypnospace Outlaw』『Reigns: Beyond』『SkateBIRD』『Can Androids Pray』といった多くのゲーム開発に携わっているので、すでに私のことをご存知の方もいるかもしれません。これまでに50本以上のゲーム開発に携わってきました!今では喜ばしいことに、Strange Scaffoldという自身の開発スタジオにおいて、複数の開発チームのディレクションを担当しています。本作は私の最新作であり、5月25日にSteamとXbox Series X|Sでリリースされました。本作についてお話する機会をいただき、感謝いたします!

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Xalavier本作の開発は2019年の夏に始まりました。私の過去の作品を知ったニューヨーク大学が私にコンタクトしてきたのです。同大学で毎年行われている「No Quarter」というゲームショウケース向けのオリジナル作品の依頼でした。過去には『Nidhogg -ニーズヘッグ-』のようなゲームも、ここでデビューを果たしています。

私は以前から、空港が舞台で、奇妙でプライベートな事情を持った旅行者たちを題材にしたゲームを作りたいと思っていましたので、これを機会に挑戦してみようと思いました。当初、本作は空港でエイリアンを案内するというゲームで、当時のタイトルは『An Airport for Aliens』でした。しかしこのプロトタイプの開発半ばにおいて、私はストックフォトにあった様々な犬の写真を使って発表を行なったところ、これが本プロジェクトの方向性を変えることとなったのです。

こうして本作、『An Airport for Aliens Currently Run by Dogs』が生まれました!この犬空港ゲームの最初のバージョンはニューヨーク大学のゲームショウケースでデビューし、多くの人に気に入っていただけました。それから2年かけて作り込み、最終版となった本作をついに皆さんにお届けすることが出来たのです!

――本作の特徴を教えてください。

Xalavier私が本作において気に入っている点の一つが、犬だらけのバカっぽい見た目であるものの、本物の空港の「リズム」を再現しているところです。お店の場所から旅行者たちの人口密度まで、空港は訪れるたびに進化します。時には、空港に入るとベッド売り場だらけなんてこともあるかもしれません。また、別の時には犬エルフだらけなんてこともあります!効率よく立ち回るためには、周りに溢れているエイリアン語を理解できるようになる必要があるでしょう。

また、本作には時間の流れがあり、本物の空港と同様、ゲートが開いたり閉じたり、行き先が変更されたりします。プレイヤーが望めば、現実時間とまったく同じ時間の流れにすることもできますので、自分が乗る飛行機の搭乗ゲートが開くまで待つ、なんてこともできますよ!

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Xalavier本作は主に私が実際に空港で体験した経験から影響を受けています。空港というのは、奇妙でとても人工的な場所でありながらも、多くの人間の感情が集まる中心地でもあります。空港を舞台にした映画はたくさんありますが、空港が持つ異様さとカジュアルさのバランスをしっかりと描いているものはありません。本作は、そのギャップを埋めるものなのです!

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Xalavier本作は大変複雑なため、英語以外の言語に対応させるのは難しいのが現状です。とは言え、『Space Warlord Organ Trading Simulator』含め、今後は様々なゲームで日本語に対応させたいと思っています。もし今後の日本語化についてご協力いただける方がいらっしゃいましたら(または私たちの日本語訳へのフィードバックがございましたら)、ぜひお気軽に私まで直接ご連絡ください(メール)!私たちのゲームに興味を持っていただけるのは大変嬉しいです。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Xalavier2020年、Patreonにおける私たちの支援者の多くがペットを亡くしました。ゲーム全体の整合性を取りながらも、私は人々の最愛の友の記念碑的作品を作ることになったのです(注:支援者はお気に入りの犬の写真を本作に登場させることができた)。素晴らしい機会ではありましたが、同時に開発チーム全体が大きな責任を感じていました。把握している限り、すべての支援者が本作の中で自分のペットを見つけることができましたし、私たちもしっかりと自分たちの仕事を成し遂げたと思っており、とても嬉しいです!もしかしたら、あなたのお気に入りのキャラクター(犬)も、どこかの誰かの生涯の友だったかもしれませんよ?

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Xalavier私たちの作るすべてのゲームにおいて、自由に配信や収益化はしていただいて問題ありません。配信される時や動画を作る際は、ぜひ私のTwitterアカウントをタグ付けしてくださいね。拡散のお手伝いをさせていただきますよ!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Xalavier本作を遊んでいただき、そして私たちのゲームに興味を持っていただき、ありがとうございます。これからもたくさんのゲームをお届けしたいと思っております。皆さんのサポートに感謝いたします。また、『Space Warlord Organ Trading Simulator』の日本語ローカライズは現在進行中ですので、今年の秋のリリースをお楽しみに!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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