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海外大型ボードゲームが、デッキ構築型ローグライクに!『Tainted Grail: Conquest』【爆速プレイレポ】

発売48時間以内のプレイでお届けする爆速プレイレポ。今回は、海外の大型ボードゲームを原作に持つ、デッキ構築型ローグライト『Tainted Grail: Conquest』をお届けします。

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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

Tainted Grail Conquest - LAUNCH TRAILER

今回は2021年5月27日にAwaken Realms Digitalより、PC(Steam/GOG.com)向けにリリースされた『Tainted Grail: Conquest』の爆速プレイレポをお届けします。

本作は、2018年にキックスターターで7億円の資金を集めて成功したテーブルトップRPG『Tainted Grail: The Fall of Avalon』のキャンペーンゴールの1つで、支援者に対してデジタル版『Tainted Grail: The Fall of Avalon』もプレゼントするとして開発されていたゲームです。

はじめは原作ゲームのストーリーに沿ったオープンRPGモードと、ローグライトモードが1本で楽しめる予定でしたが、制作の過程で2本に分けての発売することになりました。テーブルトップRPGの『Tainted Grail: The Fall of Avalon』と同じストーリーが楽しめるタイトルは、記事執筆時点では開発中で2021年にリリース予定となっています。

本稿は、先行してリリースされたローグライト版、『Tainted Grail: Conquest』のプレイレポとなります。


『Tainted Grail: Conquest』とは

本作は、アーサー王と円卓の騎士を題材にしたTRPG『Tainted Grail: The Fall of Avalon』の世界観で語られる、カード構築型ローグライトゲームです。拠点となる村を再建しながら、ランダム生成されるフィールド探索し、クエストをこなしボスを討伐していきます。

村の外は危険な霧「Wyrdness」に覆われており、特殊なロウソクを灯すことで視界がひらけます。敵に囚われたNPCを救うと、新たな村の住人として加わることも。戦闘はターン制カードバトルで、敵の行動が事前に分かるシステムとなっています。

また霧のWyrdnessの力により、戦況に影響を及ぼす特殊なカードがランダムに配布されるのも特徴の1つ。ローグライトを採用しているため、倒されると初期ステータスにリセットされますが、プレイを繰り返すことで新たな職業やカード、パッシブスキルなどがアンロックされていき戦略が一層深まります。また、イージーモードもアンロックされる様になっているので、難易度に悩まされずにストーリーを追いたいプレイヤーにも安心です。

『Tainted Grail: Conquest』の実内容に迫る!

まずはキャラクターメイクから。種類は多くはありませんが髪型や髭のスタイル、タトゥーの柄と色が選択できます。今回はちょっと大人スパくん風でプレイ開始!

おとなスパくん
ストーリー:
アーサー王から安息を約束された海岸。そこに降り立った人々を待っていたのは、荒れた海、サメの歯の様に尖った岩や危険な霧が発生するアバロニア大地だった。人々は飢えや寒さ、そして「Wyrdness」と呼ばれる霧の悪夢に悩まされる。人々は敵が寄り付かない古い像の周りに身を置くことを決めたが、時が経ちWyrdnessが強まると、やがて全てが飲み込まれ無に帰すのだった......。

霧「Wyrdness」の影響により魂となった主人公は、奇妙なヤギ男の導きにより新たな肉体を手に入れます。本作ではプレイヤーが選べるクラスは9つありますが、最初に選べるのは「Wyrd Hunter」と呼ばれる剣士で、プレイしていく過程で他のクラスが使える様になります。

肉体を手に入れたら早速どの程度の力があるのか証明することに......チュートリアルの開始です!本作の戦闘はカードを使用したターン制バトル。時間制限はないため好きなだけ戦略が練れるので焦る必要はありません。キャラクターのステータスがカードに被ってしまうこともあるため、カメラはある程度自由に動かせます。

基本ルールは、毎ターン3エネルギーを消費するまでカードが使用でき、ターン毎にエネルギーの最大値は増えません。ただし、特殊なカードを使用する、又は「パッシブスキル(常時発動スキル)」を獲得した場合のみ、一時的にエネルギーの最大値が増える場合もあります。

クラス毎に使用できるカードの種類が異なるので、クラスを変更すれば新鮮なプレイが楽しめます。「Wyrd Hunter(以下ハンター)」は、赤い攻撃カードと青い防御又はステータスアップの2種類のカードが基本なので、難しいことはありません。ハンターの「パッシブスキル」は、同じ敵に攻撃を4回与えると、敵が赤く光り、貧弱状態にさせるスキルです。貧弱になった敵は、次の攻撃から一時的に2倍のダメージを受けます。

それぞれのクラスには、「ウルティメイト」と呼ばれる必殺技があります。特定の条件を満たすと画面左下のメーターがチャージされ、溜まった分だけ出すことができます(クラスにより攻撃系やサポート系など様々です)。ハンターは、物理攻撃を敵に与えればメーターが溜まる仕様で、「Wyrdnessのビースト」というモンスターを召喚し攻撃させます。

ほかにも、もし、回復などの支援アイテムを持っていれば、画面左上に表示され戦闘中いつでも使用可能。こちらはエネルギーは消費しません。

地中から現れるビースト

本作はデッキを構築して戦略を持たせるゲームですが、デッキ自体は自由に編集できません。レベルアップするか、NPCから貰うなどして、ランダム獲得するカードをデッキに加えていく仕様です。特定のNPCにお金を支払えば、カードをデッキから抜くこともできます。

レベルアップで、カード1枚とパッシブスキル1つが選択可能

敵の頭上に次の行動が表示される様になっているほか、マウスポインターを敵に置けば、敵の特徴が分かるので、忘れずに見ておくといいでしょう。また、敵のステータス情報はヘルスの下に表示されます。

チュートリアルの敵は強力なので大抵は負けるはず......。それはいいとして、チュートリアル中に直ぐ倒されてしまうと、途中でチュートリアルが終わってしまうのでご注意を。

チュートリアルプレイが終わった後は、朽ち果てた村に復活することになります。ここで、「A Lost Soul」に話しかけるとゴーレム討伐クエストを受けてゲームは本格的にスタートします。村には家が立ち並ぶものの、開始時点ではほぼ誰も住んでいません。どうやら旅の途中で村に来てくれる住人が見つかるようです。ただし、初期段階でも1人だけ焚火をしている人物がおり、話しかけると回復アイテムなどの補助アイテムを売ってくれます。

フィールド

本作は、オプションから視点変更が可能で、アクションゲームの様な3人称視点または俯瞰視点が選べます。俯瞰視点だと、木々が邪魔してプレイヤーの位置が把握できないので、3人称視点がオススメ。

ユニットがオブジェクトに重なっても、透けないため位置が把握しづらい

村の外へ出ると「Wyrdness」に覆われ、画面にモザイクが掛かった様な状態に。すかさず現れたヤギ男に「Wyrd candle」というロウソクを渡されるので、灯すと一定範囲を照らし視界が鮮明に戻ります。ただし、あくまでロウソクのため、時間が経つと段々と視界が狭くなり最後は霧に覆われます。なお、一度村から出るとボスを倒すか、敵に倒されるまで村へは戻れません。さらに、この「Wyrd candle」は視界を晴らす他に、一度に2回使用すると燃焼レベルが最大値になり、戦闘にも影響します。

戦闘中、時々配布される「Wyrd card」。これはロウソクの燃焼レベルにより、カードの効果が変化します。燃焼レベルが高いと、「敵の攻撃力を何%下げる」といったカードが配られ、逆に燃焼レベルが低いとプレイヤーの「体力を何%減らす」といったデメリットをもたらします。

使わなければ問題ない!なんてことはなく……カードを使用した場合の効果と、使用しなかった場合の効果が別に用意されているため、どうするか見極める必要があります。「Wyrd candle」は正直貴重で、フィールドで獲得できることはあるものの、思いのほかすぐに無くなるので、強敵と戦う時に燃焼レベルが低いとそれだけで苦戦必須でしょう。

ところで、ゲームを開始して行うべき最初のサブクエストの1つには、「鍛冶屋を探せ」があります。チュートリアルのためマップに位置が印され直ぐ見つけられることでしょう。現れる敵を倒せば、鍛冶屋が最初の村の住人に!一度村に加わった住人は、敵に倒されてもリセットされることはありません。鍛冶屋では、ルーンストーンを買うことができるので、再スタート時に冒険が少し楽に進められます。

迷子の鍛冶屋

新しいカードやパッシブスキルは、レベルが上がるか、フィールド上の敵に捕らわれたNPCから獲得できる場合もあります。また、時々入手できる「Rune stone」は武具に装備すると効果を発揮するアイテム。同じ「Rune stone」を3つ集めると、石が合体しレベルアップします。

同じルーンを3つ揃えれば自動で合体!

各フィールドはそれほど広くなく、シンボルエンカウントなので、雑魚を避けてボスに直行も可能です。ボスを倒すと村へ戻るポータルが開きますが、入らなければそのフィールドの探索を続けられるので、なるべくロウソクがある内に強敵は倒してしまいたいところです。

村へ繋がるポータル
マップを拡大すると何故か中央に表示されます

クラスで難易度が変わるゲームバランス

本作をプレイしていて一番気にかかった点はクラスの違いによるゲームバランスです。敵に倒された後に出るゲームスコアの合計が一番右端の顔マークに達すると新たなクラスが開放されますが、それまでは、ハンターを使い続けなくてはならず……。筆者が下手な可能性もありますが、このハンターが弱い。

ハンターは物理戦闘型で、防御系カードは敵の攻撃を1度防げる「ブロック」、敵の行動をキャンセルさせる「スタン」が基本となります。したがって、敵の数が少なく、連続攻撃してこない場合は問題ないでしょう。その上、敵を4回攻撃すれば、その敵をスタン状態にできるハンターのパッシブスキルは敵の行動をキャンセルできるので防御的な役割をします。

一方で、敵が3体以上いる場合や同じ敵が3連続以上の攻撃をしてくる場合は、それらのカードでは防ぎきれずダメージを受けるのは必至。その上回復アイテムも少なく厳しい戦いを強いられることに……。

連続攻撃を与えるカードはあるものの、「ランダムな敵に対して」といった内容で、1体の敵に対して連続攻撃を与えられるカードが序盤は手に入りませんでした。そのため、複数の敵がいると攻撃が分散してしまい、ここぞとい場面でスタン状態にさせられないのが残念です。連続3回以上ガードするブロックカードも存在しますが、入手できるカードはランダムなので望んでも手に入るとは限りません。

最初のボス「ゴーレム」は複数の雑魚を召喚するため、何度も倒され、一時はこのままではゲームレポを書き始められないと絶望しました......。

召喚士なんて絶対弱いと思ってました

そんな矢先、新クラス解放「Summoner(召喚士)」をGET!早速召喚士となり復活です。すぐ準備を整えいざ敵へ。戦闘がはじまると、これまで敵だったモンスターが、1体味方として出現します。これが召喚士の主な戦闘手段。ハンターと違い、召喚士自身は基本的に直接攻撃できません。

基本の召喚獣は、ヘビの様な「WYRM」、岩男「GOLEM」、インプ似の「FAE」、触手な「ABOMINATION」の4体です。WYRMとABOMINATIONは攻撃ユニット。GOLEMは、自己治癒と場にいる間は敵の攻撃を代わりに受けてくれます。FAEは、プレイヤーのアルティメットをチャージ。召喚ユニットを行動させるには、「ACTIVATION」のカードを、行動させたいユニットに使用する必要があります。

召喚士のウルティメイトは、ユニットのレベルを上げられます。ユニットのレベルを上げると攻撃力、体力とユニット自体の体が成長し強力に!また、サポートカード「PROMOTION」でも同じ効果を得ることができます。ただし召喚ユニットのレベルは、戦闘が終わるとリセットされます。

右端の触手なABOMINATIONレベル1
右端の触手なABOMINATIONレベル13 デカい

このように召喚士ではハンターとは全く違ったプレイスタイルが楽しめます。ゴーレムのお陰で、ほとんどの攻撃を受けなくなり、召喚士初プレイで最初のボスを討伐!あの辛さはなんだったんだという感じになりました。


ここまで紹介してきた『Tainted Grail: Conquest』ですが、クラスの違いによる難易度の変化などゲームバランスがよくない点が一部散見されます。ただ元がテーブルトップRPG、ボードゲームであると考えれば、獲得するカードのランダム性次第で難易度が変化するのはある意味当然な部分なのかもしれません。

何を手に入れようか

本作をレビューしているユーザーの多くが、ゲームバランスを指摘しているため今後アップデートで改善される可能性もあることでしょう。また、現状日本語には対応していませんが、元のテーブルトップRPG版は日本語版も開発中のためいつかデジタル版も対応してくれる......かもしれません。世界観がしっかり構築されたダークファンタジーとなっているので、今後のアップデートに期待したいところです。

さらなる新クラス「弓使い」も召喚士とは異なるプレイスタイル
タイトル:Tainted Grail: Conquest
対応機種:PC(Steam/GOG.com)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2021年5月27日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:2,050円

《うなぎ》
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