ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】

声は江田島平八(CV:郷里大輔さん)のみ!だがこの作品には愛がある。

ゲーム文化 レトロゲーム
ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】
  • ドッジボールゲームがブームの今だからこそ『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』紹介である!!【特集】

エレクトロニック・アーツのドッジボールアクション『ノックアウトシティ』が好評配信中です。ステージ内を駆け巡り、仲間と協力して相手プレイヤーにボールをぶつけてKOを狙う本作。さまざまなアクションや必殺攻撃もあり、シンプルながら奥深い作品です。

ドッジボールを題材にしたゲームは、日本でも昔からおなじみです。古くは1987年にアーケードで登場した『熱血高校ドッジボール部』や人気漫画原作の『ドッジ弾平』、バンプレストのコンパチヒーローシリーズ『バトルドッジボール』などさまざまな作品が発売されています。

しかし、このドッジボール。そもそもの源流が古代中国の「怒馳暴流」であることはご存知でしょうか。三国時代、馬上の敵に鉄球をぶつけて倒すことが目的で、敵が鉄球を避けたときには「外野」と呼ばれる兵士がフォローし、再び敵を狙うという恐るべき戦術だったのです。これは「民明書房」に記載されているので間違いないでしょう。

本稿では、この「怒馳暴流」をモデルにしたゲーム『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』(2002年8月29日発売)を紹介。シンプルシリーズながら原作へのこだわりを随所に感じる作品なのである!

パッケージイラストはゲーム発売当時の絵柄ですね。

怒馳暴流(ドッジボール)のルールである!

本作のチーム人数は最大4人で、ストーリーモードでは展開ごとに参加できる人数が異なります。対戦モードでは両チームが人数を自由に決められるため、1vs4の変則マッチを行うことも可能。1vs16が可能ならJが衒蜥流十六衆と戦ったときのような再現もできるのですが(彼らは登場しません)。

ボールをぶつけた相手は一撃死で退場。相手チームを全滅させれば勝ちというシンプルなルールです。操作としてはボールを投げる、キャッチする、回避など比較的オーソドックスなもののほか、特徴的な操作として「近接攻撃」があります。これは各キャラが持つ武器や拳で攻撃するもので、敵チームの相手を殴る際に用いるアクションです。殴ってダウンさせた相手にボールをぶつけるのは本作の基本戦術。ボールを受けて勢いを殺す、近接攻撃を防ぐガードも存在します。

また、相手のシュートをキャッチすることで、キャラクターに気合が溜まっていきます。気合が溜まった状態でボールを持ちコマンド入力することで、一号生筆頭・剣桃太郎であれば「王虎寺超秘奥義・暹氣虎魂」など原作でおなじみの技を用いた必殺シュートを撃つことが可能です。また、キャラクターの体力が低下すると、下界の我われに知らせてくれ申す「寿命蝋」が頭上に表示される演出もあります。

登場するキャラクターは男塾一号生から三号生までと、男塾塾長・江田島平八の18人。キャラクターはそれぞれ基礎能力のほか、一部キャラは2段ジャンプが可能など細かく設定されています。なお、本作で声が入っているのは江田島平八役の郷里大輔さんのみなのはシンプルシリーズの限界だったのでしょうか。

この2人を右端に置いてるのは芸が細かい(天挑五輪大武會的な話)。
意図してるかわかりませんが。

大威震八連制覇も体験可能である!

本作のゲームルールは非常にシンプルです。モードは大威震八連制覇までを追体験する(戦闘はドッチボール)ストーリーモードのほか、CPUか2Pキャラクターとの対戦モードのみ。ストーリーモードを進めていくことで対戦モードで使用できるキャラクターが増えていきますが、セーブ機能はありません。しかし、ストーリーモードクリア後に表示される隠しコマンドを入力すればいつでもキャラクターは使用可能になります。

ストーリーモードはわりと原作に忠実で、大威震八連制覇編では「蝙翔鬼・卍丸ペア」「男爵ディーノ・羅刹ペア」などが登場。こちらは一号生で自由にチームを組めるのですが、ここはやはり原作通りの対戦を再現したいものです。なお、ステージは基本的にすべて同じものなので「竜盆梯网闘」などの印象的なステージは再現されていません。

難易度は当然ステージが進むたびに上がっていき、ラスボスの「大豪院邪鬼・影慶ペア」はこちらのシュートをほとんどキャッチしてしまいます。必殺シュートが通用するなどとは考えないほうが良いです。しかもこの2人は異常に近接が強く、中途半端に仕掛けると逆にカウンターで潰されてしまいます。考え出した必勝法は「わざと相手にボールを渡して相手のシュートを近接で潰す」カウンター戦術でした。

編み出した戦術でクリアしたものの、これは難易度ノーマルでのお話。本作の要素を堪能するためにはハードをクリアする必要があります。ハードでは原作再現など考えず、桃や伊達などの強キャラを使用するのがおすすめです。

本作は決してバランスがいいとは言えません。しかし、近接攻撃での駆け引きや回避・ガードを用いた戦略は意外なほど熱い作品です。そしてなにより、本作で紹介したいのがそのキャラクターへの愛情の濃さです。

驚邏大四凶殺はまとめて対戦。

原作愛を感じる必殺技を一部紹介である!

◆剣桃太郎

主人公の桃は各種性能が高く、近接攻撃も優秀なタイプ。特殊シュートもスピードのある球と、遅いながら変化する球で撹乱しやすい性能です。必殺技は、発動中無敵の「無限一刀流心眼剣」、そして天挑五輪大武會で藤堂豪毅に使用した「王虎寺超秘奥義・暹氣虎魂」です。

◆富樫源次

ご存知油風呂の富樫源次。原作でもドス一丁で戦い技を出すことがほとんどなかった富樫は、本作でも必殺シュートがまともにありません(一応強化シュート的なものはありますが)。しかし、自らの胸に闘の字を彫る「血闘援」を使用することで、仲間の気合をアップさせる能力を持っています。

◆伊達臣人

元男塾生であり、関東豪学連総長こと伊達臣人。原作で一度も敗北していないその実力は本作でも確かなもの。得意の槍術を使用した「覇極流秘技蛇轍槍」など多彩な技を使用します。伊達を代表する必殺技「覇極流奥義・千峰塵」は、ボールを先端につけた槍でラッシュする大技。近接とシュートの両方の性質を持ち、当たればアウトのわりと反則級な技です。

しかし、関東豪学連は伊達と三面拳ばかりがゲームに出ますね。「羅惧美偉(らぐびい)」で活躍した親衛隊長・森田とかもたまに出ていいと思うのですが。森田の使う武器「鉄斧双鞭」はあのJも倒しているんですよ。

◆飛燕

三面拳随一の華麗な技の使い手こと飛燕。暗器である「鶴嘴千本」を使用した攻撃だけでなく、鳥人拳の技を豊富に再現しています。その命をかけて自身を強化する「終焉節(寿命蝋が点灯)」とそこから派生する「双掌極煌」、天挑五輪大武會で使用した最終奥義「鶴嘴紅漿霧」の再現も見事です。

◆雷電

三面拳のまとめ役であり「知っているのか雷電!?」でもおなじみの雷電。近接攻撃でつま先から刃が飛び出るなどの細かい再現のほか、必殺シュートも巌娜亜羅三宝聖の一人・猿宝の操る猿を倒した際に使用した円盤「大往生流秘技・輪笙蓮華」などを使用します。

最大の奥義は「大往生流極奥義・槃旒双體」です。猿宝から託された3匹の猿が雷電に擬態するこの技、本作では雷電が分身して使用キャラクターが増えるという能力です。

◆赤石剛次

鬼の二号こと二号生筆頭・赤石剛次。この世に斬れぬものなしという「一文字流・斬岩剣」はもちろん本作でも必殺シュートとして存在しています。本作では珍しいカウンター技「一文字流奥義烈風剣」は、相手のシュートに合わせて発動することで超スピードのシュートを返す大技です。使用したのは天挑五輪大武會のテニスのように鉄球を飛ばす相手のときだったので球技向けなのかも知れませんね。

◆男爵ディーノ

鎮守直廊三人衆のひとり、本作でも屈指の人気キャラクター男爵ディーノです。大威震八連制覇では伊達相手にあっさり負けましたが、天挑五輪大武會では「地獄の魔術師」として素晴らしい活躍を見せてくれました。本作では天挑五輪で使用していた研ぎ澄まされたカード「ゾリンゲンカード」を必殺技で使用。気合が溜まっているときは燃えるゾリンゲンカードで攻撃します。

しかし、地獄の魔術師もいいのですが、近接攻撃では初期に使っていた鞭「怒流鞭(どるべん)」も見たかったところです。シルクハットから鳥を出す「死穿鳥拳」もドッジボールと相性が良さそうですし。

◆卍丸

男塾死天王のひとり、モヒカン頭でおなじみの卍丸先輩。原作でもスピードとパワーのバランスが良い卍丸は2段ジャンプができるキャラクターです。必殺シュートはモヒカンに仕込んだ「龔髪斧」を使用した技や、分身攻撃「魍魎拳・幻瞑分身剥」などが使用可能です。

卍丸先輩の分身は大威震八連制覇では10体(技名も幻瞑十身剥)で、天挑五輪大武會だとなぜか5体に減っていた技ですね。本作では10体の分身で攻撃するため、大威震八連制覇時代の原作再現と言えるのでしょう。しかしこの先輩はいつ見てもかっこいい。

◆大豪院邪鬼

男塾三号生筆頭にして男塾総代・10年以上男塾を支配していた帝王こと大豪院邪鬼。発生が早い近接攻撃にくわえ、使用する技も非常に豊富な最強格のキャラクターです。原作で当たった人間を骨にする「真空殲風衝」は、前方発射と空中から降り注ぐ2種類存在する原作再現っぷり。淤凛葡繻十六闘神・聖紆麈戦で使用した折り鶴での攻撃「風舞殃乱鶴」を使ってくれるのも嬉しいポイントですね。

◆江田島平八

説明不要の男塾塾長、宇宙に飛ばされて生還する江田島平八は本編最後の使用キャラクター。その性能は近接攻撃含め圧倒的で、相手のシュートを無効化する「わしが男塾塾長・江田島平八であーる!」など反則級の必殺技を使用可能です。

必殺シュートは天挑五輪大武會で使用した「千歩氣功拳」。高速で相手に飛び、キャッチしても外野まで吹き飛ばす強力なシュートです。また、弁当を食べるコマンドもあるのですがあまり効果がわかりませんでした。

本作で唯一のボイス入りキャラクターである塾長ですが、実際のところボイスの種類はそこまで多くないのもシンプルシリーズならでは?


ここまで『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』を紹介してきました。どうしてもシンプルシリーズの宿命か色々と物足りない部分は多いのですが、各所で作品への愛を感じられるファンアイテムとしては十分おすすめ出来る作品だと思います。

筆者は今回の記事執筆のために、愛蔵の文庫版「魁!!男塾」を読みながらゲームをプレイしていました。卍丸の分身数など「あえて大威震八連制覇までの設定にしてるのかな」と思わせる描写も多く、本作に天挑五輪大武會のキャラクターが出ないことが少し残念に思えてしまいます。

校歌で歌が流れないのは残念至極。

「魁!!男塾」原作のゲームは、ファミコン/ゲームボーイ/PS/PS2/PS3とさまざまな機種で発売されています。自分が好きな作品のゲーム、あらためて今遊んでみるのも面白いかも知れませんね。

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. プレイヤーをがっかりさせたりやる気をなくさせるゲームのメカニズムとは?掲示板で様々な意見が飛び出す

    プレイヤーをがっかりさせたりやる気をなくさせるゲームのメカニズムとは?掲示板で様々な意見が飛び出す

  2. 待ちわびたが故の喪失感…長く待ったのに遊んだら「期待はずれ」だったタイトルって?

    待ちわびたが故の喪失感…長く待ったのに遊んだら「期待はずれ」だったタイトルって?

  3. 『ドラゴンズドグマ 2』ユーザーから悲鳴上がる、ゲーム世界を破壊する、とある「仕様」…対抗策の研究も進む!カギは宿屋とメインポーンか

    『ドラゴンズドグマ 2』ユーザーから悲鳴上がる、ゲーム世界を破壊する、とある「仕様」…対抗策の研究も進む!カギは宿屋とメインポーンか

  4. 「さっきからパンパン痛いのよ!この年増女!!」『FF7』ティファがブチギレた“ビンタ対決”が、見覚えある構図に…とあるファンアートが秀逸

  5. 『ドラゴンズドグマ 2』資金難に苦しむ海外ユーザーが協力して金策を企む―「これはネズミ講」との声も…

  6. なぜ?『スカイリムSE』過去2年のModダウンロード数が4倍に…背景には便利ツールの登場か

  7. 『大カプコン展』が2025年3月から開催決定!原点から最新技術までを紹介する初の展覧会

  8. ジブリから影響受けた冒険ACT『Europa』発売を夏に延期―開発チームはパートタイムで本業でできないことに挑戦

  9. 歴史的ビデオゲームパッケージがオークションに、50ドルスタートが1日で4,000ドル超え―グラフィックアドベンチャーの始祖『ミステリーハウス』初版ディスク出品される

  10. ゲーム画面を合成してもお尻や胸の強調ダメ絶対!Twitchがセクシー部位を映し続ける配信を禁止に

アクセスランキングをもっと見る

page top