ヴァイキングをテーマにしたオンラインマルチプレイ対応のアクションRPG『Tribes of Midgard』は、オープンワールドサバイバル『Valheim』と世界観が共通するためよく比較されることがあるのですが、むしろMOBAやローグライク、ハック&スラッシュ、MMORPGなどのジャンルをいいとこ取りしたゲームです。
ただ本作は、チュートリアルモードが充実していないため、ルールやシステムを理解するのはそれなりのプレイ時間が必要になります。一方で、そういったものを手探りを理解していく楽しさもあります。
そこで発売日当日からGame*Spark公式ディスコードサーバーに参加している読者と一緒にプレイしている筆者が、本作の日記を綴っていきます!……と言いたいところですが、その前に、まずは本作のメインである「サーガモード」のルールやシステムについてわかりやすく説明をします。
チュートリアルは本当に基本的なことだけ!
いまいち本作のルールがわからなかった筆者は、まずはチュートリアルモードをしっかりとプレイしてシステムやルールなどを学ぶことにしました。
しかし、このチュートリアルモード……本当に基本的な部分しか教えてくれません。
それでも拠点を守りながら周辺エリアを探索して素材やアイテムを集めつつ、拠点に進撃してくる巨人を討伐していくゲームだということがわかりました。拠点にあるユグドラシルの種を破壊されるとゲームオーバーで、それを守ることが最優先。ただ、それは最低限のルールであって、他にも覚えなければいけないものが本来たくさんあります。
チュートリアルモードを終えた筆者は、「つまり……このゲームは、できるだけ長い日数を生き延びることを目的としているんだよね?」と思っていたのですが、それはサバイバルモードに限った話で、サーガモードはしっかりと区切りがあるゲームだと後々わかるのです。
読者とプレイして気づいたこと
チュートリアルモードでは説明不足に感じる部分が多々あったので、最初は、ソロモードをプレイしてコツを掴んでいく方が良かったのかもしれませんが、筆者は、オンラインマルチプレイモードの共闘感を楽しみたかったので、何人かの読者を誘って早速サーガモードをプレイしました。
最初に気づいたのは、軍資庫は、オンラインマルチプレイモードにおいてゲームの勝敗を決めるほど重要だということです。
軍資庫は、手に入れた武器・素材・アイテムをワールドのメンバーと共有できる箱です。武器・防具・アイテム作成時に必要な素材は、自分が所有しているものの他、軍資庫に入っているものが消費されるので、自分が手に入れた素材を軍資庫に入れるだけでワールドメンバー全体に貢献できるのです。
ゲームクリアまでの最短ルートのためには、素材やアイテムの使いどころを見極めないといけないので、ゲームに慣れたプレイヤーの中には、ゲームの進行に必要なものを軍資庫から自分のインベントリに移動させておいて、いざという時に使う人がいるようです。
野良マッチにしてもプライベートマッチにしても、軍資庫の使い方によって生き延びる日数が変わってきますし、後述するフェンリルを倒せるかどうかもわかってきます。
筆者は、当初、プライベートマッチの方法がわからなかったため、読者を誘って連日野良マッチをプレイしていました。全てのプレイヤーが初心者ということもあり、最初は巨人を一体倒すのが精一杯で、すぐにビフレスト(巨人を一体倒すと出現するゲーム終了地点)からヴァルハラへ帰還する日々を送っていたのです。
それでもGame*Spark公式ディスコードサーバーでは、情報交換が行われ、プライベートマッチの方法がわかりました。ゲーム開始時に表示される「最大プレイヤー数」の項目から「自分のグループのみ」を選択すればプライベートマッチになります(パーティーのリーダーのみ選択可能)。
プライベートマッチでは、互いに連携が取れやすくなったため筆者含めたメンバーのプレイヤースキルが劇的に向上。簡単にゲームクリアができるようになりました。
この世界にはボスがいるらしい……!
筆者は、本作をプレイしてからリアルプレイ日数4日目あたりで気づいたのですが、サーガモードにはボスが存在します(サーガモードのスタート画面に書いてましたがなかなか気づけませんでした……)。フェンリルと戦うには、氷の頂にある橋を再建し、特定のアイテムを集めてその先にあるフェンリルのねぐらの封印を解かなければなりません。
もちろん、フェンリルと戦っている間にも巨人はユグドラシルの種を壊しに進撃しますし、夜になれば敵の襲撃もあります。プレイヤーは、常に拠点の状況をみる必要がありますし、ワールドメンバーと連携を取らなければいけません。
そうしてフェンリルを倒し、ビフレストからヴァルハラへ帰還すると、報酬である「黄金のホルン」をゲット(クリア報酬の黄金のホルンは、フェンリルを倒さなくても巨人を一体でも倒していればビフレストが開放され、進行状況に応じた数が貰えます)、経験値も得られるのでシーズンレベルが上がれば、レベルに応じて新たな武器や防具、ゲームスタート時の初期装備、プレイヤーキャラクターに様々な能力を付与するルーンなどがアンロックされます。
さらに、ゲットした黄金のホルンを消費して、次回のマッチで使用できる新たな武器や防具、プレイヤーキャラクターの装飾品などをアンロックできます。
ちなみに、ゲーム中に上げたキャラクターレベルはゲーム終了とともに初期化され、またレベル1の状態から始まります。ここらへんのシステムはローグライクゲームと同じですね。
1マッチのクリアには2時間前後のプレイ時間を要しますし、ゲームの難易度も簡単ではないのですが、拠点を守りながらフェンリルを倒し、ビフレストからヴァルハラへ帰還する時の達成感を一度でも味わえば、本作の魅力にどっぷりとハマってしまうのです。
で、結局どういうことをするの?
前述しましたが、サーガモードの目的は、ワールドを探索して素材やアイテムを集めつつ、ユグドラシルの種がある拠点を敵の襲撃や進撃する巨人から防衛しながら、ボス「フェンリル」を見つけ討伐することになります。
ただ、それでも漠然としていまいちゲームの流れが掴めない人も多いのではないでしょうか。そこでプレイ開始からの流れをざっくりと紹介します。
1.拠点周辺エリアを探索しながらアイテムや素材を集める。
2.拠点に戻って手に入れた素材で装備を作っていく。
3.キャラクターの装備を強化してレベルを上げながら行動範囲を広げ、制圧した敵拠点にある宝箱からアイテムをゲットする。また、個人クエストや突発型イベントもこなす。
4.夜には敵の襲撃があるので拠点を防衛する。
5.定期的に出現する巨人を倒す。
6.氷の頂にある橋を見つけ、再建してその先にいるフェンリルと戦うためのアイテムを集める。
7.フェンリルと戦って倒したらビフレストから去る(ゲーム終了)。
個人クエストや突発型イベントの詳細、拠点の防衛設備など他にも紹介したいことはいっぱいあるのですが、これで大まかな流れはわかったと思います。
チュートリアルモードで説明されていない情報は、ゲームスタート前の画面にある「進行状況」→「ジャーナル」の項目から得られるので、これから本作をプレイする人は、何かわからないことがあったらここを読んでみるといいでしょう。
次回では、本格的に読者とのプレイの様子をお届けしようと思います!お楽しみに!