コナミデジタルエンタテインメントは、野球バラエティ『パワプロクンポケットR』をニンテンドースイッチ向けに2021年11月25日発売します。最大4人で遊べる育成モード「サイバーバル」のほか、シリーズ初期作『パワプロクンポケット』『パワプロクンポケット2』のサクセスモードを搭載。ほかにも多彩なモードが用意されています。
2020年12月15日には、スクウェア・エニックスよりニンテンドースイッチ向けに『Sa・Ga COLLECTION』がリリース(モバイル版2021年9月22日/Steam版10月22日)。かつてゲームボーイで発売された過去の名作が、時を経て現行ハードで遊びやすくなっている時代が来ています。
そんな中、復刻などに頼らず過去のゲームソフトを使用して遊べるゲーム互換機の需要も増加。2021年3月25日には、アメリカのゲーム周辺機器開発会社Hyperkinより、ゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンス互換機「RetroN Sq」が発売されています。
今回編集部では、「RetroN Sq」のサンプル機のレポートをお届け。手軽にPCなどの大画面で携帯機のゲームが遊べる本機でさまざまなゲームを起動、実際のプレイ感覚などを試してみました。
簡単操作で接続可能!気になる性能は?
「RetroN Sq」は、オープンソースソフトウェアで互換性を実現。さまざまなゲームを720pへアップスケールしているのが特徴で、HDMI接続によりHD画質でPCモニターやテレビ画面を使用してゲームを遊べます。
本体部の操作部分は、前面に「電源スイッチ」「リセットボタン」、後面に「4:3と16:9アスペクト比切り替えスイッチ」というシンプルな仕様。そのほか、付属のコントローラーを接続するUSBハブが1つとHDMI接続ポート、電源ポート(USB Type-C)が付けられています。
また、本体のファームウェアアップデート用のメモリカードスロット(microSD)があります。2021年5月にアップデートが行われたファームウェア1.2ではゲームボーイアドバンスに関するさまざまな改善が行われています。すでに本機を所有していて、アップデートされていない場合はこちらをご覧ください。
実際に触ってみて思うのは、非常にコンパクトな作りであるという点。機体サイズも小さく軽量に作られているため、場所をほとんど取らないというのは大きなメリットです。付属のコントローラーはそれなりに持ちやすくボタンの反応も悪くありません。なにより約180cmとケーブルが長いのが個人的には好印象です。
ゲームの起動はカセットを装着し、電源スイッチを入れるだけ。本体の起動画面からゲームがローディングされます。セーブデータは本体に保存する形式で、ソフトから本体への書き出しはできますがその逆は不可能なようです。なお、本機には「途中セーブ」などの機能はありません。
ソフト起動編(ゲームボーイ)
ここからは、筆者が実際に試してみたゲームのスクリーンショットをいくつかピックアップして紹介。数度の引っ越し、親戚へのプレゼントなどの結果ソフトが見つからず、もしくは筆者の偏愛によりラインナップが少し偏っているので御了承ください。なお、ゲームボーイソフトは基本的にカラーで出力されます。
・テトリス
ゲームボーイといえば!と言っても過言ではないゲームだと思います。RetroN Sqだとちらつきなどもなく遊びやすい印象。
・クォース
個人的にはいつまでも遊んでいられるパズルゲーム。ゲームボーイ音源ながらBGMも抜群です。こちらも大画面&コントローラーで遊べることの恩恵がありがたいものです。
・カエルの為に鐘は鳴る
いまだ語り継がれる名作RPGですね。3DSのバーチャルコンソールでも遊べますが、スイッチなどでさらに気軽に遊べるようになってくれると嬉しい作品です。
・魔界塔士Sa・Ga
今の時代では『Sa・Ga COLLECTION』でも気軽に遊べるのが嬉しいですね。2と3はDSリメイク版もぜひ。
・ゲームボーイウォーズ
OPの謎テレビ映像が印象的。戦闘工兵と自走砲いいですよね。
・SD戦国伝2 天下統一編
ありがたや。
・第2次スーパーロボット大戦G
2021年10月28日の『スーパーロボット大戦30』で久しぶりにコンソール作品にVガンダムも登場。第2次ではウッソが第1話を飾る役目を担っていました。
・プロレス
『ファイヤープロレスリング』シリーズでおなじみプロレスゲームの王、ヒューマンによるゲームボーイ初のプロレスゲーム。ABだけでなくスタートボタンも駆使して技の種類を増やしています。しかしドット絵のキャラのアップが格好いい。
・魁!男塾 冥凰島決戦
「魁!男塾」のゲームです。キャラの顔グラフィックは頑張っていると思います。上の戦っている人たちはともかく。ゲーム性も正直あまり褒められるものではないのですが、それなりに作品愛もあってファンには嬉しいゲームですよ。
ゲームでは大会の初戦で戦うことになる「王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)」の先鋒ジェセル。彼は不死の肉体を持つと言われており、本作では一度ミイラ男形態を倒すと本体が登場しますが、ゲーム的には「体力が全快して連戦」の形になるのでちょっと理不尽ですね。邪鬼先輩弱いし。
次に戦うセティはシャボン玉の攻撃が強烈。本作は簡単に言ってしまえば「射程が長いキャラが単純に強い」ので、飛び道具を持つセティは下手すれば最強レベルです。伊達は槍だから射程は長いものの、槍の先端にしか攻撃判定がないので操作が難しいんですよね。ちなみに大将のファラオもジェセル同様に連戦タイプです。序盤がきつすぎる。
顔グラフィックは本当に言うことなしの男塾なんですけれどね。ちなみに本作は体力や仲間の仕様などゲームとしてはかなり難しく、慣れないうちは最後まで戦うのは困難です。慣れるというかパターンを見つけるに近いですが。
筆者は過去にプレイステーションの『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.10 魁!!男塾 THE 怒馳暴流』も紹介しているため、いずれファミコン版やPS2版、PS3版の男塾ゲームも紹介したい気持ちがあります。PS3版は男爵ディーノのフィギュア付き限定版買ったんですよ。
次ページはゲームボーイカラーとゲームボーイアドバンスの起動編です。