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『Call of Duty: Vanguard』障がい者向けに設計されたコントローラーレイアウトに関わった人物のクレジットを15年の時を経て掲載

「NOM4D」設計に大きく貢献した縁の下の力持ちの要求がようやく実現。

ゲーム文化 その他

かつて『Call of Duty 4: Modern Warfare』で障がい者向けコントローラーレイアウト「NOM4D」の設計に関わった人物のクレジットが15年経った2021年に掲載されたことが海外メディアで報じられています。

Randy Fitzgeraldさんは、NY州ロチェスターに住む体に障がいを持つビデオゲームテスター兼ストリーマー。かつて『Call of Duty 4: Modern Warfare』で障がい者向けのコントローラーレイアウト「NOM4D」の設計に関わったものの、約束されたはずの彼の名前はクレジットに入ることなく、「NOM4D」レイアウトは使われ続けているにもかかわらず、それ以降に発売された『CoD』全シリーズいずれにも見つけることはできませんでした。

「関節拘縮症」のためゲームプレイに問題を抱えるFitzgeraldさんは障がいのあるゲーマーのためのコントローラーのレイアウト作成に2007年に携わり、彼のアイデアやフィードバックをもとに開発されたレイアウトはハンドルネームの「NOM4D」と名付けられたとのこと。開発元のInfinity Wardがクレジットにも名前を入れることを約束したにも関わらず、『CoD 4』の後にスタジオとActivisionが対立したことにより、開発者のほとんどが去り約束が実現しなかったとされています。

ところが15年後の2021年、最新作『Call of Duty: Vanguard』でついに彼の名前が掲載。「NOM4D」の開発ヒストリーに興味を抱いた『コール オブ デューティ』シリーズの開発に携わるRaven Softwareが Fitzgeraldさんにたどりつき、ようやく約束が果たされたとのことです。

Twitterでも喜びのコメントを投稿しているFitzgeraldさん、これをきっかけにゲーム業界での仕事が増え、より多くのプレイヤーがゲームに触れられるようになることを期待しているそうです。


《稲川ゆき》

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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  • スパくんのお友達 2021-11-16 17:08:16
    >『CoD 4』の後にスタジオとActivisionが対立したことにより、開発者のほとんどが去り約束が実現しなかったとされています。

    いや、なかなかヒドい話しですね。
    スタジオ間の対立と制作者のクレジット、もっと云えばおそらくは外部協力者でしょう?
    外部協力者だと事前に約束を取り付けないとクレジットに名前を記載されないことが普通なの? って話しになるけども、実際多くのゲームスタジオでどうなのかは知らないけども、もしもそうだとしても不平等な話しだとしか思えないよ……。
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2021-11-16 12:16:10
    >彼のアイデアやフィードバックをもとに開発されたレイアウトはハンドルネームの「NOM4D」と名付けられたとのこと。
    わかりにくい文章だなあ
    1 Good
    返信
    2件の返信を表示 返信を非表示

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