あなたの旅は、良いものでしたか?『FF14 暁月のフィナーレ』プレイレポート 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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あなたの旅は、良いものでしたか?『FF14 暁月のフィナーレ』プレイレポート

新生エオルゼアから続くストーリーもいよいよ終幕。待望の拡張パッケージのプレイレポートをお届けします!

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世界の終末編

タタルからの報告を受け、アーテリスへ戻ると、サベネア島では終末の厄災が起こり、人々は強い恐怖や絶望から獣に次々と転じていってしまいました。ラザハンの戦士を率いたアヒワーンや、人を庇って犠牲になる人々など、とにかく絶望的な状況が眼前に広がります。自身も強い恐怖を抱きながら赤子を抱えて必死に走るマトシャのところへ、ピンチに駆けつけたエスティニアンとヴリトラのコンビが登場するシーンはマトシャ役の方の演技も相まって、印象深く残っているシーンのひとつです。

エルピス編

終末は何によって引き起こされているのか。その真相を突き止めるべく、光の戦士が次に向かったのは第一世界と、かつての終末が起こる前の過去の世界でした。過去に渡った先のエルピスでは、在りし日のエメトセルクとヒュトロダエウスに遭遇。当時のファダニエルの座であったエルピスの所長、ヘルメスと彼の創造した使い魔であるメーティオン、更には先代の「アゼム」であった女性、ヴェーネスなどとの出会いによって、終末の真相に踏み込んでいきます。

アシエン・エリディブスとの再会シーンが個人的にはお気に入りです。パッチ5.3「クリスタルの残光」で描かれた彼が本当に健気で好きで、かつては敵対した相手ながらも、この星の未来に希望を託すため、力を振り絞る演出には思わず涙が。「最後のひとりはいちばん寂しい」という、ゾディアークの核からハイデリンへ向けられたセリフからも、彼がこれまで背負ってきた想いを感じ取れます。

空へ飛び立ち、他の惑星に住むものの思いに触れ、心があるからこそ蝕まれてしまった結果、終末の元凶となってしまったメーティオンと、彼女の探してくる答えを最後まで待ち続けたヘルメス。エルピス編では一番のキーパーソンとなっている彼は、「どうしようもないほどに、どうしようもない奴」であったと感じました。87レベルのダンジョンである「ヒュヒュペルボレア造物院」の最後のボスとして立ちはだかる彼ですが、その終盤で襲いかかってくるのは彼の得意とする、飛行能力を持った生き物達。結局は、彼自身の創造生物に対する思いも、メーティオンに対する思いの前では負けてしまうのです。

しかし、ヘルメスは感覚が古代人よりも、現代に生きる人々に近かったのだと思いました。「死ぬ」ということが当たり前でなく、生命は常により善いものとなることが望まれ、星に益をなさない生物には死が与えられ、「創り直す」のが当たり前とされていた古代の時代。そんな時代の中で、当たり前のように創り直される過程のなかで命が消えゆくことに疑問を抱き、生きることの意味や歓びを見出そうとしたヘルメス。この星よりも外の世界のことを知るために、他の星ではどのようなことが「当たり前」であるのかを確かめるためにメーティオンを作り出した彼は、間接的に終末をもたらす原因を作ってしまったにせよ、どこか憎めない部分もあります。実際、彼は絶望したメーティオンについていくことを選ばず、最後まで人として終末に立ち向かっています。

ハイデリン編

古代においてはカイロスの記憶改変から唯一逃れ、終末の真実を目の当たりにしていたヴェーネスの努力も虚しく、訪れた終末の厄災に人々は絶望してしまいます。そんな中でも希望を捨てることなく、長い長い時の中を歩み続けたヴェーネス。一方、現実の世界では終末の厄災がガレマルドにまで広がっていき、混迷を極めていきます。終末の元凶を止めるべく、星の果てへ向かわんとする一行の前に試練を与えるのは、最後の旧き神「ハイデリン」そのものでした。

ゾディアーク戦の後、いつかはハイデリンとも戦うことになるのだろうというぼんやりした予想が、このような形で的中したことに驚いたのを覚えています。このハイデリン討滅戦はフェイスシステムによって暁のメンバーと共闘ができたのも画期的でした。

エルピス編の終盤、そしてハイデリンと対峙するこのクエストの名前には、「新生エオルゼア」のテーマ曲であった「Answers」の歌詞が使われています。(「生まれ死んで答を得る」、「すべての子らよ」)こういった背景を踏まえながら、公式ブログで公開されたAnswersの歌詞を読み進めていくと、胸にこみ上げてくるものがありますね。

また、リトル・シャーレアンでムーンブリダの両親と、ウリエンジェが再会を果たすシーンでも思わず涙が。漆黒のヴィランズや今回と何かと苦労人な役回りのウリエンジェですが、彼が、そしてムーンブリダさんも、報われて良かったと思いました。

ウルティマ・トゥーレ編

ハイデリンを打ち破り、いよいよ一行は星の果ての「ウルティマ・トゥーレ」へと辿り着きます。一人、また一人と仲間の姿を失いながらも、思いを胸に前へと進んでいく光の戦士。
孤独ながらも歩み続けた果てで、エメトセルクとヒュトロダエウス、そして暁の仲間達と想いの力によって再会を果たします。最後に主人公だけが残り、レムナントへと一人で歩んでいくシーンでは、自身に付与されるステータスの名前が「エンドウォーカー」であり、鳥肌が立ったのを覚えています。

「レムナント」での決戦を終えた一行の前に現れたのは「終焉を謳うもの」。これまでの絶望を全て凝縮した恐ろしい存在で、暁の面々を簡単に圧倒していきます。そんな中、光の戦士は暁の彼らを逃し、一人で終焉を謳うものと対峙。絶体絶命のピンチに駆けつけたのは、まさかの神竜となったゼノスなのでした。ゾディアークとハイデリンと戦って以降、ラストの討滅戦には何が待ち構えているのか、最後はまたゼノスと戦うことになるのでは、と思っていたところでこの展開だったので、驚きを隠せませんでした。

終焉の戦いを制した光の戦士は、因縁のゼノスとの戦いに挑み、決着をつけます。「紅蓮のリベレーター」で登場し、これまで何度も物語に絡んできたゼノス。そんな彼ともいよいよお別れをする時がやって来ました。最後のゼノスの言葉は聞けず仕舞いでしたが、彼は一体なんと言い残したのでしょうか。また、ジャーナル欄から見れるクエストリストで、ぜひこの「暁月のフィナーレ」のサマリーを読んでみてください。

奇跡の生還を果たした光の戦士。暁の血盟は解散が決定し、それぞれは別々の場所へ。それでも、物語はこれからも続いていきます。さて、今日のあなたはどんな冒険をしますか?

【次ページ】ロールクエスト、暁月のフィナーレで追加された新要素について
《kurokami》

チャーシュー麺しか勝たん kurokami

1999年生まれ。小さい頃からゲームに触れ、初めてガチ泣きした作品はN64の『ピカチュウげんきでちゅう』です。紅蓮の頃から『FF14』にどハマりしており、Game*Spark上ではのFF14関連の記事を主に執筆しています。

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