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SIE、『Destiny』のBungieを36億ドルで買収!今後のタイトルを含めPlayStation独占にはならず

買収後も自社でのパブリッシングを続けるとのこと。

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SIE、『Destiny』のBungieを36億ドルで買収!今後のタイトルを含めPlayStation独占にはならず
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  • 吉田憲一郎氏
  • (Photo by Alex Wong/Getty Images)
  • Pete Parsons氏
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、『Destiny』の開発で知られるBungieを36億ドル(記事公開時点で約4,142億円)で買収することを発表しました。買収完了後はSIEの独立子会社になるものの、今後も独自のパブリッシング機能を有し、今後のタイトルもPlayStation独占とすることなく幅広いプラットフォームで提供していくということです。

Bungieは現在『Destiny 2』の開発・運営を手掛けるアメリカのデベロッパーです。1991年、Bungie Software Products Corporationとして設立され、1994年にMacintosh(現:Mac)向けFPS『Marathon』をリリースし一躍注目を集める存在となりました。その後も『Myth: The Fallen Lords』などを手掛け評価を高め、今なお続く『Halo』シリーズ第一作目『Halo: Combat Evolved』を発表後の2000年には、Xboxとともに本格的にゲーム事業に参入しようとしていたマイクロソフトに買収され、Microsoft Game Studios(現:Xbox Game Studios)傘下のBungie Studiosとなります。しかし、2007年には『Halo』シリーズを含む過去作のIPを全て手放す形で再独立。2013年にはアクティビジョン・ブリザードと『Destiny』の大型パブリッシング契約を締結したことも大きな話題となりました。(2019年には契約を終了し、現時点で『Destiny』シリーズはBungie自身がパブリッシングもしている)

今回の買収についてSIEは、「世界トップレベルのライブサービス型ゲームに対するアプローチと技術的な専門知識を得ることができ、数十億のプレイヤーにリーチするというSIEのビジョンをさらに推進できる」としています。また、買収後は同社の独立子会社となるものの、パブリッシング機能はBungieが有しており、現在サービス中の『Destiny 2』はもちろん、今後のタイトルについてもPlayStation独占タイトルにはならないと明言。買収後も『Destiny 2』の長期開発及び同ユニバースの拡張のほか、既に明かされている新規IPにおける“全く新しい世界”の開発を進めるということです。『Destiny 2』や新規IPの扱いについては次ページにて詳しくまとめています。

なお、各代表によるコメントは以下の通り。

吉田憲一郎 ソニーグループ代表執行役会長兼社長CEOのコメント

Bungieは、世界で最も愛されるゲームフランチャイズを創造し、進化させ続け、ゲームプレイ体験を共有したいという人々の欲求とその価値を一致させることにより、世界中の数多くの人々を結び付けています。私たちの「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」という目的のもと、ソニーグループの多様なエンタテインメントとテクノロジーの資産を活用し、多数のプラットフォームやメディアで象徴的な世界を創造するバンジーのさらなる進化を支援してまいります。

ジム・ライアン SIE社長兼CEOのコメント

(Photo by Alex Wong/Getty Images)

『Destiny』シリーズの立ち上げ以来、バンジーとは強力なパートナーシップを築いてきましたが、このたび正式にPlayStationファミリーに迎え入れることができ、これ以上ないほど感激しています。今回の買収は、PlayStationをより多くのユーザーの皆様にお届けするという当社の戦略にとって重要なステップです。私たちはBungieのコミュニティがいかに重要であるかを理解しており、独立を維持し、成長を続けるスタジオをサポートすることを楽しみにしています。Bungie同様、我々のコミュニティはプレイステーションのDNAの中核であり、SIEとBungieが共有するゲーマーへの情熱と、最高のゲームプレイの場所を作りたいといういは、これからさらに進化していくでしょう。

ピート・パーソンズ Bungie CEO兼会長のコメント

私たちは、Bungieの心臓部である、クリエイティブな独立性を大切にしながら、世代を超えて意義あるエンターテインメント体験を創造するというビジョンを全面的に支持し、加速させようとするパートナーがSIEであると分かりました。私たちは、統合されたBungieのコミュニティという1つのビジョンを追求し続け、コミュニティを尊重し、人々がどこでもどのようもプレイできるゲーム作りを続けていきます。BungieもSIEも、ゲームの世界は我々のIPがどうなるかの始まりに過ぎないと考えています。Bungie独自のユニバースは大きな可能性を秘めており、SIEの支援により、Bungieが創造的なビジョンを実現するグローバルなマルチメディアエンターテインメント企業になることを推し進めていきます。

『Destiny 2』はどうなる?コミュニティ向けのQ&Aが公開

大きな方針は前述の通りですが、『Destiny 2』ユーザー向けのQ&Aも公開されており、今後の展望やPlayStation以外のプラットフォームに関する質問にも話題が及んでいるのでご紹介します。(質問部は意訳)

Q:SIEの買収により、本作のゲームプレイや体験に影響はあるのか?

A:いいえ。本作が完全なクロスプレイ機能を有するマルチプラットフォームのゲームであるという約束に変わりはありません。2022年2月23日、あなたが選んだプラットフォームで新たな拡張コンテンツである「漆黒の女王」をプレイしてほしいのです。

Q:PlayStation以外のプラットフォームでの体験に影響はありますか?

A:いいえ。みなさんが既にお持ちのプラットフォームで素晴らしい体験が維持できるようにしたいと思います。

Q:SIEの買収により、発表済のコンテンツや拡張に変更や影響はありますか?

A:いいえ。Bungieは、私たちのゲームとコミュニティのための完全なクリエイティブの独立性を保持しています。2024年に予定する最終形態まで、当初計画していた光と暗黒の物語に変更はありません。

Q:2月23日にリリースされる「漆黒の女王」はプラットフォーム別の独占コンテンツが含まれますか?

A:いいえ。「漆黒の女王」にはいかなるプラットフォームの独占コンテンツも含みません。全プレイヤーはどのプラットフォームを選んだとしても素晴らしい『Destiny』を体験できるでしょう。

Q:クロスプラットフォームやクロスセーブ、クロスプレイさらにはサードパーティーアプリは変更されたり、削除されたりしますか?

A:いいえ。Bungieのクロスプラットフォーム対応とソーシャル機能へのコミットメントに変わりはありません。私たちは、ゲームはどこでもユーザーが選んだ環境でプレイでき、友達と共有できることがベストだと信じていますし、今後も新たな機能やプラットフォームへの投資を続けていきます。

Q:既に発表されている新作タイトルについてはPlayStation独占になるのでしょうか?

A:いいえ。私たちは、私たちが創る世界がゲームをプレイするあらゆる場所に広がっていってほしいと思っています。今後もクリエイティブの独立性を維持し、セルフパブリッシングを続けますし、一つにまとまったBungieコミュニティーを牽引していきます。

Q:現在Steam、Xbox、Stadiaでプレイしていますが、今後も私のプラットフォームはサポートされますか?

A:はい。

※ UPDATE(2022/02/01 06:26):記事内容を更新しました。更新に伴い見出しも変更しました。


《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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