美術作家の小坂学氏は、任天堂の「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」を外観から内部まで“紙”を素材にして制作。その過程をTwitterにて公開しました。
小坂氏は以前から紙製「カシオのデータバンク」などの作品をSNSで公表しており、去年には美術館「ex-chamber museum」で「パナソニックのラジオ」が展示されていました。
今回の一連のツイートからは、本物のファミコンを参考にしながら本作品を制作している様子が確認できます。なんと、コンデンサを含めた基板レベルで再現しているそうです。
他にもリセットボタン上の「リセットスイッチを押すと、それまで記憶されていた得点が消去されます」が印字されたシールもきちんと存在し、側面の各ケーブル差し込み口はその完成度の高さから、本当に端子を挿せるのではないかと思えるほどです。またコントローラー部分においても、内部のゴム部分まで入念に作りこまれており、完成品の写真からは外観だけにも拘らず“中身”を感じる出来栄えとなっています。
ちなみにGame*Spark編集部では、小坂氏に今回の作品についていくつか質問して回答をしました。
――作品名があれば教えてください。
小坂学氏(以下、小坂氏) 未定です。
――この作品を制作した理由について、改めてお聞かせください。
小坂氏色々な思い出があるので。
――制作期間はどれくらいになったのでしょうか?
小坂氏4ヶ月間です。
――作品について、こだわった・苦労したポイントはありますか?
小坂氏あまり意識していません…。
――好きなファミコンのゲームはなんでしょうか?
小坂氏ドラクエ、マリオ、くにおくん、ベタでごめんなさい。
――普段からゲームはしますか?また、しているのであればどのようなゲームをしていますか?
小坂氏現在ゲームは全くしていません。
――最近はまっているゲーム(機種は問わず)はありますか?
小坂氏ですのでないです…。
現在はゲームから離れているという小坂氏ですが、実物の全てを完全に再現して作り上げるという職人技からは、在りし日の思い出とファミコンへの強い愛情が感じられます。登場から39年が経った今でもこうして愛されるファミコン、皆さんにはどのような思い出があるでしょうか。