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パリ・サンジェルマンが『レインボーシックス シージ』日本競技シーンに電撃参戦!?チーフ・ゲーミング・オフィサーにその経緯を訊く

そもそもチーフ・ゲーミング・オフィサーとは?

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パリ・サンジェルマンが『レインボーシックス シージ』日本競技シーンに電撃参戦!?チーフ・ゲーミング・オフィサーにその経緯を訊く
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サッカーやハンドボールなど、フィジカルスポーツで活躍するパリ・サンジェルマン(以下、PSG)。その活躍は、『リーグ・オブ・レジェンド』や『Dota2』といったeスポーツにも及びます。香港のTalon eSportsと提携したPSG Talonや、中国のPSG LGDと、アジア圏で活発な動きを見せるPSG Esportsですが、次の進出はなんと日本!

そして、なんと『レインボーシックス シージ』の国内リーグ「Rainbow Six Japan League 2022」への電撃参戦が発表されました。

発表に先立って、PSG Esports統括責任者CGO(チーフ・ゲーミング・オフィサー)を務めるYassine Jaada氏へメディア合同インタビューが行われました。今回はその模様をお届けします。

PSG Esports統括責任者CGO Yassine Jaada氏

ーーまずはじめに、自己紹介をお願いします。

Yassine Jaada氏(以下、Yassine) 私の名前はYassineです。パリ・サンジェルマンのチーフ・ゲーミング・オフィサー(CGO)として働いています。私の仕事内容は、良いロースター・良いチーム・良い選手を、今後育てられるようにすることです。

ーーチーフ・ゲーミング・オフィサー(CGO)とは、どのような役割を持っているのでしょうか?

Yassine CGOとして、PSG本体との連携が最も重要なことです。サッカーや柔道、ハンドボールなどのフィジカルスポーツチームとの連携です。その他、予算の管理や企画、日々の運営、他部門とのストラテジー(この場合、チーム運営に関する戦術という意味と思われる)や企画の交換など、一式の業務をしています。

ーーRJL参入のきっかけ、経緯を教えてください。

Yassine 元々私達は日本の『レインボーシックス シージ』eスポーツ市場に入りたいと考えていました。そこで、ユービーアイソフトとX-MOMENT(NTT DOCOMOが主催する国内リーグの総称)と良いパートナーシップを組めると思いました。なにより、PSG Esportsとユービーアイソフト、X-MOMENTの持つビジョンが揃っていたのが大きかったです。

ーー今回はスポンサードなどでなく、チームとしての参入かと思いますが、ロースターの顔ぶれについて教えてください。

Yassine コロナの影響により参入のハードルはありましたが、今後、チームの成長に向けて努力する予定です。ロースターに関しては、近々発表できると思います

ーー日本への参入に関して、他タイトルでの参入を検討もあったかと思いますが、どのようなタイトルか教えてください。

Yassine 現時点では『レインボーシックス シージ』のみに集中したいとは考えています。今後、良い機会があれば、PSG Esportsとして発展していきたいので、(他タイトルでの参入も)なしではないと思っています。しかし、やはり新しい市場ということで、一旦は『レインボーシックス シージ』に集中したいです。

ーー元々『レインボーシックス シージ』に参入したかったと仰っていましたが、同タイトルを選択した理由や、eスポーツシーンをどう考えているか、どのような魅力を感じているか教えてください。

Yassine まず、ユービーアイソフトとパリ・サンジェルマンは同じフランスの企業であり、お互いに歴史を持っている点があります。またなにより、『レインボーシックス シージ』はサーキットとエコシステムが整っていて、土台がしっかりとある点が主なポイントです。

ーーパリ・サンジェルマンはフランスでのサッカー分野やMOBA系タイトルのチームとして著名ですが、『レインボーシックス シージ』のパリ・サンジェルマンとして、どのようにコミュニティに溶け込んでいくか、戦略を持っていますか?

Yassine 2016年、PSGはサッカーチームとして初めてe-Sports分野、『LoL』に参加しました、その後『Dota 2』や『FIFA』などへ参入する経歴を持ちます。

国内eスポーツファンへの具体的な施策を練っている最中ですが、極力オリジナル性があるようなコンテンツ・施策を通じて、PSG Esportsとチーム、ファンを繋ぐ予定です。

ーーPSG Esportsは、チーム対戦形式のタイトルで戦うチームも抱えていますが、それらで培ってきたノウハウを活かすことは考えていますか?

Yassine 参入直後は、過去のノウハウを活かしつつチーム運営を行っていきます。第一歩の目的としては、最も強いチームを作り上げていくことです。日本特有のメタを探りながら、チームの強化、PSG Esportsとしての強化を狙っていきます。

ーーイサインさん自身では、日本のeスポーツ市場に対してどのような印象をお持ちでしょうか?

Yassine 日本はかなり独特なeスポーツ文化を持っていますが、近年は発展を見受けられます。例えば、『PUBG MOBILE』や、ZETA Divisionが優勝した『Brawl Stars』などです。その中で『レインボーシックス シージ』が、より日本で発展するように、知見や力を持って挑みます。

日本語が100%理解できるわけではないので、日本のeスポーツ市場を完全に理解できているわけではありません。ただ、今後の発展の見込みは予想できると思っています。

ーーRJL出場チームへの印象や、ライバル意識を持っているチームはありますか?

Yassine 面白い質問ですね。日本に参入したばかりの状態で、他のチームに喧嘩を売ることは避けたいです(笑)。現時点では、他の全チームが良い競争相手だと思っているので、私達は正々堂々と戦いたいと思います。

ーー新分野で新しいチームとして参戦する上で、直近の目標を教えてください。

Yassine 現時点で一番大きな目的は『レインボーシックス シージ』部門の旅を始めることです。まだ経験のないジャンルで、学ぶことがたくさんあります。まずは一旦、「旅の道」に入りはじめたと思っています。

ーー日本のコミュニティは成熟しており、情熱を持って応援しているファンも多く見られます、そうしたファンへメッセージをお願いします。

Yassine 日本の『レインボーシックス シージ』サーキットに参入することを非常に楽しみにしています。サッカー文化としてのライバル意識のようなものを、eスポーツsでも活用していきましょう。

海外を出自とする私たちを、日本チームの一員として見ていただければ非常にありがたいです。日本だけでなく、世界大会での活躍も目指していますので、応援をよろしくお願いします。


PSG Esportsも参戦し、昨年以上に面白くなりそうなRJL 2022。どのようなドラマが巻き起こるのか、世界へつながるリーグの幕開けは3月26日。お見逃しなく。


《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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