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一人称視点のパン屋さんシム『Bakery Simulator』は焼き加減に疑問が残る奇作…今後のアプデに期待?【爆レポ】

ちょっとした欠点を抱えつつも、コツコツ遊べるお仕事シムとしては興味深い作品。現実のパン作りで失敗した経験がある方も安心なシステムです。

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一人称視点のパン屋さんシム『Bakery Simulator』は焼き加減に疑問が残る奇作…今後のアプデに期待?【爆レポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回はLive Motion Games開発、Ultimate Games S.A./Gaming Factoryがパブリッシングを担当するシミュレーションゲーム『Bakery Simulator』についての生の内容をお届けしていきます。

『Bakery Simulator』は“パン屋さん”の仕事を体験していく一人称視点のシミュレーター。お料理シミュレーターというと『Cooking Simulator』のような破天荒な作品を想像するかもしれませんが……本作では意外とそんなことはありません。まずは基本的なゲームの流れから紹介していきましょう。

ゲームを始めるとチュートリアルのプレイを促されるので、そのまま進めていきましょう。一人称視点ということで、基本的にはWASDの移動とマウス操作のみ。CTRLで「しゃがみ」も可能です。パン屋さんのお仕事に必要なアクションに見えますが、FPS的なお約束でしかないかもしれません。

ゲームは一日単位で進行し、まずは取引先からの依頼を確認するところからスタート。お店からの依頼に合わせてパンを作って納品していくという流れは、『PC Building Simulator』のキャリアモードにも似ていますね。

チュートリアルの流れどおりに依頼を受けると、納品物に合わせてレシピが表示されます。今回は「朝食パン」なるパンを注文されているとのこと。プレイに差し支えない範囲で日本語ローカライズも施されていて安心です。

依頼とレシピを確認できたら、銀色のボウルを手にとってさっそくパン作り! 画面右手に表示された材料をストッカーのような棚から集めていきます。今回は「小麦粉150g」「水60ml」「牛乳60ml」「イースト6g」「砂糖3g」が必要だそうです。筆者は好んで自炊をするほうですが、パン作りの経験はたったの2~3回ほど。「確かにこんな感じの材料だったような気がするな」などと思い出しつつ、棚の中を探してみました。

本作では常時表示されたレシピを見つつスクープ(スプーン的なもの)でキッチリと測って材料を集められるので、きちんと確認していれば分量ミスは起きません。むしろ明確に数値化されているので、かなりの安心感があります。既にボウルがネトネトになっているのだけが気がかりです。

材料を集め終えたら、ミキサーに入れてグイングインとかき回します。基本的には待つのみですが、こういった機材をアップグレードすればターボモードも使用可能となり、待機時間を短縮させたりもできます。

生地の準備ができたら、パンらしい見た目になるように形成していきます。ふつうのパン以外にも「クロワッサン」「ベーグル」「プレッツェル」などを形状として選択可能。選んだタイプによって異なるミニゲームをプレイし、生地を形成していきます。

妙にかわいいパン生地が出来上がったら、今度はオーブンへ突入。ミキサーと同じく、ここでも基本的には待つのが仕事。同じく「ブースト」ボタンを押すことで待機時間を短縮できます。

初めてのパンが完成して納品ボックスに入れると、自前(?)のクルマを運転する配達パートに移行。つまみ食いどころか仕上がりのチェックもほぼせず、淡々とコトが進んでいきます。なんだか意外と感慨がない……! けど、実際のパン屋の仕事もこんな感じなのかもしれない……?

クルマの運転は至ってシンプル。壁や他の車両と衝突してもペナルティはなく、これまた淡々とお店へと運搬していきます。今回はチュートリアルなのでカットされていますが、実際のプレイングではタイムリミットが設けられるので、「パン作り」も含めて時間内に完了する必要があります。そのため、ある程度は急いで運搬していく必要もあるのですが……その制限はユルく、大きなミスをしなければ時間切れ(報酬額の減少)になることはほぼありません。

しょっちゅうサイレンが鳴ってる地味に治安が悪い街

以上がゲームの基本的な流れ。「取引先から依頼を受ける」「レシピをチェックしてパンを作る」「取引先に納品する」という3ステップのみで、『PC Building Simulator』を思い出させるシステムとも言えます。

パン作りと運搬を続けていくと、レベルやお店との関係性が上昇し、新たなレシピや設備を利用獲得になることも。シンプルではありますが、材料の在庫や金銭的なリソース管理要素も盛り込まれています。しかしながら、本作を「パン屋経営シミュレーション」または「破天荒なお料理シミュレーター」として受け取ろうとすると、期待外れに感じるかもしれません。

本作は『Euro Truck Simulator 2』のような「なんとなく心が穏やかになるお仕事ゲーム」として遊ぶのが良しと感じています。フリーランスのパン職人として仕事を受け、レシピ通りにパンをこねたり焼いたりして、配達する……という流れは、(おそらく)ゲームが進んでも大きくは変わりません。

配達の委託やキッチンのカスタマイズ要素もあるものの、基本的には前述の3ステップが本作の基本なプレイングと言えます。その「作業感」に気持ち良さを見出せるゲーマーであれば、きっと『Bakery Simulator』を受け入れられるでしょう。筆者には、Spotifyなどで音楽を聞いたりYouTubeを再生しつつの「ながら遊び」がフィットしました。まさにコツコツ遊ぶのが楽しいタイプのゲームです。

パン作り中のUIは若干バギー。インジケータや道具の音が正常に出ないことも……

ただし「頭をひねる経営ゲーム的な楽しさ」や「ゲーム性のあるパン作り」はほぼほぼ体験できず、全体的に薄めの味付け。ユニークな設定ではあるものの、簡単にこなせるミニゲームや配達パートなどが上手く「パン作り」というテーマと噛み合ってなく、「トンデモ系シミュレーター」でもなければ「質実剛健な本格派お仕事シム」でもないという、中途半端な位置づけになってしまっています。

通行止めというお邪魔要素。時間制限に追われてたらハラハラするかもしれない

なんだか尻すぼみなプレイレポートとなってしまいましたが、「パン屋さん」的なお仕事をライトなシミュレーションゲームとして楽しみたい方には、ひとまずオススメできる作品と言えます。ちなみに公式Discordでの開発者コメントいわく、ゲームのテンポを損なっている気がせんでもない配達パートも「アップデートで序盤からスルー可能になる予定」とのことですが……どのような作品として膨らんでいくのか、いちプレイヤーとしてチェックしつつ今後も遊び続けてみます。

  • タイトル:Bakery Simulator

  • 対応機種:PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

  • 発売日:2022年5月4日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:3時間

  • 価格:1,640円

《キーボード打海》

「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『絢爛舞踏祭』。

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