■圧倒的なのは敵の数だけじゃない! ボリューム満点で遊び応えも十分
ゲーム性についてまだまだ語り尽くせていませんが、『地球防衛軍』シリーズの特徴はこれだけではありません。そのひとつが、満足感に関わる要素の「ボリューム感」です。
本シリーズの原点に当たる『THE 地球防衛軍』は、PS2向けに展開していた「SIMPLE2000シリーズ」のラインナップとして初登場。そして、低価格路線とは思えない遊び応えでユーザーを驚かせました。
気になるボリュームですが、『THE 地球防衛軍』のミッション数は25。ですが、同じ価格帯の続編『THE 地球防衛軍2』では、ミッション数は71と一気に膨らみます。また、1作目では兵科が「陸戦兵」のみでしたが、2作目で大空を飛行する「ペイルウイング」を追加。プレイスタイルの幅が広がり、「低価格なのに、こんなに遊べるの!?」とさらなる驚きをプレイヤーに与えます。
こうした反響を受けて『地球防衛軍3』からフルプライスとなり、価格に見合った内容へとブラッシュアップ。この路線は『地球防衛軍4』や『地球防衛軍4.1』などのシリーズ作にも受け継がれ、現時点のナンバリング最新作『地球防衛軍5』ではミッション数が100を軽く突破しました。また兵科も、「レンジャー」「ウイングダイバー」「エアレイダー」「フェンサー」と4種まで増加。物足りないとは決して言わせない、充実したボリューム感も好評を博しています。
この夏に幕開けを迎える『地球防衛軍6』が、どれほどのボリュームになるのか。その詳細はまだ分かりませんが、作品を重ねるごとに質・量ともに向上してきたシリーズなので、この点への期待にもきっと応えてくれることでしょう。
■目の前に広がる状況と通信機越しの台詞が綴るドラマは、時に恐怖を覚え、時に血潮が滾る!
本シリーズでは、随時変化する戦場の状況と、通信を介して届くオペレーターや隊員たちの発言によって、物語が形作られていきます。例えば、新兵扱いだったマイキャラが徐々に認められていったり、期待されていた精鋭部隊が全滅して一気に窮地に立たされたり、孤立した味方を救いに死地へ赴くといった、人間たちのドラマに溢れた熱い展開が次々とプレイヤーに降りかかります。
起死回生の一手で平和を掴んだかと思えば、さらなる絶望に襲われ追い詰められる人類。死闘の最中、全滅と報じられていた部隊が戦場に到着し、その限られた戦力で主人公に助力。圧倒的な戦力差に飲み込まれながらも希望があると信じ、名も知らぬ誰かに勝利を託し、その礎となって散っていく隊員たち。
絶望的な戦いに挑む無力な人間たちの、それでいて前進を止めない逞しい姿を描く『地球防衛軍』の物語は、小説的なストーリーではなく、人々の泥臭くも色褪せないドラマに光を当てているのです。
それは、SF系怪獣映画の文脈に通じるところもあり、こうした燃えるシチュエーションの数々もまた、プレイヤーの心を掴んで離しません。
■最新作の前に、前作を遊ぶ必要はある? そして、『地球防衛軍6』の気になるポイントとは?
こうしたシリーズの魅力を確かに受け継ぐからこそ、『地球防衛軍6』が多くの方から注目を集めているのです。そんな名シリーズの新たな展開が気になる方は、ぜひこの『地球防衛軍6』を遊びましょう……と言いたいところですが、ひとつだけ注意点があります。
『地球防衛軍』シリーズは、それぞれ単独でも物語が成立していますが、その世界に起きた出来事としては、初代と『2』、『3』と『4』(ならびに『4.1』)、2作品ごとに世界観が異なり、それぞれが直接繋がっています。
この関係性は『地球防衛軍6』も同様で、前作『地球防衛軍5』で迎えた結末から3年後の地球が舞台。前作の影響を色濃く受けた幕開けになっているので、万全の体勢で楽しみたい方は『地球防衛軍5』から遊ぶのがお勧めです。幸い、発売日までまだ時間があるので、物語を把握する猶予は十分あります。
ですが、前作から繋がる部分を「そういう状況なんだ」とすんなり受け入れれば、『地球防衛軍6』から遊び始めても大きな問題はありません。前述の通り、ストーリーではなくドラマ重視のシリーズなので、その場その場のシチェーションを楽しむ、といったノリでOKです。
ただし『地球防衛軍6』の物語は、これまでのシリーズ展開とは少々異なりそうな気配をわずかながら見せています。本作の特徴がひと目で分かる5thトレーラーが4月末に公開されましたが、この映像の締め括りに4人の兵士が登場したことで、ファンたちがざわめき始めました。
この兵士たちは、映像内で「似合っているぞ、戦友」「馬子にも衣装ってやつだな」「お前になら、背中を預けられる」「新入り、レーションの味には慣れたか?」といったセリフを口にするのみ。彼らの素性や立場など、詳しい説明は一切語られていません。
ですがその台詞の数々は、『地球防衛軍5』の主人公と接点を持つ軍曹と彼の部下たちが放った台詞とほぼ同じ。前作では生死不明のままだったので、「『地球防衛軍6』に登場する=生存確定か?」とファンの注目を集めています。
また、気になる点は他にもあります。彼らの背後にある建物はいずれも損壊しておらず、みすぼらしさは一切ありません。これは、『地球防衛軍6』の荒廃した世界とはまるで違っており、この点にも疑問が残ります。
これらの情報から、「軍曹たちの映像は、過去の回想シーンのものでは?」と推測する方もいれば、「人類の9割以上が死亡してあの世にいるので、そこが舞台となるのでは?」といった大胆な予想が飛び出すことも。真相はまだ分かりませんが、『地球防衛軍6』の物語が衝撃的な驚きを秘めている可能性は十分にありそうです。
『地球防衛軍6』の全てを楽しむため、今のうちに『地球防衛軍5』に挑んでおくのか。はたまた、完全にまっさらな状態で発売日に新隊員として馳せ参じるか。それぞれお好みのスタイルで、『地球防衛軍6』に備えてみてはいかがでしょうか。
なお、『地球防衛軍6』はPS5/PS4向けにリリースされますが、PS4版を購入した場合、PS5版に無料でアップグレードができます。「いずれPS5を買いたいけど、今はPS4しか持ってない…」と悩んでいる方は、安心してPS4版を購入し、PS5購入時にアップグレードしましょう。セーブデータの引継ぎも可能です。もちろん、オンラインマルチプレイは、PS5版とPS4版のクロスプレイにも対応。隊員たちの間に、ハードの壁はありません!
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※『地球防衛軍6』の画面写真は、すべて開発中のものです。