6年の時を超え、楽しさ倍増で帰ってきた!“社蓄ゲー”『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』先行プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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6年の時を超え、楽しさ倍増で帰ってきた!“社蓄ゲー”『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』先行プレイレポ

ディラン・カスバート氏へのインタビューも!不死鳥の如く戻ってきた作品はどのように進化したのでしょうか……!?

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6年の時を超え、楽しさ倍増で帰ってきた!“社蓄ゲー”『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』先行プレイレポ
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“社蓄ゲー”として愛された『トゥモロー チルドレン』が、『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』として装いを新たに2022年9月7日に発売されます。ちなみに、9月7日というのは6年前に原作がリリースされた記念すべき日です。

不死鳥の如く6年の時を経て蘇る『フェニックス エディション』はどのような進化を遂げたのでしょうか?本稿では、発売まで2カ月を切った本作のプレイレポート、開発陣へのインタビューをまとめてお届けします。今回の取材は京都にあるQ-Gamesのオフィスで行われたのですが、オフィスの通路には『トゥモロー チルドレン』のポスターが掲示されており、Q-Gamesにとって思い出深い作品であることが伝わってきました。

ちなみにこのポスターは、『KILLZONE』の10周年のお祝いに制作されたものだそうで、ポスターの左下にはゲリラゲームズ(現・SIE PlayStation Studios 統括責任者)のハーマン・ハルスト氏のサインも。なぜ?と思う方も少なくないと思いますが、実はハルスト氏は今回の復活劇に欠かせないキーパーソンであり、その経緯はIGN JAPANの取材記事で詳しく紹介されていますのでぜひあわせてご覧ください。

さて、今回の取材では、ゲームディレクター兼CEOのディラン・カスバート氏やスタッフの皆さんと共に本作をプレイしました。その模様をインタビューとあわせてお届けしていきます!


『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』とは……

1967年、ある国家が秘密裏に遂行していた科学実験が失敗。その結果、人の肉体と意識が溶けて固まった真っ白い物体“ボイド”が地球上を覆い、自然・文明・生命体といったあらゆるものを消し去ってしまった。わずかに生き残った人類は少女の姿をした生命体“プロジェクションクローン”を開発し、この生命体に文明再建の運命を託すのであった。

基本的なゲームシステムやストーリーは原作と変わらず「社畜ゲー」と呼ばれ愛された原作と同じく、労働がキモとなるこのゲーム。全人類を一つにする極秘プロジェクトが失敗に終わった未来が舞台です。同志たるプロジェクションクローンに、人類の繁栄を取り戻すという重大な任務が委ねられます。

プレイヤーはプロジェクションクローンとなって町の建設や、その町を破壊する謎の生命体との戦闘に従事していきます。冒頭からこの世界が崩壊してしまったことが告げられ、我々は人類の再建を目指すことになります。

さっそく手に入れた「同志のピッケル」で、道を切り開いていきましょう。ピッケルは岩や壁に穴を開けることができ、穴をあけた先に貴重な資源が眠っていることも。

ピッケルで壁を壊していった先には、このように資源が眠っていました。この資源で街づくりをすすめていきます。

……と、ここまでで基本的な操作を学ぶチュートリアルが終了。ムービーが始まります。

キリル文字のようなフォントでスタッフ名が表示されていき、カスバート氏の名前も見られます。アート・ディレクターを務めた同氏によると、プロジェクションクローンなどキャラクターを制作する時に、デザインチームをチェコまで派遣し現地の木彫り人形を参考にするなどして、この個性的な世界観を作り上げていったとのことです。

操作の基本を学んだあとは、自分の町へ!

ムービーの後は、自分の町へと到着します。町にはまだ最低限の設備しかないので、資源を集めて町を発展させていきましょう。

我々の頼もしい味方「万能工作台」は施設や武器を作ることができるほかに、プレゼントも届きます。まずは、資源を集めて「TOWN FACILITY」を建設します。

資源を集めて「万能工作台」で「労働監査局」を選ぶと、スクリーンショットのような建設用看板が出てきます。建設用看板を広大な大地に置くと「労働監査局」の建設がスタート。建物が地面から盛り上がって来るシーンは迫力があり、うれしくなります。大きな建物が出来上がっていく様子は、町づくりの楽しさの一つではないでしょうか。

このほかに、発電機も建設すると町に電気が届くようになりますが、発電はなんと人力発電。プロジェクションクローンが走ることで電気が生まれるのです。発電はミニゲームになっていてプレイヤーが操作するカーソルと上下する発電カーソルが重なりあう時だけ電力が生まれる仕組みになっています。

うまく発電カーソルに自分のカーソルを合わせていくのですが、これがなかなか難しく「これを作った人はなかなか意地悪ですね」と筆者が言うと、カスバート氏から「そこは私がプログラミングしました」との返答がきて返事に窮する一幕も……。

引き続き、労働と建設に従事していきますが、カスバート氏から「簡易型 人型変換台を作ってみましょう。」との提案が。よし、やってみようということでまず発電をしてから、資源の眠る島へと向かいます。

ピッケルやシャベルで掘って掘って掘りまくって、資源を見つけると、ゲーム内でトランシーバーが。なんと、しばらくすると島が消滅するという内容でした。資源も消滅するかをカスバート氏に尋ねると消滅しますとの返答が。なんてことだ……!

でも、せっかく見つけた資源が消滅するのを見過ごすなんてできない。絶対全て持って帰ってやるんだ。カスバート氏もちょっとくらいなら時間があるって言うし。絶対持って帰ってやる……!

……ダメでした。島は消滅し、白い靄に包まれてしまい力尽きてしまいます。欲張りは身を滅ぼすことを身をもって知った一幕でした。

その後、地道に資源を集め、武器を入手したり町を発展させたりしていき、ついに「簡易型 人形変換台」の建設に成功。資源と共に集めていたマトリョーシカを変換台に置くと……。

人民と呼ばれるNPCキャラクターが登場します。人民に話しかけると町のグチをこぼしたり、時にはプレイヤーへミッションを依頼してきたりすることもあります。フェニックス エディションでは人民のバリエーションもたくさん増やされたそうです。

また、フェニックス エディションでは「同志AI」と呼ばれるAIプレイヤーが新たに追加されました。「同志AI」は資源の運搬や町の防衛など、町の発展ために貢献してくれる頼もしい存在です。

もっと町を大きくし、友達を招待することも可能です。個性的な町を作って友達を誘いましょう!

友達の町にも行ってみよう!

ソーシャルアクションと定義される本作は、マルチプレイも重要な要素となっており、友達の町に遊びに行くことも可能です。ということで、Q-Gamesさんの町に行ってみました!

筆者の町と違い、発展した大都会が目の前に広がっています。今回はQ-Gamesの皆さんと一緒に遊びました。

町にはゲムスパの文字が!思わず感激…って、P持って行かないで!Game*Sarkになっちゃう!

他のプレイヤーとのコミュニケーションはDualSenseのタッチパネルやR1ボタンでジェスチャーを選択でき、その要素も数多く用意されています。

島の中を移動する方法も様々用意されていて、PS.blogでも紹介されていたフックガンも試しました。遠くの場所にもひとっ飛びで行くことができ楽しみの幅が広がります。そこから階段を作ることでさらなる高みを目指したり……

頂上から傘でふわふわと降りたり……

友達とシーソーで遊んだり、ベンチで一緒に座ったり、サッカーもできたりします。友達と遊ぶことで本作の楽しさは更に広がっていくのです。

なお、友達の町で迷惑行為をすると自キャラの色が変わっていきます。筆者のようにモンスター退治用の大砲を町に向けて撃ってQ-Gamesの皆さんを困らせるような迷惑行為はやめましょう。あまりやり過ぎると警官に逮捕されてしまいます。

Q-GAMESディラン氏にミニインタビュー!

今回、先行プレイレポにも同席して、本作を解説していただいたカスバート氏へのミニインタビューも行いました。

左:ディレクター ディラン・カスバート氏 右:アシスタントディレクター 高橋 明人氏

――今日はお付き合いいただきありがとうございました!改めて本作の特徴を教えてください。

カスバート氏『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』は、前作からコンテンツも増やし、買い切り型のゲームに変更しました。このゲームにはQ-Gamesオリジナルのエンジンを使っていて、『トゥモローチルドレン』で使ってからしばらく使っていなかったので復活させています。ビジュアルやボクセルコーントレーシングのグラフィックにも注目してほしいですね!

――ゲーム中でキャラクターが話す言葉は独自の言語ですか?

カスバート氏まったくオリジナルの言語で、海外のボイスアクターにすごく頑張って発音してもらいました。サウンドトラックには歌も収録していますが、こちらもぜひ聞いてほしいですね。ゲーム内のスクリーンに映るアニメーションは、前作から使用している映像もありますがリリース後に追加することも検討しています。

――本作の世界設定についても教えてください。

カスバート氏本作は1967年から分岐した世界になっていて、この世界は1980年~90年代をイメージしています。例えばゲーム中に登場するテレビも我々の世界のテレビとは画面比率が違うようになっています。ミュージシャンにも別の世界の音楽をイメージして作ってもらいました。前作も長時間遊んでくれたプレイヤーが大勢いましたし、ある日本人のプレイヤーは800時間プレイしたと聞いています。6年ぶりの『トゥモローチルドレン』を楽しんでほしいですね。

――発売が楽しみですね。ありがとうございました。

チェコにデザイナーチームを派遣したときに買った人形。ゲーム中での再現度の高さすごい。

Q-Gamesを訪れて感じたことは、開発陣が本作の開発に高い情熱を持っていることです。それは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントからIPを買い戻してでも、“復活”させたいという情熱溢れるアクションからも見て取れることでしょう。カスバート氏を中心とした熱量溢れるQ-Gamesの皆さんとのプレイ中も、笑いが絶えず楽しい時間を過ごすことができました。1人でもくもくと町を作る楽しさと、複数人で一緒に遊ぶ楽しさを皆さんにも感じてほしいと思います。

なお、本作は2022年8月6日~7日に開催されるBitSummit X-Roadsにも出展予定ということで、興味のある方はブースに訪問してみてはいかがでしょう?最新情報はdiscordやメールマガジン「ボイドからのお便り」をチェックしてみてください。

『トゥモロー チルドレン フェニックス エディション』はPS5/PS4で2022年9月7日発売です。


PlayStation 5 (CFI-1100A01)
¥54,978
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《HATA》
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