Steam版『ヘブンバーンズレッド』はKey作品未体験者でも楽しめるのか?グロ系アクション好きゲーマーがプレイしてみた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Steam版『ヘブンバーンズレッド』はKey作品未体験者でも楽しめるのか?グロ系アクション好きゲーマーがプレイしてみた

ついにPC版がリリースとなる同作をチェック!

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Steam版『ヘブンバーンズレッド』はKey作品未体験者でも楽しめるのか?グロ系アクション好きゲーマーがプレイしてみた
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筆者はアクションゲームが好きだ。それも洋ゲーでゴア表現マシマシのタイトルが大好物だ。

そんな筆者の元に、Game*Spark編集部から『ヘブンバーンズレッド』のSteam版がリリースされるので紹介する記事を書いて欲しいという依頼が届いた。

PCゲームユーザーでスマホ向けゲームをあまりプレイしない筆者は、恥ずかしながら『ヘブンバーンズレッド』をぼんやりとしか知らなかった。そのタイトルから、ヘブンから来た悪の天使軍団の頭をヘッドショットでBurn!して赤く染めていくような洋ゲーなのかな?と仕事を受けたのだが、編集部の説明を聞くとどうも違っていたようだ。

『ヘブンバーンズレッド』は、2000年代に泣きゲーで一世風靡したKeyがWright Flyer Studios(ライトフライヤースタジオ)と組んで開発したRPGとのこと。Keyと言えば、2000年代に輸入洋ゲーしかプレイしなかった筆者でも知っている恋愛アドベンチャーゲームの老舗。そして『ヘブンバーンズレッド』もたくさんのカワイイ女の子たちがメインのゲームのようだ。

編集部よ、なぜこんな仕事を私に振ったのだ……。

美少女キャラのスカートのチラリよりも、ヘッドショットで吹っ飛んだ頭部断面のチラリを覗き込む方が好きな筆者だ(サイコパスじゃないよ)。しかし、仕事を受けてしまったのだからしょうがない。ここではSteam版『ヘブンバーンズレッド』を実際にプレイし、その魅力について語ってみようではないか。

『ヘブンバーンズレッド』 Steamページはこちら

『ヘブンバーンズレッド』とは

『ヘブンバーンズレッド』は、『AIR』や『CLANNAD』といった恋愛アドベンチャーゲームや『Angel Beats!』などのメディアミックス作品を手がけてきたKeyの麻枝 准氏と、『消滅都市』や『アナザーエデン 時空を超える猫』をはじめとした数々の魅力あふれるRPGタイトルを手掛けてきたWright Flyer Studiosと共に開発したタイトル。スマートフォン版は2022年2月にリリースされている。

Key作品といえば、2000年代にPCゲームを嗜んでいた者にとっては知らないものはいないだろう。恋愛アドベンチャーをあまりプレイしてこなかった筆者であっても、未だ見ぬ洋ゲーを探しに秋葉原を徘徊する度に、うっかり入ってしまった特定のコーナーに並ぶパッケージを目にしたものだ。

今回紹介する『ヘブンバーンズレッド』Steam版は、スマートフォン版のリリースから約半年を経ての登場となる。PC展開が多いKey作品のファンにとっては、Steamでプレイできることはホームに帰ってきたような安心感があるのではないだろうか。

Steam版の新機能を紹介

Steam版の『ヘブンバーンズレッド』の特徴として、4K解像度や、キーボードとマウス、JoyToKeyなどを使えばゲームパッドでの操作も可能なので、コンソールライクかつよりゴージャスな環境でプレイできるようになっている。またスマホ版からデータを引き継ぐことができるため、スマホでやりこんでいたプレイヤーも一からやり直すことなくSteam版に移行することが可能だ。

さて、筆者はもちろんスマホ版をプレイしていないので一からのスタートとなる。先ほど4K対応と説明したが、筆者のウルトラワイドモニター環境で起動すると、横長サイズ(64:27)での表示となった。設定画面を見ると、4:3や8:5といった様々なアスペクト比に対応している。グラフィックオプションだけでなく、キーボードのキーコンフィグが用意されているのもSteam版ならではだろう。

また、本作は主題歌や挿入歌など音楽にかなり力を入れており、良いスピーカーを持つPCゲーマーならそのサウンドも十二分に堪能できるはず。

『ヘブンバーンズレッド』 公式サイトはこちら

グロ系アクション大好きゲーマーが実際にプレイしてみると…

さて、本作の解説には、危機に瀕した地球を舞台に謎の生命体「キャンサー」と決戦兵器「セラフ」を手にした少女たちの戦いを描いている、とある。ほうほう、なかなかハードな世界観ではないか。「泣きゲー」で有名なKey作品とのことでもっと青春ドラマ的な要素が強いのかと思っていたのでハードな世界観が好きなゲーマー好きとしては期待が高まる。

ゲームのスタート画面では麻枝 准×やなぎなぎによる主題歌がかかり、本作の世界観にぐっと引き込んでくれる。マウスをクリックしてスタートしてモニターに映し出される高精細な水彩調の手描きグラフィックは非常に美しい。グロ系が好きとはいえ、美しいものは良いと感じるものだ。

心地よいテンポで会話が表示されストーリーが進行していく。うんうん、これがテキストアドベンチャースタイルというやつか、と思いながら読み進めていくが、何かおかしい。

そう、ハードな物語が始まると思っていたら、主人公の茅森月歌のセリフひとつひとつが変なのだ。同期の和泉ユキは完全に月歌のボケに対するツッコミ役だ。あと、逢川めぐみ、東城つかさ、朝倉可憐、國見タマたち6人のボケとツッコミ達がプレイヤーが操作する第31A部隊となる。

他の登場キャラも何か変だ。特に主人公たちのライバルとなる第31C部隊のぶんちゃんこと豊後弥生と山脇・ボン・イヴァールのやりとりは電波チックでなかなか突き抜けている。ぶんちゃんの格好もなんなんだ。こんな世界観だったのか、とその意外性に正直度肝を抜かれた。

全ての選択肢がおかしいことも

会話の途中で選択肢が表示されるが、これもマウスorキーボードなどで選択できる。どの選択肢も必ず変なものが含まれているので、筆者は確実に変なワードをチョイスしていく。どの選択をしてもフルボイスで会話が進行していくのは素直に驚かされる。(後々こういった選択肢に意味があることがわかってくるのだが)

ゲームが進行していくと、3Dモデルのキャラを操作してマップ移動するパートへ。3Dモデルのシーンはモニターの性能とGPUのパワーが許す限り高い解像度とフレームレートで描画される。

続いて3Dキャラが動きまくるバトルパート。人外の「キャンサー」がさほどグロいクリーチャーとしてモデリングされていないのが筆者としては物足りないところではあるが、一般のゲーマー向けに考えれば正解かもしれない。特にSteam版は大画面に詳細に描画されるので、フォトリアルでグロすぎたり、攻撃して四肢が飛んでいったりするとドン引きする人が出てくる可能性も否定できない。

主人公キャラたちの3Dモデルも元はスマートフォン向けゲームとは思えないほど細かくモデリングされており、モニターの大画面では迫力がありつつも美しい。

バトルはオーソドックスなターン性コマンドバトルでありながらなかなか戦略性は高めだ。強化アイテムで各キャラを強化しつつ、戦闘では各キャラのスキルとスタイルを考慮して切り替えながら進めていかないと、相手によっては平気で負けてしまうことも。

『ヘブンバーンズレッド』 公式サイトはこちら

結局、Key作品をプレイしたことなくても楽しめるの?

いきなり結論から書くと、『ヘブンバーンズレッド』は筆者でも楽しめた......いや、そんな言葉では足りないほど心に刺さったゲームだった。

少女達のなにげない日常、強大な敵「キャンサー」を倒すために決戦兵器を手に戦う少女たちという王道な構図、そして切なさ。そんな数々の要素が、筆者のように恋愛アドベンチャーに免疫がないプレイヤーの心にもすっと入り込んできて、忘れられない体験を与えてくれる。

第一章ラストに待っている展開は涙腺を強く刺激するだろう。少なくとも筆者は泣いた。

その理由をここから述べよう。

※ここからは第一章ラストのネタバレが含まれます。

第一章の終盤近くまではゆるい日常が繰り返されながら、少しずつキャラクターの人物像が見えてきたり、ゲームの核になるシステムが解放されていったりするようなテンポで進むのだが、第一章の終わりが見えるにつれて様子がガラリと変わっていくのだ。

第一章の最終日となるDay12では、これまでのほのぼの展開はなんだったのというくらいシリアス全開に。

終盤の敵戦のラッシュはこれまで育ててきたキャラクター達の見せ場とも言える。

そして怪獣サイズのボスキャンサー「DeathSlug」が登場。実はグロゲーと同じくらい怪獣好きだった筆者としては、ビルの間にたたずむ巨大生物の絵面は鼻血が出るくらい興奮してしまう。しかしまだ第一章ではないのか?ここでこんなアニメの最終回みたいなボス戦があっていいのだろうか。

かろうじてDeathSlugを倒し、ほっと一息つく筆者......それが開発者の罠だと知らずに。

気が抜けたところでのぶんちゃんの病気が突然告げられ、筆者は唖然。一緒に過ごしてきた者としては辛すぎる内容だ......。プレイヤーとしてもこれまで山脇・ボン・イヴァールと豊後弥生のおバカなやりとりを見守っていただけに、このシーンの筆者の気持ちの反動はなかなか凄まじいものがあった。2人の明るさの裏にこんな事実が隠されていたとは......。

そうか、そうやって泣かせにくるのかKey作品は!

深夜、モニターの前では、山脇・ボン・イヴァールのように泣く筆者の姿があった。中年男が子供のように泣く姿は決して人には見せられない......。

『ヘブンバーンズレッド』の最大の特徴とは、JRPG的なゲームシステムはもちろん、ハードな世界観に怪獣っぽい敵、そしてゆるふわ系と思わせておいて突然泣かせにくるシナリオだった。なんだかんだ筆者にビシバシ刺さる要素だらけだった。そしてこの物語の構造こそがKeyなのだろうと筆者は身を持って思い知らされるのだった。

あれ、もしかしてこれは最初から筆者向きのゲームだったのでは……?

基本無料タイトルの本作にはガチャもあり、キャラクターのスタイルを収集する要素となっている。レアなスタイルが集まるほどバトルで有利になるのだが、無課金でも時間をかければ十分にストーリーを楽しむことができる。

PCゲーマーで本作が気になっているけどプレイしたことがない人は、まずSteam版をダウンロードして始めてみるのがいいだろう。きっと筆者のように『ヘブバン』沼へとハマっていくはずだから......。もちろん、スマホでこれまでプレイしていたユーザーへも、Steam版は最上級の『ヘブバン』体験を届けてくれるだろう。

Steam版『ヘブンバーンズレッド』は8月10日に基本無料でリリース。メインストーリーは第四章前編まで配信中です。

『ヘブンバーンズレッド』 公式サイトはこちら『ヘブンバーンズレッド』Steam版公式サイトはこちら ※データ引き継ぎについてはこちらをご確認ください。『ヘブンバーンズレッド』 Steamページはこちら
《角氏アラン》
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