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【吉田輝和の絵日記】”度し難いアクションRPG”『メイドインアビス 闇を目指した連星』は一般人がアビスに挑むとどうなるかわかる

断捨離……大切!

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【吉田輝和の絵日記】”度し難いアクションRPG”『メイドインアビス 闇を目指した連星』は一般人がアビスに挑むとどうなるかわかる
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今回は、スパイク・チュンソフトから発売された『メイドインアビス 闇を目指した連星』のニンテンドースイッチ版です。

本作は、つくしあきひと先生による漫画「メイドインアビス」(出版社:竹書房)を原作とする”度し難いアクションRPG”。原作ストーリーを追体験できる「HELLO ABYSS」と、オリジナルキャラクターを作ってアビスの深淵に挑む「DEEP IN ABYSS」の2つのモードが楽しめます。

実をいうと僕は、可愛い絵柄ながらハードな物語が展開される原作漫画の大ファン!当然アニメも視聴していますし、なんと劇場版を見るために映画館にも行ったんですよ!すごいでしょ!?

「えっ?映画館に行っただけじゃん」と思われるかもしれませんが、引きこもり体質の僕にとって、映画館に行くという行為は、海外のディ●ニーランドに行くくらいの感覚なんです。僕の友人は、そのことをよく知っているので……

作品の面白さの指標にしているみたいです。

「HELLO ABYSS」で原作を追体験してみた!

南海ベオルスカの孤島にて発見された、直径約1000メートルの巨大な縦穴「アビス」は、ほとんど踏み明かされたこの世界の唯一最後の深淵として、人々を惹きつけていた。

アビスに挑むものは探窟家と呼ばれている。

主人公のリコも、新人探窟家としてアビスに惹きつけられた1人だった。

「HELLO ABYSS」モードでは、原作と同じようにリコを操作してアビスの深層を目指していく。

拠点であるオースの町でクエストを受注し、アビスに潜って条件を達成するのが序盤の進め方だ。

よし、早速最初のクエストをやっていこう。

エリアごとに区切られたフィールドを探索し、原生生物と戦いながらクエストで指定された素材の採取をしていく。

武器やアイテムは、アイテムリングに登録して使用する。

僕は、原生生物との戦闘中、武器を登録し忘れたことに気づかず、「あ、あれ!?攻撃できないんですけど!?」とパニくってしまいフルボッコにされていた。

これからプレイするみんなは気をつけてね。

本作には満腹度のシステムがあり、時間経過やアクションを行うことで空腹になっていくので、定期的に食事を摂る必要がある。

なるほど、こうやって採取した素材を使って料理を作るのか。武器や道具などもクラフトできるみたいだな~。

下に降りている時は何も起こらないが、下から上がる時に「アビスの呪い」と呼ばれる上昇負荷がかかる。

症状は深く潜るほどに強まり、第一層ではゲロを吐くうえに満腹度が減少する。満腹度がなくなると、あらゆる行動が制限されてしまう。

そうそう、空腹だと何もやる気起きんよね。

ただ、本作では空腹は死活問題だ。

その後、リコは、記憶を失っているロボットのレグと出会い、アビスで消息を絶った母の痕跡を見つける。

リコは母親を探すため、記憶を失っているレグは自分自身のことを知るために、アビスの深層へ旅立つのだった。

ロープ代わりに敵の囮……レグは頼りになる相棒だ!

アビスの深層を目指す前にやることがある。

それは塩の爆買いだ。

塩は、多くの料理の必要素材なので、無いだけで料理の幅が極端に狭くなってしまう。

オースの町の商店で気軽に買えるんだけど、「HELLO ABYSS」モードでは、ひたすら深層に潜っていくので町には帰らない。つまり、旅立ちの前に大量に買い込む必要があるのだ。

塩も買ったし、改めて出発だ!

「HELLO ABYSS」モードでは、頼れる仲間としてレグが追従する。勝手に原生生物と戦ってくれるし、崖を下りる際にはロープの代わりになってくれるのだ。

レグは、体力が0になっても一定時間が経つと復活するので、凶暴な原生生物と出会った時には良い囮になってくれる。

そういや原作のリコは、レグに焼けた石炭を食わせたり、肌にドリルを突き立てたりと、かなりサイコパスな実験をしていたよな~。

いつの間にか僕のメンタルもリコ寄りに……まさかこれがアビスの呪い……!?

深界一層は自然が溢れていて明るい雰囲気だったけど、二層はあからさまに薄気味悪いな。

原生生物も一層に比べて凶悪なヤツが増えている。迂闊に近付くと大ダメージを食らう。

しかし、ここまでの探索で一番多かった死因は、原生生物によるものではなく……落下死だ。

崖の中腹にある採掘ポイントを目指して登るも、降りる時のスタミナを考えておらず、そのままスタミナ切れをよく起こしていた。

落下死の表現は、本作のCEROレーティングが「Z(18歳以上推奨)」ということもあってなかなかエグい。プレイヤーの精神をガリガリ削ってくるぜ……!

一般人がアビスに挑むと……どうなっちゃうの!?

「HELLO ABYSS」をクリアすると、「DEEP IN ABYSS」が解放される。

「DEEP IN ABYSS」では、ゲームのオリジナルキャラクターが主人公だ。

まずはキャラクターメイキングだ。

って、男女の性別選択がないな。なるほど。髪型や顔などのパーツを組み合わせて男の子っぽくするか女の子っぽくするかできるんだな~。

モヒカンの髪型はないのか。あ、メガネはあるんだな。……よし、完成だ!

あ、私服を選び間違えた。

「おじさん」って名前にしたのに純白のワンピース……。

おじさんは、ベルチェロ孤児院の生徒となり、見習い探窟家として活動していくことになった。

どうやらリコとレグは順調に探索を続けており、深界二層にたどり着いているようだ。

リコにはレグという頼れる相棒がいたけど、オリジナルキャラクターはひとりぼっち。主人公補正のない一般人がどこまでアビスに通用するのだろうか?

オリジナルキャラクターは、リコと違って連続攻撃ができないし、クラフトのレシピも少ししか覚えていない。

これが主人公補正による差か……!

「HELLO ABYSS」ではリコのレベルは固定だったけど、オリジナルキャラクターはレベル1からどんどん上がっていく。

レベルアップするごとに獲得できるポイントを使用して、連続攻撃などのスキルやクラフトのレシピを習得してオリジナルキャラクターを強化するぜ。

また、「DEEP IN ABYSS」では、フリークエストが受注できる施設や、持ち帰った遺物を経験値とお金に変えてくれる施設など、「HELLO ABYSS」には無かった要素がプラスされている。

ただ、前述の通り、レグがいないのはかなり辛い。崖を降りる際はロープが必要になるし、原生生物に襲われたらひとりで戦わないといけない。心細い……。

そして、「DEEP IN ABYSS」で一番大変なのが、武器の耐久値がどんどん減っていくところだ。武器の耐久値は0になると壊れてしまうので、定期的に武器をクラフトする必要がある。そうなると、料理の素材やレベルアップのための遺物だけではなくて、武器の素材を集めないといけない。常にリュックはパンパンだ。

リュックのリソースを管理していくのが本作の醍醐味でもある。よし、素材はどんどんクラフトしてリュックの重量を減らすぜ!

そして……

断捨離のため、ゲロ吐いた直後に料理食う。

その後、二層、三層と先へ進むごとに、原生生物やフィールド構成の邪悪さが際立ってくる。

一層を探索していて「操作ミスで崖から転落死しちゃった~!」なんてやっていたのが、いかに平和だったか今ではわかる。

過酷すぎるので帰っていいッスか……。


「HELLO ABYSS」は4時間、「DEEP IN ABYSS」は35時間ほどでクリアできました。

フィールドは、深界ごとの空気感やヤバさが、肌でヒシヒシと感じるくらい作り込まれており、「メイドインアビス」の理解が深まった気がします。そうそう、拷問部屋のようなリコの私室が3Dで再現されていたのは嬉しかったですね。

難易度は全体的に高めですが、敵の強さよりもリソースの管理の方に難しさを感じました。武器や食材などの素材を切らすと詰みかねないし、かといって重量制限があるので余るほどは持っていけないし……いつどのタイミングで何を使うか、適切な判断が要求されます。

残念ながらバトルは、ヒット&アウェイを繰り返すだけで単調に感じました。また、アイテムを使用するのにアイテムリングへの登録が必須なのが地味に面倒でしたね。他にも、システム的な面でストレスに感じるところが多かったです。進行不能になる深刻なバグには遭遇しませんでしたが、一時的にキャラクターの挙動がおかしくなるなどの細かいバグはちょくちょくありました。今後のアップデートで、システム的な不便さやバグが修正されることを期待しています。

探索&採取要素が好きな僕は、ところどころ不満を感じながらも最後まで楽しくプレイできました。「メイドインアビス」の原作愛はもちろん、リコたちのようにアビスの理不尽さに立ち向かえる覚悟を持っていれば、これ以上無いくらい楽しめると思います。

『メイドインアビス 闇を目指した連星』は、PS4/ニンテンドースイッチ/PCを対象に発売中です。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「先輩がうざい後輩の話(一迅社)」や「吸血鬼すぐ死ぬ(秋田書店)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場している。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。吉田輝和個人のTwitterはこちら




《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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