
MMOコンバットシム『War Thunder』のとあるredditの投稿について、アメリカのミサイルなどを手がけるメーカーのレイセオン・テクノロジーズ社が直々にコメントしました。
本作は陸、海、空それぞれの兵器がリアルに再現された対戦ゲームです。空軍ではF-14、F-16やMiG-29といった「第4世代ジェット機(1980年代ごろ運用開始)」や、陸軍では10式戦車、M1エイブラムス、チャレンジャー2といった現代でも現役の装備が登場しています。

そんな中、実際の性能とゲーム内での性能に乖離があるとして、公式フォーラムに機密文書を掲載して指摘をするユーザーがこれまでに何度も現れ、たびたび問題に。今月も最新のアップデートで追加されたアメリカの戦闘機、F-16に関する機密文書がリークされたとして話題となっていました。
そして今回話題となったのは、海外掲示板redditに投稿されたとある書き込みです。その内容は「レイセオン社の求人に応募した友人について、『War Thunder』をプレイしているかどうか、探偵に質問された」というものでした。この投稿の噂は瞬く間に広がり「『War Thunder』をプレイするのは危険なのか?」という声も上がりました。
結論から述べると、この話は投稿者によるウソであることが判明しました。投稿者は「この話はでっち上げです。インターネットにいる皆と同じように、ウソをつきました。」とコメント、ロッキード社で職場体験をしている友人などから話の着想を得たと説明し、不安を抱いていたプレイヤーに謝罪の投稿をしています。
この一件の騒動について海外メディアのPCGamesNはレイセオン社に連絡を取り、コメントを求めました。同社は取材に対し、この一件がもちろん事実ではないことを認めたうえで、“よく出来た話だが事実ではない”と応えました。
「採用の際にはその人の学歴や職歴、犯罪歴などは確認するものの、その人のプレイしているゲームを確認したことはなく、いかなるゲームでも懸念するようなケースは考えられません」と補足のコメントもしています。

ウソの話によって、危うく「プレイするだけで危険なゲーム」になりかけてしまった『War Thunder』。本作をプレイすることで職に影響を与えたり、何らかの監視対象になることは決してないので、これからも安心してプレイできます。
今後もF-15などのような現代の装備が登場することを期待されていますが、願わくばこれ以上、機密文書の漏洩や恐ろしい噂の流布などは起こってほしくないものです。