今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ

The Game Awards 2022で「Best Mobile Game」を受賞。カードゲームのさまざまな敷居の高さを払拭した画期的作品!

連載・特集 プレイレポート
今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ
  • 今日から始めろ。いま宇宙で一番熱いかもしれないカードゲーム『MARVEL SNAP』入門のすゝめ

突然ですが読者のみなさん、カードゲームは好きですか!?!?! ……あれ? ちょっと返事が聞こえないです。僕の声、聞こえてませんか? てことは、ああ、やっぱそうですよね、あんまり好きじゃないですよね……!なんかやたらにお金がかかるし、カードの種類も多くて覚えるのが大変そうですしね……。

「敷居が高い」「難しい」「お金がかかる」「ごくごく一部の悪質なプレイヤーにドヤられると聞く(ドヤっている顔を見ているとめっちゃムカついてしまいうどんすら喉を通らなくなってしまう)」「友達のお兄ちゃんがやっていた(しかもかなり嫌なやつだった、いつも同じTシャツを着ていたし、憎らしい顔を思い出すとうどんすら喉を通らなくなってしまう)」など、様々なイメージから敬遠されがちなカードゲーム。でも、だからと言って見過ごすにはあまりにも惜しい注目作品があります。それがいま一番おもろい(かもしれない)ゲーム、『MARVEL SNAP』です。

『MARVEL SNAP』は2022年のThe Game Awardsで栄えある「Best Mobile Game」を受賞したことからもわかる通り、海外での評価もかなり高い作品です。同じくデジタルのカードゲームで人気作でもある『ハースストーン』のゲームデザイナーであったベン・ブロード氏が手掛けており、カードゲームのさまざまな敷居の高さを払拭した画期的な作品です。あまりに画期的すぎて、去年末あたりに激ハマりし、それ以降筆者は機会さえあれば様々な人に『MARVEL SNAP』を布教し続けるだけの存在と化してしまいました。

余談ですが公式動画ではベンがハイテンションでいろいろと新要素を紹介してくれます。どことなくスマブラの桜井さんを彷彿とさせられて楽しいので『MARVEL SNAP』を始めるなら公式チャンネルはフォローしておきましょう。

『MARVEL SNAP』では2月7日から新シーズンである「いざ量子世界へ!」が開始したばかり。17日から公開されるMCU映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を意識させられる内容で、同作に出てくるらしい人気ヴィラン「M.O.D.O.K」(モードック)のカードも登場します(ゲーマーとしてはスクエニの『Marvel's Avengers』のヴィランとしてもおなじみですね)。

まあ、何が言いたいかというと、つまり「新規参入にはもってこいのタイミング」だということです。ということで、前置きが長くなりましたが、この記事では筆者なりの『MARVEL SNAP』布教を実行していこうと思います。

なぜ僕たちがそんなに『MARVEL SNAP』を薦めようとするのか

冒頭で「敷居が高い」など、カードゲームの持つ懸念点を列挙しました。半分冗談ですが、半分は本気です。おそらく世界で最も人気のあるカードゲームである「マジック・ザ・ギャザリング」では(ルールに依りますが)デッキの最小枚数は60枚。今日からゲームを始めたプレイヤーがいきなり膨大なカードプール(「使えるカードの種類」みたいな意味です)から60枚のカードをいい感じに選ぶことなど、およそ不可能に近いです。

結果、初心者のうちはインターネットで調べたテンプレデッキを使わざるを得ないですし、カードゲームの一番面白い部分である「デッキ構築」を楽しめるのは、ごく一部の上級者のみだと思います。

『MARVEL SNAP』の特徴のひとつとして、「デッキの枚数がかなり少ない」という点があります。本作で使うデッキはなんとたったの12枚。それ以上にもそれ以下にすることもできません。

最初のうちに使えるカードはかなり少なく、また、同じカードを2枚以上デッキに入れることもできませんので、逆に言えばかなり簡単にデッキを構築することができます。「このカード使ってると弱いから抜こう」「このカード入れたらちょっと変わるかも」なんて試行錯誤が簡単にでき、初心者でもデッキ構築に手を出す余地があるのは本作の最大の美点だと思います。

多くのゲーマーが気にするであろう「課金要素」ですが、こちらも既存のデジタルカードゲームに比べたらかなり控えめ。基本的にカードのヴァリエーション(スキンのようなものです)に興味がなければ、ほぼ無課金で遊べるでしょう。

本作には「カードシリーズ」(「プール」とも呼ばれる)という概念があり、同程度のカードが揃っているプレイヤーとしかマッチングしない仕組みがあるので、慣れないうちに課金しちゃってカードを揃えすぎるとむしろ不利に働くこともあるかと思います。筆者は約1ヶ月おきのシーズン更新時に追加されるシーズンパス(1,600円)だけ課金して、あとは無課金で遊んでいます。

デイリーやウィークリーをこなすとゲーム内マネーが手に入り安い(特にウィークリーはかなりもらえる)ので、そのあたりを使いこなすのがコツ。つまり、カードゲームの醍醐味の一つである「パック剥き」のような要素は潔く廃されているのです。一気にカードを揃えたい人のためにそこそこ高額のプロバンドルというものも販売されていますが、筆者は未購入で充分楽しめています。

最後に「難易度」についてですが、本作はかなり運の要素が大きいゲームのため、初心者にもワンチャンがあります。平均して勝率を上げようとするとかなり考える事が多くなり、運要素が大きいと言っても「奥深さのないゲーム」ではありません。

しかし、どんなに考えても結局どうしようもなくなるときがありどんなに強いデッキでも場合によってはすぐに負けが確定してしまいます。このあたりは麻雀などと近い印象ですが、本作は1プレイの時間が極めて短いため、運負けしたときもサクサク次のゲームを遊べるのです。他のTCG、DCGと比べてもルールはかなり単純明快と言えると思いますし、起動して20分もすれば、基本的な流れを把握できるでしょう。

総じて、本作は今までのカードゲームが持っていた固有の問題を、かなり画期的に解決している作品になっています。ゲームとしてかなりよくできているので、MARVEL作品のことを全く知らず、カードゲームが得意でないプレイヤーであっても一度遊んで見る価値があると筆者は思います。なのでこんな記事を書いています、今。

じゃあどんなゲームなのか軽く教えてほしい(軽くでいい)。君たちはそういうことが言いたいはずだ

いかに『MARVEL SNAP』が初心者向けなのか説明してきましたが、ここからは本作が「どのようなゲームなのか」の説明に移りたいと思います。といってもやりながら覚えるのが結局は一番いいので、軽い説明にとどめます。

『MARVEL SNAP』は、画面内に存在する「3つのロケーション」にそれぞれ最大4枚の「カード」を置くことができ、うち2つのロケーションで相手よりも強いパワーを持っていた場合にゲームに勝利できます。

ターンは6ターン制で手札は3枚から開始。そのため、変なことが起こらない限り12枚のデッキのうち9枚を引くことになります。よって、特殊なことをしない限りは、3のロケーションすべてにみっちりカードを置く……というような展開にはなりません。

最初のうちは「どこかは捨てて、他で勝つ」ということを意識した、騙し合いのような展開になりがちだと思います。

3つのロケーションにはそれぞれ固有の効果があり、ランダムで決定されます。ロケーションの効果には「なんじゃそりゃ!?」というような劇的なものも多く、毎試合まったく異なった試合展開になります。

つまり、強いデッキで決まったことを繰り返してれば勝てるというようなことはなく、アドリブ性がかなり高いのです。もちろん「今強いとされている戦略」のようなものは存在しているのですが、初心者のうちはほぼ気にしないで平気でしょう。

こう説明すると、普通のカードゲームにありがちなカード同士の対戦も起こらないし、地味そうな印象を受けている方もいらっしゃるかと思います。ここで説明したいのが、本作を特別足らしめている最も重要な要素、タイトルにもなっている「SNAP」です。

本作では基本的に試合に勝利するとランクポイント(作中では「キューブ」と呼ばれています)を2点得ることができます。逆に、負けるとランクポイントが2点減ります。

しかし「この試合には勝つであろう」という確信があるときはSNAPをすることで、掛けポイントを倍の4点に増やせるのです(両者がSNAPすることで、最大8ポイントのやり取りになります)。

逆に自信がないときは現在の場のポイントの半分を払うことで「撤退」することもできます。そのため「手札が悪いな」とか「ロケーション効果が自分にとって不利だな」とか「運が悪いな」と感じるときは、すぐに撤退することで被害を最小限に減らせます。適切にSNAPと撤退を使いこなすことさえできれば、理屈の上では勝率が50%以下でもランクを上昇させられるはずなので、ギャンブラー向きのゲームと言えます。

8点SNAPが決まったときの快感はすさまじく、本作の中毒性にきっと気付けることでしょう。デッキを構築するときには、単に勝ちやすいだけではなく「SNAPしやすさ」まで意識すると、特に開始初期は楽しく遊べるかと思います。


『MARVEL SNAP』は、PC(Steam)/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中です。先日のアップデートでフレンド間対戦なども追加され、これからも様々なゲームモードが増えることが予告されています。とにかく今のうちに初めておいて、周りのプレイヤーの一歩先を行きましょう!


《文章書く彦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top