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PC降臨!ローグライクTPS『Returnal』Steam版先行プレイレポート。撃って避ける興奮が4K超ウルトラワイドでも

光と影に対応したレイトレが襲い来る。

連載・特集 プレイレポート

2021年にPlayStation 5独占タイトルとしてリリースされ、数多のゲーム賞に輝いた傑作ローグライク『Returnal』PC版がついに発売されました。というわけで本記事は、Housemarqueが開発し、2023年2月16日発売のSteam版『Returnal』の先行プレイレポートをお届けします。

なお、本記事で使用している画像は全てPC(Steam)版のものです。詳しい動作環境について以下の記事をご覧ください。


そもそも『Returnal』とは

カットシーンは設定関係なく重かった。

本作は、謎の惑星“アトロポス”に墜落した主人公・セレーネを操作し、未知の状況やモンスターと戦いながら脱出を目指すローグライクTPSアクション。プレイヤーの死を前提としたストーリーやシステム、ランダム要素、そして有無を言わさぬ高難易度の攻略などローグライクの特徴をふんだんに備えた作品です。

また、本作は日本語を含む複数言語に対応し、ボタン表記ありのフルコントローラーサポートも完備しています。

PCで蘇る傑作ローグライクシューター

この度のPC版では、光の反射や影の表現を含むレイトレーシング機能、32:9超ウルトラワイド、4K画質などグラフィックを中心としたプレイ環境の強化だけでなく、7.1サラウンドサウンドや「Dolby Atmos」対応も大きな改良点。それに加え、区切りの良いところで中断して再開できる「Save Loop」機能やフォトモード、2人のプレイヤーが協力して進むCo-opモードといった追加機能も最初から実装しています。

本作の最高画質をレイトレーシング付きで堪能できる「NVIDIA RTX 3080 Ti(12 GB)」など、最新の高性能パーツ&アクセサリを所有しているハードコアゲーマーの方は映像だけでなく、オーディオ面でも鼓膜の360度を舐めまわす究極の体験ができるでしょう。

しかし、その一方で気になるのは筆者のような「けっしてリッチではないPCゲーム環境」でも本作を楽しめるかという点であり、せっかくの名作もPCのスペック次第では、そもそも動かないケースもあり得るので注意が必要です。筆者環境ではGPUの性能に不安がありましたが、設定を調整すればPC版ならではの滑らかな動作を実現。平均的なスペックのPCでも十分なパフォーマンスを確認しました。

リアル寄りのグラフィックによる見事な造形、弾幕をかいくぐりながら敵を撃つ激しいアクションが売りの作品なので、映像面の出力に適したPC版とは相性も抜群。適切なパーツをお持ちの方なら、より細かいフレームで凝縮されたキャラクターの躍動を感じることができます。星の欠片が渦になって漂う宇宙や砂の大地、湿っぽい森の中など、粋なステージの構成も相まってオープニングから圧倒されること間違いありません。

これからの方も…もう一度の方も

もともとPS5向けに発売された本作ですが、コントローラーサポートや日本語音声を含む対応により、操作感覚はそのままの純粋な強化版としてPC版をプレイできました。本作を初めて遊ぶという方はもちろん、すでにPS5版を経験した方も新鮮な気持ちでプレイすることができます。

ゲームスタートから早々に宇宙船が墜落し、自分の死体があちこちに置かれている衝撃的な展開から始まる奇妙なストーリーはやや難解でもあります。リトライの度に振り出しに戻るのもあって心が折れるプレイヤーもいるかもしれませんが、少しずつシステムなりコツなりを理解することで上達していく実感が持てるはずです。

ローグライク故のシビアなバランスもあり、敵の攻撃は割と重いものがありますが、プレイヤーの攻撃もかなり高威力な印象。そのため理不尽な感覚はなく、上手く弱点に当てれば一気に一掃できるという不思議な爽快感があります。敵が繰り出す弾幕も大きくて遅い、それでいて派手な閃光を帯びているので分かりやすく、そういう意味では同ジャンルの中でもカジュアル向けかもしれません。

プレイごとにマップの構造が異なり、手に入るアイテムや敵の配置も多様に変化。探索の奥深さも存分に感じられる作風となっており、やればやるほどハマっていき、ゲーム内のキャラクターを通りこしてプレイヤー自身の成長を促す部分も、このジャンルの作品だからこそ出来る魅力です。

ローグライクのシューターとして、銃を正確に撃つ集中力や反射神経、経験からくる判断力など、総合的な面白さや駆け引きが楽しめる独特なゲームです。なんだか興味が湧いてきた方、我こそはというスーパーハイスペックなPCをお持ちの方は、この機会に本作のプレイをぜひオススメします。


『Returnal』PC版(Steam/Epic Games)は、2023年2月16日に発売予定です。

タイトル:Returnal
開発元/発売元:Housemarque、Climax Studios/PlayStation PC LLC
筆者がプレイした機種:PC(Steam)
発売日:2023年2月16日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:6,490円(Steam)


【PS5】Returnal
¥5,928
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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  • スパくんのお友達 2023-02-16 3:18:20
    同意も得ずに勝手にEpicのアプリぶち込んでくるウイルスみたいな動作するのは許さない
    13 Good
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  • スパくんのお友達 2023-02-16 1:14:51
    ソウルシリーズの10倍くらい心折れたゲーム
    1 Good
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  • スパくんのお友達 2023-02-16 0:42:43
    めちゃムズだけど、めちゃ楽しいゲーム
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  • スパくんのお友達 2023-02-15 23:57:18
    こういう移植作も含めて今年ゲームが豊作すぎて時間足りんわマジで
    Atomic Heart、FF16、ゼルダ、Starfield、ディアブロ、アーマード・コア、STALKER、Wo Long…その他色々
    うーん。凄い
    10 Good
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    他の返信を表示 返信を非表示
  • スパくんのお友達 2023-02-15 22:57:18
    キーボードはQキーでセカンダリ切り替え
    コントローラーの場合は設定にアダプティブとクラシックっていう2種類のプリセットが用意されてて(+カスタムもあるが)
    アダプティブは半押しメイン全押しセカンダリで、クラシックはL1でセカンダリ切り替え、L2でエイムになるって感じやね

    既に書かれてるけど、Dualshock 4みたいなアナログ入力のトリガーがあるコントローラーなら普通に半押し認識出来るので、途中で止まらないだけで一応半押しと全押しで使い分けられるね

    SwitchのプロコンみたいなL2,R2がデジタル入力のコントローラーの場合は半押し認識出来ないので、クラシック設定使うしかないって感じ
    9 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2023-02-15 21:21:56
    ローグライクと銘打ってるのに、わざわざ最初の注意書きで一部以外はロストするって出すの何か珍しいな
    普段ローグライクとか触れない人を想定してるんだろうか
    2 Good
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    4件の返信を表示 返信を非表示
  • スパくんのお友達 2023-02-15 18:18:33
    とりあえずpc勢にやって欲しい
    めっちゃ高難易度だったからpc勢の反応を配信通して楽しみたい
    2 Good
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  • スパくんのお友達 2023-02-15 17:00:41
    シューター系はマウスキーボードでしか出来ない体になってるのでマウスキーボードでやります。
    4 Good
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  • スパくんのお友達 2023-02-15 16:58:29
    今作以前から対応してる作品ならPCでもアダプティブトリガーは使えるし(ただし有線のみ等の制約あり)
    従来のコントローラーでも、アナログ入力のトリガーボタン(L2R2)なら押し込み加減で操作を変えることは可能

    Steamの設定で言えばトリガーボタン設定の"フルプル"、"ソフトプル"って奴がそれで、軽く押せばソフトプルに割り当てた操作、奥まで押せばフルプルに割り当てた操作って感じで使い分けられる
    まぁ連続的に変化する押し込み加減の情報を取得出来るのがアナログ入力の特徴なので、出来て当たり前なんだけど
    勿論これはアダプティブトリガーみたいに途中で抵抗感を出すような事は出来ないので、操作を使い分けられても感覚は変わるけどね

    余談としてSteamの設定なら特定のボタン押してる間は別の操作を割り当てるとかも出来るので、L2R2だけで8つ以上の操作を使い分けられたりもする
    6 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2023-02-15 16:22:02
    Steam版ならDualSenseのアダプティブトリガーにも正式対応してるから大丈夫なんじゃないの
    6 Good
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