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発売7日間で10万本突破!“幸存者like”な中華版ヴァンサバ『通神演義』【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第116回目は、『Vampire Survivors』ライクなローグライクアクション『通神演義(Noobs Want to Live)』(中国語タイトル『通神榜』)をお届けします。

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中華ゲーム見聞録」第116回目は、『Vampire Survivors』ライクなローグライクアクション『通神演義(Noobs Want to Live)』(中国語タイトル『通神榜』)をお届けします。

本作は元気弾工作室が開発し、Lightning Gamesによって2023年2月14日にSteamで配信されました。タイトルの『通神演義』は、中国の古典小説「封神演義」をもじったもの(「通神」は「人並外れた」の意味)。本作の中国語タイトルは『通神榜』と言い、これは「封神演義」が中国で一般的に「封神榜」と呼ばれているからです。「封神演義」の物語の中で死んでいく人や神のリスト(榜)のことですね。

『Vampire Survivors』のゲーム画面。終盤になるにつれ、文字通り「画面を埋め尽くすほどの」敵が出てきます。

2021年、本作の元となるローグライトアクションゲーム『Vampire Survivors』(以下『ヴァンサバ』)が登場しました。周囲から怒涛のように押し寄せる敵を倒しながら、自機をレベルアップしてアップグレードしていき、30分間生き残ることを目指すというわかりやすい内容は、普段あまりゲームを遊ばない層にもヒットしました。筆者もSteam版リリース時に、前知識まったく無しで何となくプレイし、いつの間にか何時間も溶かされてしまったという経験があります。


『ヴァンサバ』の大ヒットによりフォロワー作品も多数登場し、「ヴァンサバライク」のような言葉も出てきました(中国では「吸血鬼遊戯」「幸存者like」などと呼ばれています)。本作も『ヴァンサバ』のフォロワー作品ですが、中華世界を舞台とし、オリジナル要素も多数追加されているとか。一体どんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

押し寄せる敵を蹴散らせ!

ゲームをスタートすると、まずはキャラ選択……なのですが、最初は「暁蝦米」しか選べません。キャラの特徴としては、「拾取範囲(お金を拾う範囲)」が通常の2倍あるので、初心者にも使いやすそうです。代わりに法術・召喚のクールダウン時間がともに+30%と、魔法系は苦手なようですね。

それと本作には、XboxパッドのXボタンを押して発動する「アクティブスキル」があります。暁蝦米のアクティブスキルは「爆発」で、効果は「物理・法術・召喚のクールダウン時間が10秒間半減」。時間単位の攻撃力が2倍になるということですね。追い詰められた時に使ってみましょう。ゲーム難度は4段階あり、最初は一番簡単な「難度1」しか選べません。

開始前に、漫画形式でのちょっとしたストーリー紹介。妹弟子の「慕容雪」と仲良くピクニックに来ていた暁蝦米。用を足しに行った間に、「桃林猫妖」とやらに慕容雪がさらわれてしまいました。暁蝦米は急いで助けに向かいます(すごい顔になっていますね)。

ステージ開始!暁蝦米の攻撃ですが、左右に向かって自動で弾を放ちます。画像だとわかりづらいかもしれませんが、キャラも背景も紙のようにペラペラ。『ペーパーマリオ』みたいな感じですね。キャラが際立って見えるので、敵が多くなっても視認性が高いです。

画面上部には「残り時間」が表示されています。このステージは6分。筆者的に『ヴァンサバ』の30分は長く感じるので、6分でサクッとプレイできるのは悪くないですね。

銀色のスライムのような敵が迫ってきました。まだ最初なので敵は少ない。経験値を稼ぐため。積極的に攻撃を仕掛けていきましょう。

それと画面左上の赤いバーは「HP」、青いバーは「シールド」。敵の攻撃を食らうとまずシールドが減っていき、0になるとHPが減ります。シールドは、敵の攻撃を食らわなければ徐々に回復していきます。

レベルアップでアップグレード!

敵を一定数倒すと、初回サービスとしてスキル(武器・法術・召喚・バリアなど)がひとつ、無料でもらえます。本作では合計6つのスキルを装備でき(画面右のスロット)、しかもスキルの組み合わせで新たなスキルが生まれることもあります。

ここは、地面に落ちているお金を自動で拾う「検銭鼠」を選んでおきましょう。ただ「召喚タイプ」なので、召喚クールダウン時間の長い暁蝦米とは相性が悪いかもしれません。

次のレベルに到達。経験値でのレベルアップは、パラメータ上昇やクールダウン時間の減少など、基礎能力をアップグレードするものが中心。4つの中からひとつ選びます。画面上部にパラメータの一覧が表示されていますが、18種類もありますね。平均的に能力を上げるより、キャラ特性に合わせて特化した方がいいでしょう。

ここでは移動速度や取得範囲を広げる「霊覚」をアップさせましょう。この手のゲームでは、移動速度はかなり重要ですしね。

5分を切った辺りでボス敵登場。体当たりを仕掛けてきます。攻撃前に攻撃範囲を教えてくれますので、急いでかわしましょう。ボス敵のHPは多く、今の装備では火力不足ですね。

敵の攻撃がきつくなってきたので、アクティブスキル「爆発」を発動。攻撃のクールダウン時間が半減しますが、敵が多いのであまり足しになっていない。しかもアクティブスキルは一度使うと、長いクールダウン時間があります。クリアまでの残り時間は1分を切りましたが、果たしてどうなるか……。

粘ってみたものの、残り30秒で大勢の敵に囲まれ、あえなくゲームオーバー。シールドがあるとはいえ、多数の敵から一気に攻撃されたら、あっと言う間に0になってしまいますね。今回の評価は「凡人」。次、頑張りましょう。

スキルを使いこなせ!

ゲーム中で得られた「天賦点」を消費して、永続効果のアップグレードができます。今回は9点獲得したので、3点消費の「鞋中蔵宝」(開始時に「元宝」+3)と「包中蔵銭」(開始時に「銀両」+6)を取りましょう。「元宝」「銀両」はゲーム中の通貨で、スキル獲得に使います(後述)。

再挑戦し、ボス敵とのリベンジマッチ。今回は周囲の敵にダメージを与える召喚スキル「燭蛙」を使ったところ、ザコ敵もまとめて処理してくれるので、結構なダメージが与えられました。

ボス敵を倒すと『ヴァンサバ』よろしく宝箱が登場。取ると、4つのアップグレードからひとつを選べます。「移動速度+20%」があるのでこれを選択しましょう。生存に必要な残り時間は2分を切りましたので、足の速さで何とか逃げ切りたいところです。

銀両を消費して、画面右のスロットにスキルをどんどん付け加えていきます。RB・LBでスロットを選択し、4つのスキルからひとつを選んで装備。欲しいスキルが無い場合は、元宝を消費して選択肢をリロードできます。

スキルには5段階の強さがあり、最初は「1階」から始まります。銀量で「1階」のスキルを買うと、そのスロットでは次に「2階」のスキルが現れます。「階」が上がると消費銀量もどんどん増えていくので、スロットのどれかを集中強化するか、それとも幅広くスキルを取っていくかなど、戦略を考えていく必要があります。

6分間生き残ってステージクリア!「超凡」の称号を貰えました。「難度1」なので、まだまだ小手調べといったところでしょう。次は難度を上げてチャレンジします。

スキルを組み合わせて新たなスキルを生み出せ!

「難度2」をプレイ!背景や敵が変化していますね。クリアに必要な時間も9分に伸びました。遊び方が大体わかってきたので、ビルドを考えながら進めていきます。

暁蝦米は「左右に弾を撃つスキル」を初期装備していますが、別スロットで「上下に弾を撃つスキル」が出たので取得。「これで4方向攻撃が出来る」と思ったところ、2つのスキルの相乗効果によって、なんと新スキル「全方位射弾」(15%の確率で8/10/12/16/18方向に弾を撃つ)が使えるようになりました。スキルの組み合わせを探してみるのも楽しいですね。

「難度2」はクリアできなかったものの、新キャラ「范決雲」をアンロックできました。召喚クールダウン時間が-30%と、召喚士的なキャラのようです。初期スキルも「刺蝟」というハリネズミを呼び出して攻撃させるというもの。

范決雲のストーリー。またもや「桃林猫妖」が絡んできますが、范決雲の場合は猫妖が美しい女性だと思って会いに行こうとしていますね。画像の中央にいる生き物が「刺蝟」でしょうか。

15秒間周囲の敵にダメージを与え続ける花「槲寄生」と、同様に範囲ダメージを与える蛍「落塵蛍」のスキルを取ったところ、相乗効果で花が蛍を召喚し、蛍がさらに分裂するという、強力なキルゾーンを生み出しました。「刺蝟」もいるため、近づいてくる敵がどんどん倒されていきます。

さらに、周囲にブロックを召喚して敵を足止めする「五重牆」も獲得。こちらに近づけない敵に対して、「槲寄生」「落塵蛍」が持続ダメージを与えます。完全に要塞化していますね。もはや負ける気がしません。

さらに2種類の兎召喚「小兎子」「撲朔兎」を組み合わせたところ、「小兎子」の召喚数が増え、さらに25%の確率で「撲朔兎」が「小兎子」を召喚。敵を圧倒する数で、こちらの召喚生物が画面を埋め尽くしていきます。

敵をどんどん倒して気持ちよくなってきたところで時間が経ち、ステージクリア!評価は「超凡」。もう少しプレイしたかったですね。

プレイを続け、永続効果のスキルツリーもだいぶアンロックできました。この調子でさらなる難度に臨んでいきましょう。次はどんなスキルを組み合わせるか、最強のビルドは何なのか、ぜひ自身で考えてみてください!

スキルの組み合わせが楽しいヴァンサバライクゲーム

本作は『ヴァンサバ』のフォロワー作品ながらも、アクティブスキルや、スキルの組み合わせから新たなスキルを生み出したりといった要素もあり、ビルド構築が楽しい作品になっています。敵キャラも可愛く、難度選択もあるので、アクションゲームが苦手な方でも気軽に遊べるでしょう。

本作では全部で9人(人間以外もいますが)のプレイアブルキャラがいます。画像は暁蝦米の妹弟子・慕容雪。法術を得意とします。キャラにはそれぞれ特徴があるので、お気に入りを見つけるといいでしょう。

現在、日本語サポートはされていませんが、英語でのプレイは可能ですし、基本的にスキル効果が読めればプレイに支障は無いかと。『通神演義』という日本語タイトルが用意されていることですし、今後の日本への展開に期待しましょう。

製品情報

『通神演義』
開発・販売:元気弾工作室、Lightning Games
対象OS:Windows
リリース日:2023年2月14日
サポート言語:中国語(簡体字・繁体字)、英語
通常価格:580円
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1737340/_/
※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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編集:キーボード打海,ライター:渡辺仙州

編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『絢爛舞踏祭』。

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ライター/歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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