歯ごたえ抜群のカード構築ローグライク『ハテナの塔』―パンを求めて危険を冒すか、命を守り撤退するか判断が最高に楽しい!【先行プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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歯ごたえ抜群のカード構築ローグライク『ハテナの塔』―パンを求めて危険を冒すか、命を守り撤退するか判断が最高に楽しい!【先行プレイレポ】

怒涛の勢いで手札を切り相手を倒す快感、制限時間が迫る選択イベント、決断……これらが合わさり非常に楽しいプレイフィールでした。

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歯ごたえ抜群のカード構築ローグライク『ハテナの塔』―パンを求めて危険を冒すか、命を守り撤退するか判断が最高に楽しい!【先行プレイレポ】
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注意

本記事は先行プレイレポという形式上、どうしてもネタバレが含まれてしまいます。また、事前情報無しに本作を楽しもうと考えている方が、うっかり本記事に迷い込んでしまったのであれば、ここでブラウザバックなどで離脱されることを強くおすすめします。

なお開発中のバージョンでプレイしているため、製品版との差異があるかもしれない点についてもご注意ください。


今回は集英社ゲームズがパブリッシャーを、株式会社タストαがデベロッパーを担い、2023年4月20日に、Windows PC(Steam)およびニンテンドースイッチ向けにリリース予定の、カードデッキ構築ローグライク『ハテナの塔 —The Tower of Children—』についてご紹介したいと思います。

『ハテナの塔 —The Tower of Children—』とは?

本作は「ハテナの塔」を舞台に、子どもたちを導きながら地上の楽園……「果て」を目指して生き抜くゲーム。カードデッキ構築にローグライクのシステムを基本に塔を攻略していきます。塔の内部は毎回ランダムで、戦闘以外にも様々なイベントが発生し、制限時間の中で決断を迫られる場面も多く、歯ごたえ抜群のプレイフィールでした。

また主に攻略中に入手するパンは、子どもたちを1日分生かすために必須のアイテムで、パンが底を尽きると飢えてゲームオーバーになってしまうので、攻略のリスクマネジメントもしっかり考えさせてくれました。早速やってまいりましょう。

操作・設定・言語

本作はキーボード&マウス、そしてコントローラーに対応しています。どちらも試してみたのですが、より直感的に「手札カードを切る」という動作を味わえるという点を重視して、今回はキーボード&マウスでプレイしています。

カードゲームらしさは存分に味わえたものの、後述する「拠点」ではコントローラーでのプレイのほうが間違いなく快適でした。マウスではいわゆる「ポイント&クリック」操作ではなく、何故かカーソルをクリックしてドラッグするというシステム……戦闘中の素早い項目選択といった部分では、キーボード&マウスもコントローラーも同じくらいやりやすかったかもしれません。このキーボード&マウスの操作は快適になるよう調整中とのことなので、製品版での操作性向上が期待されます。

その他の設定に関しては上記画像のとおり、ボリュームくらいでグラフィックの調整項目はありませんでした。なお言語はもちろん日本語に対応しています。

本編開始

新規にゲームをはじめるとイベントシーンが流れ、塔の天辺とクジラのような神秘的な生物、そして画面右下で決意をかたくする少年・ニードが映ります。

パンが命

塔の1日目。パンが子どもたち1人ずつに配られ1日が始まります。35という数字は「残り所持数」を表しており、パンが底を尽きると飢えてゲームオーバー。この時点で「子どもたちの人数=1日のパン消費量」の図式がわかるため、「あと7日生存可能である」と予測することができますね。

じゃあ口減らしすれば最大35日は生きるんだな!と脳裏によぎった鬼畜(筆者のこと)には、このあとタンスに小指をぶつけるバチがあたります。あたりました。

ゲーム開始直後ではまだ何もない集落

話を戻して、パンは本作において非常に重要。拠点となる「果ての集落」では祝福などに使用される「通貨」として、塔を攻略中は「回復アイテム」になり、そして何より前述の「生存可能日数」にダイレクトに影響しますからね。塔に挑戦する時は、攻略することも大事ですが、序盤は特にパンの所持数を最大にすることを重点に行動すると良いかもしれません。

ちなみに集落にある木に祈りとパンを捧げることで、施設が復活します。複数ある施設が復活することで、キャラクターの強化などが行えますが、個人的に毎日パンを数個供給してくれる「パン窯」のような存在は序盤では非常に助かりました。

塔を攻略してみよう

神の声が聞こえた子どもは、戦礼を受けることで「戦士」として塔の攻略に行けるようになります。塔に入れば、脱出するまで集落には戻れません。必要な準備などは攻略前に済ませておくと良いでしょう。

また、塔から戻った時点で1日が経過し、人数分のパンが消費されます。そのリスクマネジメントも念頭において「深層へ攻略を進める」のか、「パンを確保するために攻略する」のかを決めておくと良いかもしれません。

メニュー画面から確認できますが、子どもたちには予め設定されたステータスとスキルがあり、さらに手札となるカードが用意されています。一部カードは塔で経験を積むことでアンロックされ、他にもプロフィールに表示される情報は、たくさん話しかけるなどしてLoveを上げることで開示されます。またスキルの部分も同様に成長することで新しいものに変化したりも。

カードの種類はバランスよく

攻略には戦士2人をバディにする必要があり、ここで大事なのは2人の所持カードの種類にあります。カードは大別して「攻撃」「回復」「特殊効果」の役割を持っており、攻略中はバディ2人のカードがシャッフルされ山札となり、1回4枚ずつの手札として配られます。

所持カードの種類が大事だというのは、もしここで「攻撃」系のカードが山札に少なければ、攻略中に敵が強くなるほど、攻撃の手数が足りずに押し負けてしまうリスクが増えるためです。反対に、「攻撃」ばかりで固めて「回復」を後回しにすると、やはりどこかで戦闘で後手に回りジリ貧になってしまいます。

もちろん攻略中に報酬などで回復カードを入手できる機会はありますが、バランスについては考えておくに越したことはありません。またバディの組み合わせによっては、意外な相性の良さで攻略がしやすくなることもあります。いろいろ試行錯誤してみると良いでしょう。

いってきます。

戦闘では手札を切るスピードが命

ポイント&クリックのスタイルで操作する本作。塔の攻略中も同様で、キャラクターが画面内を移動し、敵やイベントに遭遇すると手札が並べられるので、プレイヤーはもっぱらカードを切る操作をすることになります。

ここは個人的に最も大好きなプレイフィールを得られた部分です。というのも、並べられた手札は制限時間ごとに破棄&新しくドローされ、しかも敵がリアルタイムで攻撃を仕掛けてくるため、悠長に構えているとチャンスを次々と逃して状況に追い詰められるのです。ターン制であれこれ先を考えながら攻守を切り抜けるのですが、本作はそのスパンがぐっと短くなっているのがポイント。

ドローも制限時間以外に、任意のタイミングで行うことができるので、「目についた手札をガンガン使って、手動ドローでカードもガンガン回す」というスピード感のあるプレイフィールになっていきます。もちろん、これは何も考えずにズバズバ手札を出せば良いということではありません。物理攻撃と魔法攻撃では発動までに時間差もありますしね。

ところで並べられたカードをよく見ると、一部に上下が逆さまになっているものがあったりします。これは「逆位置」というもので、本来の効果が不発に終わったり、別の効果が発動したりします。例えば「攻撃」系カードの剣を逆位置のまま使用すると、「柄ではなく刃の方を持っている」という解釈がなされ、攻撃が行えません。その場合、さらにドローして手札を入れ替えるのも手ですが、位置を反転する効果のあるカードが手札にあれば、それを利用しても良いでしょう。

カードを使用する際、剣や魔法の「攻撃」系であれば連続で使用すると攻撃力が上昇します。「防御」系のカードは敵の攻撃を軽減してくれますが、敵の攻撃がくる瞬間に使用することで「ジャストガード」が発動します。これにより敵の動揺を誘い、以降の攻撃でより大きなダメージを与えることができるので、積極的に狙うと良いでしょう。敵の攻撃が来るタイミングは、HPゲージの横に表示されるアイコンで要判断。

負けてしまうと……

戦闘でこちらのHPがギリギリまで削られると、一応ステータスにバフがかかりますが、「防御」系のカードを使うこちらの指示を拒否したりとハイリスクな状態になります。可能な限り、回復はこまめに行い攻略を続けたいところです。

とはいえ、やはり敵の攻勢に押し負けてしまうこともあって、バディ2人とも倒れた場合、「攻略中に入手したパンをロスト」および「重傷により当該キャラが数日攻略にいけなくなる」というペナルティが課せられます。

ここで気をつけたいのは、戦士の子どもたちが少ない時に攻略失敗すること。戦力が揃わなければ攻略が行えず、攻略再開までの数日間ただパンを消費することになってしまいます。

もしその時、もともとのパン所持数が子どもたちの人数より下回っていたりしたら……パンがなければケーキを食べればいいじゃない云々が通用しない無慈悲な塔の攻略は、ここのリスクマネジメントの感覚が大切になってきます。

仮にパンも何もかも失ってゲームオーバーになっても、ある程度は「強くてニューゲーム」ができる保険は用意されています。それまで集めてきたカードのコレクションや集落の施設、キャラクターも(初期メンバーはランダムで入れ替わるものの)プロフィールやスキルなどが据え置きという形で引き継がれますからね。

イベントでの決断

戦闘以外では、宝箱の発見、キャラクターとの遭遇、子どもの救出といったイベントが発生します。救出は戦闘による勝利が条件ですが、それ以外のイベントでは手札からを選ぶ必要があり、状況に対して適切なカードであれば、報酬を得られます。例えば上記スクリーンショットの状況であれば、肉が焼けずに困っている老人との遭遇イベントで、足元の焚き火がヒント。手札から火に関連したカードを選ぶのが正解ですね。

ちなみにこういったイベントでは制限時間にも要注意。回復イベントである「泉」に遭遇したとき、まさか制限時間が設けられていると思わず呑気にしてたら回復チャンスを逃したプレイヤーが筆者でした。

なるべく踏破していこう

塔の攻略は「第1層」「第2層」……と、層ごとに分けられており、各層の中でさらにステージが複数用意されています。戦闘含むこれらイベントはその中でランダムに配置されているので、たまにボス戦が手前の方に現れたり。途中でルート選択の場面もあるものの、基本的には最深部を目指してどんどん進み、現在地(?)は画面左上の踏破率で表示されます。

なお、攻略から脱出して集落に無事に戻ると、リザルト画面が表示されます、そこでは踏破率などが「ハテナの経験」として変換され、新しいカードや出来事が開放されていくので、パンが許す限りガンガン攻略を進めるに越したことはありません。

何の成果も得られずに絶句している表情。

おわりに

本記事では都合上あれこれ説明しながらゲームを紹介してきましたが、初見プレイの時は、「イベントでどういう選択をしたらどうなる」とか「祝福で復活した施設の用途」が、実際にアクションを起こすまで不明でした。そういった手探りのなか攻略を進めていくのは、非常に面白く歯ごたえのあるプレイフィールでした。これはちょう個人的な感想で恐縮ではありますが、何周遊んでも楽しいゲームは久々でしたね!

  • タイトル:『ハテナの塔 —The Tower of Children—』

  • 対応機種:Windows PC(Steam) / ニンテンドースイッチ

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam

  • 著者プレイ時間:3時間

  • サブスク配信有無:無し

  • 価格:Steam DL版 2,500円
    ニンテンドースイッチ DL版 2,500円 、パッケージ版 3,500円&パッケージコレクターズ・エディション 7,800円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

パンの“重さ”がシャレになってないスパ!パンを求めてラストダイブ(?)になりかけたスパ!

筆者 『お嫌いですか?』

最高に楽しいスパよ……!

©SHUEISHA / DeNA / Tasto Alpha, SHUEISHA GAMES


※UPDATE(2023/04/11 9:19):本文を一部修正・追記しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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