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トルコ産街づくりカードゲーム『Cardboard Town』―「街づくりゲームは好きだけど正直面倒くさい」【開発者インタビュー】

街づくりとカードゲームという、面白いミックスです。

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トルコ産街づくりカードゲーム『Cardboard Town』―「街づくりゲームは好きだけど正直面倒くさい」【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Stratera Games開発、PC/Mac向けに4月12日に早期アクセスが開始されたトルコ産街づくりカードゲーム『Cardboard Town』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、手札から様々な施設のカードなどを配置していき、人口や収益など街をどんどんと発展させていくカードゲーム。電力など管理すべきリソースもあり、発電所などの施設カードを設置することでこれらのリソースは供給されていきます。建物やアクションを起こせるカードの種類は100種類を越えており、プレイするたびに違った街の様子を楽しめます。日本語にも対応済み。

『Cardboard Town』は、2,300円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Dora Özsoy氏(以下Dora)こんにちは!Stratera Gamesの創設者であり、本作のゲームデザイナーのDora Özsoyです。

一番好きなゲームを選ぶのはとても難しいですが、『Age of Empires』『GTA Vice City』『Warcraft III』は子供の頃から好きだったゲームです。空いている時間には、主に『リーグ・オブ・レジェンド』や『フォートナイト』で対戦を楽しんだり、たくさんの小規模なインディーストラテジーゲームもプレイしたりしています。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Dora私は街づくりゲームが好きなのですが、個人の意見にはなりますが、正直「面倒くさい」のです。税金、交通、電線など、楽しいものではありません。街を作るのは好きなのですが、それら退屈な要素を管理するのは好きではないのです。

そこで、もっとシンプルな街づくりを体験しつつ、戦略的な部分は残したい、と考えました。そこで、街づくりとカードゲームの仕組みを組み合わせて、それを実現しようと思ったのです。

――本作の特徴を教えてください。

Dora本格的なシティビルダーカードゲームは他にないと思うので、それだけでも十分特徴的だと思います。本作ではローグライト・カードゲーム・シティビルダー・ボードゲーム……様々なジャンルが思いがけないハーモニーを奏でますよ!

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Dora本作の見た目はとてもリラックスした感じですが、騙されてはいけません。手元にあるカードを適当に出すだけではダメなように、そして戦略的な奥深さを追求するため、私たちは難度を少し上げることにしました。慎重に考えなければいけませんよ!

ですので、

  • シティビルダーやカードゲームに興味がある人

  • たまにお手伝いをされても気にならない人

  • かわいくて小さな街を作るのが好きな人

  • 戦略的な選択をするのが好きな人

以上のような人なら、本作はまさにうってつけのゲームになるでしょう!

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?

Dora2~4ヶ月でフルバージョンになる予定です。

現在、私たちが取り組んでいるのは、

  • 新しい資源と多くの新しい建物、アクションカード、祭りなど

  • ゲームに勝利するための、最後の巨大プロジェクトを完成させる終盤シナリオ

本作には現在、いわば「勝利条件」がないので、新しいリソースを投入した後にそれに取り組み、本作を完全に完成させる予定です。

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Dora素晴らしかったですね!というのも、プレイヤーの皆さんたちからたくさんの素晴らしいフィードバックと、たくさんの素晴らしいアイデアを得ることができたからです。私たちも彼らにふさわしい、最高の完成度のゲームを提供するために頑張りたいと思います!

――本作が影響を受けた作品はありますか?

DoraSlay the Spire』は、一人用のカードゲームが成立するということを、私に確信させてくれました。また『シムシティ』は、私が子供の頃に初めて遊んだ街づくりゲームなので、ここでその名前を挙げなければいけませんね!

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Dora開発チームメンバー全員が在宅勤務ですので、影響は受けませんでした。しかし、トルコ・シリア大地震が、Steam Next Festの開始時期にちょうど私たちの国を襲ってきました。多くの人が亡くなっている中、開発をするのは大変でしたね……。
※トルコ・シリア大地震:2023年2月6日にトルコ南東部を震央に発生した推定マグニチュード7.8の大地震。死者数は5万人を超えているほか、倒壊した建物は両国で20万棟以上、被災者は2,000万人を超える甚大な被害となった。現在も住宅再建すらままならない人も多い。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Doraもちろんです!人々が私たちのゲームをプレイする姿を見るのが大好きです。皆様に感謝いたします!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Doraトルコには、日本の文化を愛し、尊敬する若者がたくさんいますし、私もその一人です。日本人への尊敬の念から、世界は学ぶべきことがたくさんあると思いますし、本当に立派だと思います。本作をプレイしていただき、ありがとうございます!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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