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AIが作るゲームにお金を払ったんじゃない!『Firmament』支援者たちがキックスターターページで激怒

支援者怒りのコメントには「世界がどれほど美しく描かれていても、躍動感が欠けていると感じた」とも。

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AIが作るゲームにお金を払ったんじゃない!『Firmament』支援者たちがキックスターターページで激怒
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『Myst』や『Riven』を生み出した伝説的なゲームスタジオCyan Worldsの新作、『Firmament』が生成AIツールを多用していたことに、キックスターターの支援者たちは怒り心頭のようです。

2023年5月18日にPC版がリリースされた『Firmament』は、プレイヤーが不思議な幻影との会話や出現するパズルを解きながら、この地が持つ秘密の解明に挑戦するというパズルアドベンチャーゲームです。輝かしい歴史を持つスタジオの新作は期待を集め、キックスターター開始後は140万ドル以上の資金調達に成功しています。


しかし、海外メディアのkotakuが「『Firmament』は生成AIツールによるコンテンツが盛りだくさん」と報じたことから、多くの支援者がこの事実を知ることとなり、キックスターターのコメント欄でCyanのAI利用に対する不満を投稿しています。

ゲーム内ロアのほとんどがAIによる生成物だった

プレイヤーが気が付いたのは、クレジットに記載されている「AI Assisted Content」の表記でした。これによれば生成AIツールによって製作されたコンテンツは「日記、記録、チェックリスト、新聞、物語、歌、詩、手紙」「ゲーム内に登場する絵画、アールヌーボー様式の壁紙、支援者たちの肖像画」さらには、「プレイヤーと会話する幻影のボイス、その他キャラクターのボイス」まで含まれています。

Kotakuの取材に対してCyanは「全てのボイス部分は100%本物の声優が演じています」としながらも、クレジットには声優の名前が一人も登場しません。「最終的な声色のピッチやトーン、口調はAIで調整しています」と同社は回答していますが、なぜ普通のミキシング機材を使わないのか?なぜ声優の名前をクレジットに表記しないのか、その説明にはなっていません。

支援者からは「クリエイティブな仕事に関しては、AIが人間にとって代わるべきではないと強く思っていて、結果として劣悪なゲームになった」「とても失望しています。Cyanは生成AIツールを使うことを前もって支援者に告げるべきでした。もう二度と同社のプロジェクトに賛同したり購入することはありません」など、かなり強めの批判コメントが寄せられています。

また、Steamのレビューにも「ゲームのバックストーリーを支える文章は少なく、しかも内容が浅いため、世界がいかに奥行が無く感じられるか、ナレーションがいかに貧弱か」「Cyanがかつて作っていた、豊かで奥行を持たせた、生活感のある世界がここまで貧弱になるとは」と繰り返し言及され、評価は「賛否両論」に。

パズルアドベンチャーというジャンルにおいて、素晴らしい実績をもつ同社が支援者たちに向けてきちんと説明をするのか、今後の対応が注目されます。





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《稲川ゆき》

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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