Digital Eclipseは、クラシックアクションゲーム『カラテカ』の歴史や開発舞台裏をまとめたコレクション作品『メイキング・オブ・カラテカ』を2023年に発売することを発表しました。
一礼して戦う!なめらかアニメーションが気持ちいい珍作ACTの歴史を紐解く
本作は、かつてBrøderbundが発売したアクションゲーム『カラテカ(Karateka)』の歴史を紐解くインタラクティブドキュメンタリー作品です。同作は後に『プリンス・オブ・ペルシャ』を作ることになるジョーダン・メックナー氏が学生時代に開発した作品で、同氏らしいキャラクターのなめらかなアニメーションが特徴的です。
ドキュメンタリーと謳っているだけあって、メックナー氏を始めとした関係者へのインタビューやコメンタリー、設計文書や未公開映像、そして実際に触れるプロトタイプ版など網羅的な資料と共に本作の歴史を紐解くことができます。



収録されているのはオリジナルApple II版『Karateka』のピクセルパーフェクトバージョンに加え、コモドール64版やAtari 8ビット・コンピュータ版、そして新たに制作された『Karateka Remastered』が含まれます。加えて、メックナー氏が手掛けた未公開ゲーム『Deathbounce』と、そのリメイク版も含まれます。

どこでもセーブや巻き戻し、チャプター選択といったコレクションに欠かせない機能に加え、開発者によるリプレイやリプレイを途中から操作する機能なども含まれます。


日本で有名なのはファミコンの『カラテカ』およびゲームボーイの『マスターカラテカ』。独特の挙動やアニメーション、礼をして戦うと敵が弱くなるなどといった独特の要素が話題を呼び、今でも語り継がれる作品です。この2バージョンは残念ながら収録されていませんが、日本に上陸する前のオリジナル版を楽しめる作品となっています。
今後もシリーズ化予定!
本作を手掛けるDigital Eclipseは、『T.M.N.T.カワバンガコレクション』や『ロックマン クラシックスコレクション』などクラシックゲームの復刻で知られています。

同社が手掛けた『Atari 50: The Anniversary Celebration』は数々のタイトルや資料と共にAtariの歴史を振り返る資料的な内容になっていました。『メイキング・オブ・カラテカ』はそれと似た形式で歴史を綴る「ゴールド・マスター・シリーズ」の第1弾となっています。
今後どのようなタイトルが扱われるかは不明ですが、クラシックゲームの保存を目指す同社の取り組みに期待したいですね。
『メイキング・オブ・カラテカ』は、PC(Steam/GOG.com)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに2023年内発売予定です。日本語にも対応します。