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「何度でも遊べるお化け屋敷」をゲームで再現したローグライクACT『四のの目』開発者インタビュー!【BitSummit Let’s Go!!】

「Bitsummit Let’s Go!!」で注目を集めていた『四のの目』の開発者インタビュー+ミニプレイレポートです!

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「何度でも遊べるお化け屋敷」をゲームで再現したローグライクACT『四のの目』開発者インタビュー!【BitSummit Let’s Go!!】
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京都にて7月14日から3日間に渡って開催された「Bitsummit Let’s Go!!」。数ある出展ブースの中でも、おどろおどろしい雰囲気で特に目を引いていたのが本作『四のの目』のブースです。

現在Steamで早期アクセス中の『四のの目』は、株式会社WODANが開発中である、純和風な「お化け屋敷」的雰囲気が特徴的なローグライク(ライト)脱出ゲーム。今回の記事ではそんな『四のの目』の開発者の一人である岩尾賢一氏のインタビューと、ちょっとしたプレイレポートをお届けしようと思います。この岩尾さん、なんと初代『バイオハザード』のシナリオライターを担当していた方だそうな……。


――まずは会社、そしてゲームの紹介などをお願いしてもよろしいでしょうか?

岩尾賢一氏(以下、岩尾氏):株式会社WODANという、三名で運営している会社です。これが初めての作品で『四のの目』と申しまして、「お化け屋敷」を何度でも遊べて、何度でもスリリングさを味わえるという形を(ゲームとして)再現しようと思って作っています。

遊ぶ時間も3分から、やり込む場合は20時間ぐらいまで、幅広く遊べるというゲーム性を目指しています。

――システム的な特徴などを教えていただけますか?

岩尾氏:最大の特徴は、「音をヒントに解いていくゲーム」ということですね。プレイヤーはお化け屋敷の中に入っていくんですが、そうするといろいろな音が聞こえてくるんです。その音を頼りに、例えば「この音がするってことはあの妖怪がいるな?」などと判断して「それならばこうしよう」というふうに作戦を立てれば、より安全に進んでいけるというゲームになっています。

でも音が出せない環境、例えば電車の車内などで遊ぶ場合は、音を文字情報として画面に表示することもできます。あと、地面にシミがあるなど妖怪はさまざまな痕跡を残すので、その痕跡を頼りに対策を立てて進んでいくという、実はパズルゲーム的でもある遊び方も特徴となっています。

――早期アクセス版がすでにリリースされているとのことですが、ユーザーからの反応などはどうですか?

岩尾氏:すごく遊んでくれた方もいて、中にはもう100時間以上遊んだという方もいます。ローグライクといいますか、毎回ダンジョンの構造が変わるので、毎回パズルの問題が変わるというような感じで、何度でも遊んでもらえるようになっています。

あと、ゲームには3つのモードがあり、「短時間だけ遊ぼう」という方は3分ぐらい、長時間遊びたい方にはより長期的な戦略が必要なゲーム性に切り替えることができます。

――なるほど。

岩尾氏:例えば(インベントリに持ちきれない)食べ物を「この部屋に溜めておこう」といった感じで自分でアイテム部屋を作ったり、途中にキャンプを作って高い山を登っていくような感じで遊んでいけます。

――題材が「お化け屋敷」なのがすごく面白いなと感じたのですが、どうしてこの題材を選んだのですか?

岩尾氏:元々日本の骨董品が大好きで、そういったものをたくさん集めていたのですが、その魅力を知ってもらいたいという気持ちがありました。

もう一つは「お化け屋敷なんて行ったら怖い思いをするだけなのに、なんで流行ってるんだろう?」ということを、一度突き詰めて考えてみたかったからです。かつ、その「お化け屋敷」という体験をゲームで再現するにはどうしたらいいだろうか、ということも色々考えました。

――登場する中で、お気に入りの妖怪はいますか?

岩尾氏:まずは「餓鬼」という妖怪です。餓鬼にはいろいろなバリエーションがいるんですが、食べ物に目がないんですよ。なので餓鬼に食べ物をあげると逃げることができる。

しかしプレイキャラクターにも満腹度があるため、食料をそこで使ってしまうと自分が餓鬼になってしまう……。これは比喩ですが(笑)。なのでそういった「どちらを取るか」というジレンマが面白くなっていると思います。

あと「小玉鼠」という妖怪がいて、ヘタに攻撃すると爆発してしまうんですが、うまく誘導できればその爆発に他の敵を巻き込むことができます。なので、そのネズミをどう誘導していくか、失敗して自分がダメージを負ってしまうかも……といった緊張感を楽しめます。一見アクションゲームなのですが、どの敵もパズル的に利用できるという形を想定して作っています。

――開発に当たって参考にした作品や資料などはありますか?

岩尾氏:江戸時代の浮世絵師である鳥山石燕の昔からの妖怪図鑑や、あともちろん水木しげる先生の本などですね……。

幼稚園のころから妖怪の本をたくさん集めていて、そういった「妖怪大好き」という面も本作を作るきっかけの一つと言えます。妖怪への愛が詰まっていると思います。

――本作はローグライクジャンルということで少々難しい印象があるのですが、たとえば妖怪が好きで世界観に興味を持った初心者向けのチュートリアルのようなものはありますか?

岩尾氏:チュートリアルはあるんですが、ちょっとまだ「難しい」と思っている方も多いようなので、今はもう少しその部分を易しくしようと作り直している最中です。まだ開発途中のゲームなので、これから色々と変わる余地があると思います。

特に「ゲームが苦手だけど、お化け屋敷が楽しみたい!」というようなプレイヤーであっても楽しめるように、今後さらに工夫を重ねていきます。

――では、最後に本作に興味を持っているGame*Spark読者に、メッセージなどいただけたらと思います。

岩尾氏:スキマ時間にちょっとだけヒヤッとしたいとか、特に夏の暑いときに涼しくなりたいといった方には、このゲームが最適だと思います。是非これからの季節、暑い夏にプレイしていただければ幸いですね。

――ありがとうございました。


最後に筆者も、本作を遊ばせてもらいました。最初は操作がなかなか慣れず(結構独特な操作だと思います)、またインベントリ管理がキツキツなのでかなり苦戦しました。

これまでローグライク・ローグライトジャンルのゲームの経験は積んできた方だとは思うのですが、そのどれとも違う独特さがあります。リアルタイムで時間が過ぎていくので、パズル主体とはいえアクション的に焦る場面もかなり多かったです。

結果なんとかクリアでき、クリア特典である「手ぬぐい」もゲットできました。ブースの方によると14日では最初のクリア者だったとか……?偶然うまくいった部分もかなり多かったので、非常にラッキーでした。

少しばかりプレイした印象としては、ホラーゲーム的な緊張感とローグライク的な難しさに、操作の独特さなどがよく噛み合っており、ずっと焦らされるようなプレイ感になっています。興味を持たれた方は、是非早期アクセス中の本作を購入して、プレイしてみてください。



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