2023年7月14~15日、京都みやこめっせにて開催の『BitSummit Let’s Go!!』で一際目立つ音楽ゲームブースを発見。キレイなUIと親しみやすいキャラクターに引き寄せられたのか、大人たちの中に多くの子供たちの姿もみられました。今回はそのAREA35ブースの音楽ゲーム『FELICITY’S DOOR(フェリシティーズ・ドア)』のプレイレポートをお届けします。
試遊機はiPadとニンテンドースイッチの2種で、スイッチ版はタッチパネルかボタンどちらかでのプレイが選択可能。デモ版のゲームフローは、簡単かつ分かりやすいチュートリアルを経て、ステージを選択すると双子の「フェリシティ」と「トム」が夢の旅をする物語ムービーが始まり、その後にゲームプレイの流れです。難易度選択画面ではEasy、Medium、Hard、Expert以外にも、楽曲スピードも自由に選択できるようになっていました。
ストーリームービーはフルアニメーション&フルボイスです。3Dモデルの動きもとてもかわいらしく、ストーリーも添え物という感じは一切なく、スキップも可能ですが飛ばすのがもったいないくらいの出来でした。本編では「ストーリーモード」の他に、コミック風に描かれたサイドストーリーを楽しめる「ミュージックモード」でも遊べる模様。夢の旅のお土産で部屋をデコレーションする楽しみもあるとか。
肝心のゲームですが、操作方法は上から下にノーツが落ちてくる仕様です。横画面を6分割したコースに、それぞれ青、赤、黄色の3種類のノーツが落ちて来て、それぞれ青は通常タップ、赤は長押しのホールド、黄色は長押ししながら移動するスライドで、タイミングによってAwesome、Good、Bad、Missの4判定に区分されます。ノーツのタップ以外にはページをめくるスワイプの動作を使い分け操作します。リズムに合わせて操作して高得点を狙いましょう。
序盤のストーリーとキャラクター、そして楽曲を体験して、大人が楽しむのはもちろんお子様にも安心して薦められる音楽ゲームという印象を受けました。子供たちが集まっていたのにも納得です。
一番に感じた特徴は「リズム押し」に特化していて、リズムに合わせて自然にノーツを押せる、逆にいうとノーツに合わせてタップをしていると自然にリズムに合っていく、という体験でした。
通常のリズムゲームだと難易度が上がるにつれて「目押し」という、ノーツが落ちてきたタイミングを目で判断しタップする、音を聴くより認識力や反射力が求められるものが多くみられますが、このゲームはいわゆる「リズム押し」形。
筆者は普段音楽の仕事をしていているのですが、リズムに乗りながらノーツを合わせると、自然な形で得点が上がる気持ちよさはミュージシャンとしてとてもしっくり来ました。ですが、普段目押しに慣れている方は最初は違和感があるかもしれません。とても自然に「リズム押し」が楽しめるので、小さいうちからプレイしていると、遊びながらリズム感を鍛えられる音楽教育的な側面も期待できそうです。試遊で遊ぶプレイヤーを見ていると、皆さん思わずだんだんリズムに合わせて身体が動いて来ている様子がよく分かり「リズム押し」を楽しんでいることが目に見えました。
作品のキャッチコピーは「音楽家が作る極上のリズムゲーム」で、ジャンル名は「ラグジュアリー・リズムゲーム」です。「ラグジュアリー」は「豪華」や「贅沢」を意味していて、よく見るとスタッフTシャツの背中にも堂々とそのジャンル名がプリントされています。
参加している作曲家もすでに第一弾として参加が発表されているコトリンゴ氏、細江慎治氏以外にも、デモスクリーンの楽曲一覧にはあのアーティストの名前も……!続報に注目です。
『FELICITY’S DOOR』の配信はスマートフォン、タブレット、ニンテンドースイッチ、Steamを予定していますが配信日は未定で、現在パブリッシャーを探しているとのこと。作品は引き続きコンテンツを追加制作していくとのことなので、気になったプレイヤーはチェックしておきましょう。
『FELICITY’S DOOR』公式サイト
https://felicitysdoor.com