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【吉田輝和の絵日記】自分が見えているものだけが真実じゃない!二人プレイ専用の『違う冬のぼくら』を、友達料を払ってプレイしてきた

今回は、ところにょり氏が手掛け、講談社ゲームクリエイターズラボから発売された『違う冬のぼくら』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、家出をした二人の少年が、協力して様々な障害を乗り越えていくパズルアドベンチャーゲームです。

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今回は、ところにょり氏が手掛け、講談社ゲームクリエイターズラボから発売された『違う冬のぼくら』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、家出をした二人の少年が、協力して様々な障害を乗り越えていくパズルアドベンチャーゲームです。

「二人の少年をそれぞれ別々のプレイヤーが操作をする」という二人専用のゲームになっているため、ゲームを始める前に一緒にプレイしてくれる人を見つける必要があるのです。

僕は、まるで友達料を支払うかのような感じで相棒をゲットしました。この絵日記でもお馴染みの大原くんと一緒に本作をプレイします!

◆あの頃、親友だったぼくら……

残業を終え、最終電車に揺られていた“ぼく”は、子供の頃のことを思い出していた。当時の親友と、暗くなっても自動販売機の灯りだけをたよりに、ずっと一緒に遊んでいた。あの冬のあの出来事が起きたことで、それも途絶えてしまったけれど……。

まず最初に、二人の少年のどちらを操作するか選択する。僕が選んだのは赤いマフラーの少年(以下:赤マフラー)だ。大原くんはグレーのマフラーの少年(以下:グレーマフラー)を選んでゲームスタート!

『ポ◯モン』的な携帯ゲームをプレイする二人の少年。彼らが本作の主人公だ。グレーマフラーの家は、母子家庭でどうやらあまり裕福では無さそうだ。しかもちょっと家庭環境が不安定な感じもあって辛い……。

赤マフラーの家は、かなり裕福らしく、グレーマフラーの分のハードとカセットも買おうかと提案をする。

グレーマフラーと対比して幸せなボンボン……なわけではなく、赤マフラーの家庭にも複雑な事情がありそうだ。

そんな鬱屈した思いのはけ口となったのは、山の上に立っている巨大な町長の石像だ。「気持ち悪いよな」とか「あんな大人になっちゃったら首吊って死ぬよ」とか、散々な言われような町長。

そしてついには、花火を集めて石像をぶっ壊そう!という話にまでなった。翌日、二人は町長の石像を爆弾でブッ飛ばすため、山の入口で待ち合わせるのだった。

◆俺が支えるからお前は先へ行け!

そして二人は、町長の石像が立っている山にやってきた。ここから自由に操作できるぞ。

穴ぼこや水が溜まっている場所は、ジャンプで飛び越える。フィールドに落ちている木箱は、押したり引いたりして動かせるので、高い場所に登る際に足場として使用する。

水の中に落ちたり、一定以上の高さから飛び降りたりすると、ダメージを受けて少し前の状態まで巻き戻される。ついつい普通のアクションゲームのノリで、高所からピョンピョン飛び降りちゃっていたけど……彼らはマリオじゃなくて普通の少年だもんな。そりゃケガするよな。

僕なんて、30センチ程度の高さから飛び降りただけで、持病の腰痛ダメージによって死ぬぞ!

下から橋を支えたり、シーソーに重りを乗せて足場を作ったりしながら進んでいく。

一人が先に一方通行の道を進み、その先にある仕掛けを使って道を作る。

多少のミスはありつつも、ボイスチャットで上手く連携を取り、順調に仕掛けを解いていく。

先へ進むと、野生動物の死骸を発見した。死んでから時間が経っているらしく、ハエが飛び回っている。君ら、よく平気で近付けるなあ。

死骸を観察していると、とつぜん原因不明の頭痛に襲われ、二人は意識を手放してしまう。そこに明らかにヤベー見た目のクリーチャーがやってきて……。画面が暗転する。

目を覚ますと、あたりの景色はすっかり変わっていた。いや、景色どころか少年たちの姿もメルヘンチックな動物に変わっていた!どうなってるの、これ!?

◆二人は動物?ロボット?真実はどっちだ!

もしかして異世界転生しちゃった?と思ったけど、どこか別の場所に連れて来られたわけではなく、人や景色の見え方が変わってしまったらしい。

僕のゲーム画面では、グレーマフラーはクマで、赤マフラーは鳥の姿に見えているが、大原くんのゲーム画面では、全く違った景色が見えている。

荒廃した世界で、二人の少年はロボットになっている。同じ場所に居るんだけど、メルヘンな動物世界と荒廃したロボットの世界、見えている景色は全く違うのだ。

本作の舞台はあくまで現実的な世界だったはずなのに、先へ進むにつれて、空中に浮かぶ足場や、スイッチで作動する仕掛けなど、明らかにゲーム的な装置が現れだしたぞ。

おかしくなる前の元の世界では、これらの装置はどんな風に見えているのだろうか。本当に機械的な仕掛けがあるのか、それとも全く別の物があるのか……。

スイッチを踏んでいるつもりでも、元の世界では犬のうんこを踏んでいるのかもしれない。それを確かめるすべは今はない。

さらに先へ進むと、それぞれの世界で見えている物の違いが大きくなっていく。動物世界では行き止まりの大きな穴だが……。

ロボット世界では赤い池になっていて、池を渡る足場まで用意されていた。

それぞれの世界で見る相棒の姿は……なんかシュールだな!


5時間ほどでクリア出来ました。

中盤以降はお互いの世界の違いが大きくなっていくので、いかに相手にわかりやすく伝えられるかを考える、伝言ゲームみたいに楽しめましたね。

ゲーム自体の難易度はそこまで高くありませんが、なんといってもボイスチャットをしながら一緒にプレイしてくれる人を見つけるのが、最初にして最大の難関でした。

ゲームの価格は千円でお釣りが来る低価格ですし、僕のようにゲーム代を奢って一緒にプレイしてもらうのも断然アリだと思います。クリア後の満足度からすれば、ゲーム二本分でも安く感じましたね!

『違う冬のぼくら』はPC(Steam)/ニンテンドースイッチ/iOS/Androidを対象に発売中。価格は710円(税込)で、2人プレイ専用のタイトルとして各ストアで配信されています。


《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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