PvEオンリーも試験実装予定!新作PvPvEダンジョン探索『ダンジョン・ストーカーズ』テスト実施まではそう遠くない【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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PvEオンリーも試験実装予定!新作PvPvEダンジョン探索『ダンジョン・ストーカーズ』テスト実施まではそう遠くない【開発者インタビュー】

影響を受けたタイトルに『ウィザードリィ』の名もあがった本作。モンスターとのシビアな戦いも楽しめそうです。

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ACTION SQUAREは、同社の開発チームStudio HGの手がける新作PvPvEダンジョン探索ARPG『ダンジョン・ストーカーズ(Dungeon Stalkers)』をPC(Steam)向けに2023年12月にリリース予定です。

本作は、ダンジョン探索ARPGと脱出サバイバルの要素を融合させた作品。プレイヤーは金・名誉・真実を求めてダンジョンを冒険する「ダンジョン・ストーカーズ」となり、魔女の呪いによって変化していくダンジョンを舞台に、仲間たちと協力してモンスターや他のプレイヤーとの戦いを繰り広げます。

ダンジョン探索で重要なのが、プレイヤーの身を護るアーマーの存在。『ダンジョン・ストーカーズ』ではアーマーが破壊されてしまうと、どれだけ強くてもピンチに陥ってしまいます。暗闇に潜んで敵を避けたり、状況に応じた適切な行動を取らなければ生き残ることはできません。

Game*Sparkでは、過去に『メタリックチャイルド』など多くの作品を手がけたStudio HGのハン・デフン氏へのインタビューを実施。期待の高まる新作ダンジョンPvPvEのゲーム内容や魅力を紹介してもらいました!

『ダンジョン・ストーカーズ』開発スタッフインタビュー

――まず開発の皆様のことを教えてください。日本でも『メタリックチャイルド』は、インディーゲームのファンから知られていますよ。

ハン・デフン氏初めまして、私はStudio HGのハン・デフンと申します。以前はソロインディー開発者として『Smashing the Battle』『Overturn VR』『メタリックチャイルド』を制作しました。特に『メタリックチャイルド』は日本のユーザー様に好評を頂き、いつも感謝の気持ちを持っています。

今までインディー開発者として一人で開発してきた期間が長かったのですが、一人では作れないゲームを同僚と一緒に作ることに挑戦したいと思ったんです。今はACTION SQUAREに所属しており、Studio HGの名前を維持しながらチームを構成しています。少々早い時期ではありますが、この度PvPvEゲームの『ダンジョン・ストーカーズ』を公開することで、あらためてご挨拶させて頂くことができました。

――ゲームの大まかな内容をこの場を借りてご説明いただけると嬉しいです。

ハン・デフン氏『ダンジョン・ストーカーズ』は、PvPvEのエクストラクションルールを持つダンジョン探索ゲームです。ランダムでダンジョンに入り、他のプレイヤーとモンスターを倒しながら最終的には宝物と装備などのアイテムを獲得し、ポータルを通じて脱出することが目的となります。

今作では、このジャンルの面白さを維持しながら、我々独特の楽しめる要素を加えました。まず『ダンジョン・ストーカーズ』はクラスでは無く、キャラクターベースのゲームで3人称視点を採用しました。これにより、魅力的なキャラクターの外見を確保したほか、よりスピーディーなアクションを楽しむことができます。そのうえ、各キャラクターが持つ固有スキルをどのようにセッティングするかによって同じキャラクターでも異なる感覚でプレイできます。

「魔女の呪い」システムは、ダンジョンの磁場(『ダンジョン・ストーカーズ』では「血のカーテン」と呼ぶ)が減るごとにダンジョンにさまざまな影響を与えます。モンスターの強くが変化したり、突然プレイヤー周辺に強いモンスターが召喚されるといった単純なものから、“全てのキャラクターが一撃の攻撃で死亡する”などの極端なルールが適用されることもあります。この様なランダム要素でダンジョンはいつも危険がいっぱいの場所になります。

「アーマー破壊」システムは、ゲームプレイの中でユーザーが交戦で死亡する時間が極端に短くなる傾向を少し抑えるために開発されました。アーマーが健在であればその防御力の恩恵に預かれますが、破壊されてしまえばアーマーからの防御力がゼロとなって体力を維持することが難しくなります。

アーマー破壊での防御力低下は視覚的にも表現され、他のプレイヤーが弱体化を確認し攻撃してくるでしょう。もちろん、これはキャラクターが持つビジュアル的な魅力を楽しめるシステムでもあります。

――ジャンル面において本作は『Dark and Darker』のフォロワーとして注目が集まっていると思いますが、本作の開発はいつ頃から行われていたのでしょうか。

ハン・デフン氏『ダンジョン・ストーカーズ』は、2022年8月から小規模での開発に取り組みました。当初の計画ではクラフティング・サバイバルゲームを企画しており、地下ダンジョンで他のプレイヤーとの競争を経てアイテムを獲得・脱出するコンセプトが当時の企画に含まれていました。ダンジョン脱出後、獲得した材料でクラフティングを行う、ゲーマーの皆さまがよくご存じのサバイバルをするというものです。

ダンジョン部分の制作に取り組みながら十分に面白さを感じていた時に『Dark and Darker』の存在を知り、テストに参加しました。同じジャンルを追求するために似ている点がありましたが、私どもが持つユニークな特徴があれば別のゲームである、との考えのもとで開発を継続してきました。

『Dark and Darker』が私どもにとって良いレファレンスであることは明確ですが、私どものゲームをプレイして頂くと、同じジャンルであっても全く異なるゲームであることを実感されると思います。

――本作の特徴としては3人称による激しいアクション要素が期待されていますが、その点ではどの程度シビアなものになるのでしょうか?ソウルライクというほどではなくても、十分なアクション要素を備えたものであると考えていいのでしょうか?

ハン・デフン氏FPSで接近戦闘を楽しむ経験をお持ちのユーザーの方は、似た感覚でプレイできると思います。『Dark and Darker』より速いペースで展開し、どのキャラクターがどのようにスキルを装備し適切に使用するかによって戦闘の勝敗が決まる仕組みになっています。過剰に体力へと依存するというよりは「先を読む!」という感じでアクションを構成しています。

そして、最も重視しているものの一つは闇を利用した戦略的なアクションです。例えば、ウィザード「ネイブ」のスキルの中には、近くのたいまつ全部を消すスキルがあります。このスキルは無意味とも見えますが、他のプレイヤーから身を隠したり闇から敵を攻撃するなどの戦略的なプレイを可能にします。

ほかにも『ダンジョン・ストーカーズ』では、敵の背後からの攻撃に追加ダメージを適用しています。例えば、パーティの中に盗賊「リオ」がいたら、闇の中でも敵を探せるスキルを使うことで、パーティメンバーは他のプレイヤーの位置を確認し有利な地点を押さえられます。

モンスターについては、弱いものから強いものまで、さまざまなバランスのものを用意しています。ただ、本作の敵は手強いです!ミスをするとすぐにアーマーが壊れてしまいます。

しかし、プレイヤーにも「コンビネーション」という要素を用意しています。攻撃スキルを属性に応じて素早く連続で成功させると敵は無防備なスタン状態になり、追い込むチャンスを得られるでしょう。一般的な敵の場合はスキル2回のコンビネーションで十分ですが、強い敵の場合はスキル3回のコンビネーションが必要な場合もあります。コンビネーションの発動にはプレイヤー同士の息を合わせることが大切です。

「ソウルライク」という水準の圧倒的な戦闘には物足りないと思いますが、それでもご満足頂けるボス戦を皆さまに期待して頂ければ幸いです!最高の戦闘経験と、息の合ったパーティープレイ経験をお楽しみ頂けるように準備をしています。

――PvPvEというジャンルは、バランスも多くのゲーマーにとって心配事でもあります。本作では敵モンスターとプレイヤー、プレイヤーとプレイヤー間の戦闘力の差はどれぐらいなのでしょうか?パーティを組むことが必須になるようなものになるのでしょうか。

ハン・デフン氏ご心配の部分は、私どもとしても早くテストをしたい理由でもあります。「魔女の呪い」やアーマー破壊のようなシステムもあり、『ダンジョン・ストーカーズ』でのバランスについては特に慎重に対応しています。この部分についてはゲーマーの意見を積極的に取り入れるつもりです。私どもはゲーマーにストレスの楽しみを提供することを目標にしています。

パーティープレイをお勧めしますが、もちろん必須ではありません。キャラクターのスキルは一つよりも複数のスキルが合わさることでその効果が増すように設計されています。どのスキルの組み合わせがより高い効果を出すかはキャラクターをプレイしながら楽しく習得して頂きたいです。

シングルプレイの場合は、シングルプレイに合わせてのキャラクターセッティングができます。攻撃スキルとPerkをセッティングすれば一人でも険しいダンジョンに挑戦できます。ただし、3人パーティーと出会ったら、まず逃げてください!それから、PvE専用のダンジョンもテストする予定です。パーティーを組めなかったユーザーはPvEダンジョンを通じて実力を身につけることもできます。

――本作においてひとつのダンジョンにはどれぐらいのプレイヤーが同時に存在することになるのでしょうか。また、ダンジョンの構造や出口の位置などにはランダム要素は含まれるのでしょうか?

ハン・デフン氏15~18人ほどのプレイヤーが1つのダンジョンでプレイすることが可能です。最適な人数は今後のテストを通じて決める予定です。ダンジョンはランダムに生成され、ダンジョンの構造から脱出ポータル、ボスへのポータル、宝箱、出現するモンスターなど非常に多くの部分がランダムに決められます。何度プレイしても、ダンジョンは怖い空間として維持させたいと思います。

――本作はキャラクター制を採用していますが、キャラクターはどの程度のスパンで追加されていくのでしょうか?

ハン・デフン氏魅力的なキャラクターを継続的にアップデートすることが、私どものゲームを楽しんで頂いている方々にとっての重要なコンテンツアップデートになると思います。現在は2カ月毎に新しいキャラクターを準備することを目標としています。

この期間の計画には変更もあり得ると思いますが、ユーザーが続けて楽しめるよう、着実にアップデートして行くことを目標にしています。

――自分の手持ちのキャラクター間の装備の移動などは可能なのでしょうか?

ハン・デフン氏個人的にとても重要な要素だと思います。他のゲームではキャラクター間のアイテム移動を防ぐケースもありますが、その場合でもユーザーは他のアカウントを利用するなど大変不便な方法でアイテムを移動させていると聞きます。これについては、ゲームのバランス面で大切な部分であることは十分理解していますが、とても不便であることもまた事実です。

『ダンジョン・ストーカーズ』では、共用の保管機能を設けています。例えば、キャラクターAが共用の保管箱に保管したアイテムは、キャラクターBが後に取り出し使用することができます。私どもはゲーマーの目線に合わせる努力を続けております。

――本作ではキャラクターの装備が破損する要素があります。開発の過去作として『Smashing the Battle』の印象もありますが、どれぐらいのセクシーさを期待してもいいのでしょうか?欲を言えば『ラストオリジン』とか『NIKKE』ぐらいセクシーだと嬉しいのですが……。

ハン・デフン氏『Smashing the Battle』を覚えていて頂きありがとうございます。同作で上手く表現できたと思う部分も踏まえながら、今回の『ダンジョン・ストーカーズ』では最新の技術を活用し、アーマー破壊のビジュアルなどはより一層表現度を高めました。

キャラクターのコスチュームに関しては日本のゲーマーの皆さんのご意見をお寄せください!私どもはいつでも対応に取り組む準備を整えております。

――本作においてはその時々の装備でキャラクターの外見が細かく変化するペーパードール的な要素はありますか?もしくはキャラクターの外見はスキンによって全体が変更される形になるのでしょうか?

ハン・デフン氏キャラクターに付けられる細かい外見用のデコレーションと、外見全体が変わるスキンを準備しています。キャラクターの特徴を活かしながら多様な飾り付けを支援しようと思いますので、期待してください。

――カラーバリエーションではないような、大きくキャラクターの外見を変えるタイプのスキンはどれぐらいの頻度で追加されていくのでしょうか?

ハン・デフン氏現時点での明言は難しいところです。テストを通じて面白さと完成度を確認した後に、提供については考案していく予定です。

――本作の課金について、キャラクターの性能に影響するようなものはありますか?もしくは”保険”など、ルール上のアドバンテージをもたらす要素が課金専用になる可能性はあるのでしょうか?

ハン・デフン氏P2W(pay to win)に対する心配をお持ちの方もいますが、私どもは『ダンジョン・ストーカーズ』にはP2Wモデルは適していないと思っています。とは言え、開発元としては収入の確保も大事なものなので、ゲームプレイに影響を及ぼさない範囲での計画を練るつもりでいます。

今一番大事なことは、ゲームの面白さの具現とフィードバックの反映、ゲームの作り込みであるため、そこに集中しています。

――今度のテストでは、基本的なゲームプレイのほか、どのようなものを楽しめるのでしょうか?

ハン・デフン氏最初のテストでは6人のキャラクターを楽しめる環境を準備しています。テストでは、各キャラクターを成長させながら新しいスキルとPerkを拡張させることができ、一番大事なこととしてPvPvEダンジョンでのプレイをお楽しみ頂けます。

また、良い報酬を得るために、より深いダンジョンのボスとの難易度の高い戦闘に挑戦もできます。そして、そこで獲得したアイテムで成長し、より難易度の高いダンジョンに挑戦をして行くことが可能です。なお、ダンジョンで獲得したアイテムはユーザー間での取引も行なえます。PvPvEダンジョンに限らず、「PvEダンジョン」も試験的にテストする予定です。

PvEダンジョンではPvPのストレスから開放され、仲間や友達とのダンジョン探検だけに集中できます。報酬はPvPvEダンジョンよりは低いものの、PvPにストレスを感じるユーザーにも本作をお楽しみ頂けるモードになりますので、テストへのご参加をお願いします。

――日本での展開について意識していることはありますか?キャラクターのデザインなどについてはどのようなところからイメージを得ているのでしょうか。

ハン・デフン氏日本ではバトルロイヤルや、サバイバルゲームが人気です。そのことはとても大事だと思っています。私が作ってきたゲームも日本のユーザーの方々のサポートでここまで来れたと思います。

今作ではキャラクターのアートワークスタイルなどでも日本のユーザーにアピールしていきたいと思います。好みのキャラクターやクラスがあったら是非とも追加していきたいです。皆様にはぜひともテストにご参加して頂き、ご意見等を頂けることをお待ちしております。

初期コンセプトとしては、『ウィザードリィ』シリーズの世界観を参考にしながらも、より多彩なデザインを受け入れられるようなものとしています。私どもにとってキャラクターはとても重要な要素なので、ほかにもさまざまな媒体のアートワークが参考になっていますね。

また、色んなIPコラボもしていきたいと思います。

このプロジェクトを始めた時からの希望は「ダンジョン飯」とのコラボでした。関係者のみなさま、是非ともお願いします。

――最後に、日本のゲーマーに向けてコメントを頂ければ幸いです。

ハン・デフン氏思ったよりも早く新しいゲームをお披露目できることにチーム全員がドキドキしています。エクストラクションやPvPvEジャンルを楽しまれるゲーマーなら、きっとお楽しみ頂けると確信しています。

いまは足りない部分のご指摘に対し、積極的に対応していく心の準備を整えています。『ダンジョン・ストーカーズ』のテストの実施まではそう遠くありません。近日に予定しているテストの際にはまた報告させて頂けると幸いです。ありがとうございました!


『ダンジョン・ストーカーズ』はPC(Steam)向けに2023年12月リリース予定。近日中にテストプレイも開催される予定です。


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小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

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