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線路はどこまでも穏やかに続く…ボクセル鉄道パズル『Station to Station』をまったりと優雅に楽しむ【プレイレポ】

線路は続くよどこまでも穏やかに進むよ

連載・特集 プレイレポート
線路はどこまでも穏やかに続く…ボクセル鉄道パズル『Station to Station』をまったりと優雅に楽しむ【プレイレポ】
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!注意!

本作はパズルゲームであるため、本記事に使用するスクリーンショットなどがそのまま解法へ繋がるヒントになる可能性があります。そのためもし事前情報など無しに本作をプレイすることを検討している読者の方がいらっしゃいましたら、ここでブラウザバックを強くおすすめします。

今回はGalaxy Groveがデベロッパーを、Prismatikaがパブリッシャーを担い、2023年10月4日にSteamにてWindows PC向けにリリースしたボクセル鉄道パズル『Station to Station』をご紹介したいと思います。

『Station to Station』とは?

本作は、ボクセルアートの世界で各施設を繋いでいく鉄道パズルゲームです。都市管理などのシミュレーション方面のゲームかと思いきや、実はパズル。建物間を繋ぐ際には地形や生産物を確認し、敷設にあたってはその費用も考えはするものの、レベルクリアの目標は「すべての建物を繋ぐ」ことなのです。

これがまた絶妙なレベルデザインでして。調子よく繋いでいった先で、いかん急カーブすぎて接続とか、しまった資金が底をついて詰んだとか様々なドラマが生まれます。過去に、プラレールなどで「レールが微妙に届かない……!」という気持ちを味わったことがあれば、似たようなものを感じるかもしれません。

しかし仮に行き詰まったとしても、気軽にレベルを最初からやり直せるのでご安心。そこへさらに穏やかで優しいBGMと効果音に、柔らかい雰囲気のボクセルアートが添えられることで、どこまでものんびりとしたストレスレスなゲーム体験が心地よいですね。

リリース後からSteamの評判もよく、既に「非常に好評」である本作、さっそく紹介してまいりましょう。

操作・設定・言語

本作の操作は、キーボード&マウスに対応。キーボードのみでも操作はできますが、見下ろし型のマップ上においてズームイン・アウト、回転などカメラワークをちょこちょこ動かす必要があるため、個人的にはマウスとの併用が一番遊びやすい体感でした。

その他設定については、グラフィックや音声の調整などオーソドックスな項目が並びます。言語については、日本語にバッチリ対応。プレイ中に特に不自由を感じることもありませんでした。

本編開始

さあ始まりました『Station to Station』。タイトル画面からして実にボクセル🤍ボクセル🤍しててもうそういうの大好きな筆者は既にほくほく。

本作はエリアごとに、それぞれいくつかのレベルが用意されており、全レベル制覇で次のエリアがアンロックというのが基本的なゲームの流れです。レベルクリアには、「目標」を達成する必要があり、それ以外にも「資金チャレンジ」「スペシャルチャレンジ」が同時に用意されているので、やりこみ要素もバッチリです。

チャレンジについては、結構頭を使うこともあるので、ある程度ゲームに慣れてきてから挑戦したほうが良いかもしれません。なお「カスタムゲーム」モードも存在し、こちらはレベルに関する環境や条件など難易度に関わる部分を細く調整可能です。より高難度を目指すもよし、あえて簡単シンプルな難度にしてのんびりとプレイするも良し。

ともあれ通常プレイモード、最初のエリアから遊んでまいりましょう。これら序盤ステージは、チュートリアルとして用意されているので、まずは指示に従いつつ、ゲームの基本的なルールを学ぶと良いでしょう。レベル開始直後は、初期建物たちを結ぶように駅を設置し、貨物線を敷設していきます。

各建物には「必要なもの」と「生産されるもの」といったパラメータが設定されており、例えば小麦を生産する「小麦畑(建物なのか……?)」を、小麦を必要とする「製粉所(建物ですな)」に繋ぐことで、流通が整い、資金を得ることができるのです。また複数施設を繋ぐ際、その順番に寄ってはボーナスが追加されることもあります。

線路を敷く前に、まずは駅を設置します。設置する際の方角は自由に選択可能。

資金は、線路を敷いていく際の工事費用等になり、また一定金額貯まるごとに新しい建物やカード(後述)が解放されます。レベルクリアにはたいてい、すべての建物を解放することが条件に設定されているので、残り費用を気にしつつ、どの建物をどうやって繋いでいくのかを考えていくことになります。

足りるようで意外とカツカツになる初期資金の塩梅が絶妙で、それに絡めた「残資金〇〇ドルでレベルクリア」といったチャレンジの存在が、本作の面白さへさらに貢献していると感じますね。

さてさて、建物同士が繋がり交易が成立すると、それまで無味乾燥だった大地が緑豊かになり、線路の上には機関車が走り始めます。このゆっくりとした演出がどこまでも最高でして、ついつい攻略の手を止めて魅入ってしまったり。

また建物についても、よく見ればそれぞれ細かく小さなアニメーションが用意されており、それらを眺めるだけでも十分に楽しい。

惜しむらくは、カメラワークをもっとぐっと近づけたいところ。個人的には、大地に立った目線でマップのあちこちを歩き回りたいですし、できることなら乗客として後ろに乗ってのんびり遊覧したいです。

本作がパズルであることを思い出させるかのように、いくつかのレベルは時たま、建物の立地関係について良く考えなければならない場所を用意してきます。崖の上の建物と繋ごうにも急勾配すぎると敷設不可、または遠く離れすぎても工費がかかりすぎてNGなどなど。そんな時は、手元に配られたカードを利用することで上手に対応することができます。

カードは、一定資金ごとに解放される建物と同タイミングで手元へランダムに配られます。それぞれのカードには「安価な線路」「安価な橋」などといった効果が設定されており、これらを利用する(複数組み合わせOK)ことで、本来なら届かない距離まで敷設可能になったり、本来なら工費が高すぎるのを安くおさえたりできます。

一部レベルでは、チャレンジクリアのために、あえて駅を建物に併設させず、分岐点や橋の代わりに用いる場合もあったり。個人的に、この裏技(?)的な使用方法を気づかせてくれたとあるチャレンジ目標は非常によいレベルデザインだと感じました。

おわりに

エリアとマップが進むにつれて、選べる異列車の種類が増えたりと、攻略の選択肢が徐々に増えていく本作。のんびりと遊べるのが本作の良いところでありますが、基本的にはパズルなので、やはりゲーム進行によって攻略中に時折「……?わからん……??」となる場面がでてくることがあります。

この豚さんの貯金箱が微妙に届かないとき、「ぬおおおもう一回やるぞー!」となります。ポジティブ。

しかしそれも、記事冒頭で触れたようにゲーム中メニューから、特にペナルティなどなく再挑戦が可能なので、やはり大きなストレスにはなりませんでした。穏やかに進む列車を眺めながら、さあて今日も線路を敷いていこうかね、と今日ものんびりやってまいりましょう。

  • タイトル:『Station to Station』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

  • 発売日:2023年10月4日

  • 著者プレイ時間:2.5時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:1,980円(2023年10月11日まで1,782円のセール中)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

のんびりとプレイできるゲームは数あれど、本作ほどゲームデザインが「のんびり」にマッチしているものは無いスパね!

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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