現地時間8月16日に配布が予定されていた『Call of Duty: Modern Warfare Remastered』用Mod「H2M-MOD」ですが、パブリッシャーActivisionからの停止命令によりプロジェクト自体が中止となったことが明らかにされました。
『CoD: MW2』のマルチプレイ体験を再現
「H2M-MOD」は『Call of Duty 4: Modern Warfare』のリマスター版として2016年に発売された『Call of Duty: Modern Warfare Remastered』において、2009年発売『Call of Duty: Modern Warfare 2』のマルチプレイ体験を再現するModです。
リマスターされた『CoD: MW2』のマップやマルチプレイヤー向けに作り直されたキャンペーンレベルを含む50以上のマップを収録するとともに、プログレッションシステムをアップデート。また、オリジナル版のキルストリーク一式やオリジナル版にはなかった新しいアタッチメントや迷彩も用意されていたとのこと。
本Modへのファンの期待は非常に高く、先日ちょうど50%オフセールが実施されていた『CoD: MW Remastered』は売上が急上昇してトップセラーに食い込んでいたそうです。それ故に配布中止&プロジェクト中止の反動は大きく、不評のレビュー爆撃を喰らい最近の評価が「圧倒的に不評」となってしまいました。既に返金手続きを行った購入者も多いようです。

元Infinity Wardスタッフも苦言
『Call of Duty』シリーズを生み出したInfinity Wardでクリエイティブ・ストラテジストを務めていたRobert Bowling氏は「Infinity Wardオリジナルチームの開発者の多くはかつてはModderでした。初代『Call of Duty』のPC版ではModツールやサーバーファイルが配布され、オリジナルのビジョンを拡張するためコミュニティに創作の力を与えました。制作コミュニティの首を絞めるのではなく、制作コミュニティを支援するシステムを構築しましょう」と苦言を呈しています。
Mod制作をどこまで許可するかはあくまでも公式の判断が基準であるものの、『CoD: MW Remastered』セール中は黙認して配布直前に停止命令を出すというアクションはファンの反感を買ってしまうかもしれませんね。なお、今回の騒動を利用して寄付金を募る偽物も登場しているそうなのでご注意下さい。