インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー

実際に日本の有名な峠をロケハンし、サウンドも日本で収録したとのこと

連載・特集 インタビュー
インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー
  • インスピレーションの源は『頭文字D』―日本の峠を再現したレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』マーケティング責任者インタビュー

ポーランドのデベロッパーGaming Factoryが開発する日本の峠レースがモチーフの『JDM: Japanese Drift Master』が今年リリース予定です。今回ゲムスパ編集部は、本作のマーケティング責任者であるマテウシュ・ビルコ氏(Mateusz Bilko)にメールインタビューを実施。

日本を舞台にした理由からコース再現度など、レースゲーマーの注目を集める本作の気になる部分を訊いてみました。

架空の街「群玉県」実際の日本の道路に近いものに

――『JDM』は何人くらいのチームで開発しているのでしょうか。

マテウシュ・ビルコ氏(以下ビルコ):現在、50人以上のスタッフがJDMに携わっています。

――開発期間を教えてください。

ビルコ:このゲームは約5年前に開発が始まりました。その間に、典型的なドライビング・シミュレーターから、オープンワールドと輪郭のはっきりしたストーリーを持つシムケード・ゲームへと変貌を遂げました。

――なぜ「日本の峠」を舞台としたゲームを作ろうと思ったのですか?

ビルコ:日本を舞台にした適切なゲームがないという、AAAスタジオに対するプレイヤーからの不満に応えたいからです。ヨーロッパ人である私たちから見ると、この国は不思議で魅力的です。そこに豊かなクルマ文化が加われば、素晴らしいゲームが生まれる可能性があります。ドリフトは日本が発祥の地であり、ゲームの舞台としてこれ以上の場所はないです。インスピレーションの源として、私たちは皆『頭文字D』を読んだり見たりして育ちました。

――実際に榛名山に行って実景とゲームのマップを比較してきましたが、『JDM』はかなり再現性が高い作品と感じました。開発チームのご担当者も、現地に足を運んで調査したのでしょうか。

ビルコ:はい、開発者の何人かは日本を訪れました。サウンドエンジニアが日本を訪れた際に録音した本物のサウンドをゲームに使用しています。ゲームに登場するロケーションは、日本に実在する場所、特にドリフトシーンに重要な場所をベースにしています。これらの場所を組み合わせて、架空の県「群玉県」を作りました。視覚的な一貫性を確保するため、私たちのネットワークの映像を使用して道路とその外観を計画し、実際の日本の道路に近いものを目指しています。

――『JDM』を開発するにあたって、一番力を入れた部分はどこでしょうか。

ビルコ:私たちのゲームでは、そのジャンルから考えてリアルでありながら楽しい物理演算を優先しています。アーケードスタイルのゲームプレイとシミュレーションのバランスを目指しました。また、オープンエンドのゲーム世界を作り上げることに力を注ぎました。

――開発を通して、最も苦労したポイントについて教えてください。

ビルコ:主な課題は、ゲームがあらゆる面で技術的に洗練されていることを保証することであり、最適化が非常に重要だと考えています。これは、最近のレースゲームのプレミアを考えると特に重要です。私たちは、すべてのプレイヤーに最高の体験を提供することを目指していますが、ハードウェアの要件を減らすのに苦労することがよくあります。オープンワールドでダイナミックなゲームの性質上、かなりの量のVRAM(グラフィックメモリ)を必要とします。

――一番好きな車はなんですか? その理由も教えてください。また、今はどの車に乗っていますか?

ビルコ:私はマツダRX-7が大好きです。今年のGamescomのブースにもこの車がありました。私の愛車はというと、残念ながら自慢できるようなものはない(まだ!)。幸いなことに、僕と違ってチームの皆のほとんどは自慢できる車を持っているんです。

――「車」を題材にした日本の漫画は好きですか? もし好きでしたらどのようなキッカケで作品を知ったのか、どの登場車が好きか教えてください。

ビルコ:そうなんです、実は中学生の頃からアニメや漫画に興味がありました。好きなのはベルセルクとワンピース。15年間追いかけています。常にマーケットにアンテナを張るようにしています。車が登場する漫画だと、頭文字Dや湾岸ミッドナイトが好きです。車では、AE86とフェアレディが象徴的だと思います。

――日本のゲーマー、特にレースゲームファンにコメントをお願いします。

ビルコ:私たちのゲームは、日本を舞台にしたちゃんとしたレーシングゲームを待ち望んでいた皆さんのための答えです。タイトルとは裏腹に、ドリフトだけでなく様々なイベントが用意されているんですよ。自分のクルマを好きなようにチューニングできる。グリップだけのクルマが欲しい?そうです!現実と同じように、万能なクルマは存在しないのです。可能性と選択肢を与えて、あなたの理想のマシンをセッティングしてください!


『JDM: Japanese Drift Master』は2024年に発売予定。体験版『JDM: Rise of the Scorpion』は現在無料配信中です。

体験版である『JDM: Rise of the Scorpion』と実際の榛名山を比較したPR記事も是非チェックしてみてください。



新装版 頭文字D(1) (ヤングマガジンコミックス)
¥1,100
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
頭文字D(1) (ヤングマガジンコミックス)
¥759
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《蟹江西武》

十脚目短尾下目 蟹江西部

Game*Spark編集部。ゾンビゲームと蟹が好物です。以前は鉄騎コントローラー2台が部屋を圧迫していましたが、今は自分のボディが部屋を圧迫しています。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top