「100時間以上プレイで発覚するバグの報告はまさしく”献身”だった」クトゥルフ邪神崇拝村運営シム『Worshippers of Cthulhu』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「100時間以上プレイで発覚するバグの報告はまさしく”献身”だった」クトゥルフ邪神崇拝村運営シム『Worshippers of Cthulhu』【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Crazy Goat Games開発、PC向けに5月23日にリリースされたコロニーシミュレーション『Worshippers of Cthulhu』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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「100時間以上プレイで発覚するバグの報告はまさしく”献身”だった」クトゥルフ邪神崇拝村運営シム『Worshippers of Cthulhu』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Crazy Goat Games開発、PC向けに5月23日にリリースされたコロニーシミュレーション『Worshippers of Cthulhu』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、クトゥルフ神話の要素を取り入れたコロニーシミュレーション。クトゥルフを崇拝する信奉者たちを導き、労働や戦闘、超自然的な力を手に入れるための命がけの儀式などの行動を管理していきます。不信心な人々を征服し複数の島に巨大なコロニーを作り上げていき、クトゥルフを目覚めさせることが目的。日本語にも対応済みです。

『Worshippers of Cthulhu』は、2,800円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Maciej CEOのMaciejです。いろいろなモンスター育成ゲームが大好きですが、最も好きなゲームは子供の頃にプレイした『Heroes of Might & Magic III』です(そう、私はそれだけ年寄りなのです)。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Maciej 私たちは、ダークなひねりを加えたシティビルダーを作りたいと思いました。今までにないようなものです。そこで、あるシンプルなアイデアから始めることにしたのです。それは、マップの中心に穴があったらどうだろう?と言うものです。ミステリアスで、暗くて、得体の知れない穴です。そこから、その穴の中にクトゥルフが住んでいるとしたら?と言うことを思いつきました。その一点からテーマ全体が螺旋状に広がっていったのです。私たちはラヴクラフト的な雰囲気に大きく傾倒し、未知のものやグロテスクなものにビジュアルとゲームプレイの両方に採用しました。その結果ですか?戦略性とカルト儀式シミュレータが同居するホラーシティビルダーが出来上がったのです。よくありがちな居心地のいい農場シムとは違いますよ!

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Maciej 明らかに、H.P.ラヴクラフトの作品と、それを取り巻く広範囲の神話から多大なインスピレーションを受けました。「クトゥルフの呼び声」や「インスマウスの影」、さらには「宇宙からの色」といった物語は、私たちがゲームに持ち込みたかった忍び寄る恐怖や宇宙的な無意味さを感じさせてくれたのです。私たちは得たインスピレーションをブレンドして、日常的というより儀式的な、ユニークなものを作ろうとしました。そうして、本作が出来上がったのです。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Maciej 特に印象的だったのは、彫るミニゲームを思いついたときです。まさにその名前の通りで、プレイヤーは儀式用のナイフを使ってカルト信者の背中に紋章を彫り、彼らの献身力を高めるというものです。最初はやりすぎで、グロテスクに一歩踏み込みすぎかもしれないと思いました。しかし、「これはホラーゲームだ。やっちまおう」と思い、やってしまいました。そして今でも時々、その機能を見ては、「待てよ…これで本当にリリースしたのか!?」と思うことがあります。しかし、それでこそ私たちのゲームなのです。私たちは変なことをやるのを恐れません。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Maciej 私たちが受け取った最も印象的なフィードバックは、賛辞ですらありませんでした。バグの報告だったのです。ある熱心なプレイヤーが、100時間以上プレイしないと発動しないバグを報告してくれたのです。それは、本作に対する、そして私たちが本作を改善することに対する、真剣な「献身」です。そのバグを修正したのは言うまでもありませんが、それだけ長くプレイし、気にかけてくれるほど本作を好きな人がいるという事実に感謝する瞬間でした。それはおそらく、私たちが求めることのできる最高のフィードバックだったと言えるでしょう。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Maciej 現在、私たちは本作をより多くのプラットフォームでプレイできるようにすることに注力しています。コンソール版は制作中ですし、Epic GamesストアやGOG.comでも配信する予定です。また、世界中のファンが楽しめるように、言語サポートの追加にも取り組んでいます。

さらに、伝承オタクや音楽愛好家のために、サウンドトラックとアートブックのパックも制作中です。そして、神話をさらに深く掘り下げる最初のDLCの構想もすでに練っていますよ。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Maciej もちろんです!ファンにしていただくことこそ最高です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Maciej 素晴らしいサポートを本当にありがとうございます!日本のプレイヤーの皆さんたちから寄せられた情熱と愛情は素晴らしいものでした。皆さんの創造性、理論、そしてファンアート、そのすべてが私たちにとって大きな意味を持っています。

皆さんのカルト会員になれたことを光栄に思います。あなたたちこそ、選ばれし者たちなのです。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について

本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

ライター:Chandler,編集:Akira Horie》

ライター/バイク乗り Chandler

ゲームと風をこよなく愛する暇人。趣味は多い方だったはずが、最近は家でぼーっとしている時間が増えてきた気がしている

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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